レイヤーマスクの操作を写真付きで分かりやすく解説
「白」と「黒」の意味と操作方法をダレにでもわかりやすく説明するよ。
▼さて、下の写真のレイヤーパレット。[背景のコピー]のレイヤーに、画像といっしょに白黒のサムネイルがありますね。これがレイヤーマスクです。レイヤーマスクとは、画像に直接、消しゴムなんかをかけなくても、同一レイヤー内の画像の一部にマスクをかけ、隠す(見えなくする)ことが出来るという機能です。
「消しゴムで消してもいいのに、なんでそんなことをするの?」
実際に消しゴムツールなどで消してしまうと、あとで「失敗した」というときの修正がむずかしいのですが、レイヤーマスクだと修正が、さほどむずかしくなく、微調整も可能なので非常に便利だからです。
考え方は、いたってカンタン!
「白い部分はそのまま」、「黒い部分は隠す(見えなくする)」といったものです。
マスクの調整法も極めてシンプル。
レイヤーマスクをクリックし選択した状態で、(レイヤーマスクに直接)ブラシツールなどで描画色「黒」で描きこめば、描きこんだ部分を隠し、白で描きこめば、描きこんだ部分を見えるようにする。ただ、それだけのことです。
それでは実際に操作手順を解説いたしましょう。
▼今回は切り抜いたように見せて、下のレイヤーを可視化、にチャレンジするので、背景レイヤーの上に無地の新規レイヤーを置きます(長方形ツールで作って、レイヤーパレットで右クリックをし[レイヤーをラスタライズ]すればOK)。
▼次に[レイヤー]から[レイヤーマスク]→[すべての領域を表示]を選択([すべての領域を隠す]を選択した場合も考え方は同じです)。
▼これでオレンジ色の無地画像のレイヤーに真っ白なレイヤーマスクが追加されました。
しかし、レイヤーの画像の状態が何も変わっていないですね。なぜでしょう?
そう、「白は見える=そのまま」の状態だからです。では、このレイヤーマスクに描画色・黒で、形を描きこんでみましょう。
(※レイヤーマスクをクリックし選択した状態にすることを忘れずに)
▼今回は、描画色・黒、丸型のブラシツールで大きな丸をドーンとレイヤーマスクに描きこんでみました。すると黒で描きこまれた部分だけが隠され、直下のレイヤーが可視化できる状態になりました。
▼今度は、描画色・白、星形のブラシツールでレイヤーマスクに描きこみ。すると・・・黒で隠されたはずのオレンジの部分が、ふたたび復活しました。一度、消しゴムツールなどで消してしまうとこういう風にはいきませんよね!
▼さて、こんどはレイヤーマスクの移動です。上の写真との違いにお気づきでしょうか?
そうです。オレンジの画像とレイヤーマスクとの間の[鎖のマーク]がなくなっており、マスクによって隠されていた部分の位置も微妙に移動していますよね。鎖マークは、画像とレイヤーマスクを繋いで、位置を固定するためのものですが、マークをクリックさえすれば、カンタンに解除することができます。その上でレイヤーマスクを選択し、移動ツールなどを使えば、位置を修正することなんかも可能なのです。ね、便利でしょ?
▼基本は、先ほどのところで終了していますが、ここからは少しだけ応用編。次は文字などの切り抜き(マスクのかけ方)を説明します。まずは、オレンジのレイヤーの上に描画色はなんでもよいので、文字ツールで適当に短い単語を入力してみてください。
▼まずは文字のレイヤーを(選択した状態で)レイヤーパレットで右クリックし、[テキストをラスタライズ]。続いて[自動選択ツール]で、プロパティから[隣接]のチェックマークを外し、文字をクリック。すると自動選択ツールによって文字だけが範囲選択された状態になります。
▼ここで文字上、範囲選択内で右クリックをし、[選択範囲の反転]をクリックします。
▼するとこのように、文字以外の部分を範囲選択した状態になりましたね。この状態からメニューバーの[境界線の調整]をクリックします。
▼調整用のウィンドウが開いたので、[出力先]の[新規レイヤー(レイヤーマスクあり)]を選択します(あと少しです!)。
▼この一連の操作によって作られたレイヤーマスクが以下の通りです。
▼あとは鎖のマークのロックを外し、レイヤーマスクだけを選択した状態で、下のレイヤーにドラッグすれば、写真のように切り抜かれたような画像の完成です!
そうです。レイヤーマスクはマスク自体のレイヤー間移動が可能だったのです!
これは非常に応用の効く手法なので、ぜひ覚えておきましょうね!
それではまた。
余談:内容自体はそれほどではないのですが、この分量の解説を書くだけでも、相当な時間を費やしました・・・。ブログ書いたり、本を作ったりしているひとたちって、こんなにも苦労していたのだな、と今さらながら感嘆してしました。あー、疲れた(笑)。
「消しゴムで消してもいいのに、なんでそんなことをするの?」
実際に消しゴムツールなどで消してしまうと、あとで「失敗した」というときの修正がむずかしいのですが、レイヤーマスクだと修正が、さほどむずかしくなく、微調整も可能なので非常に便利だからです。
考え方は、いたってカンタン!
「白い部分はそのまま」、「黒い部分は隠す(見えなくする)」といったものです。
マスクの調整法も極めてシンプル。
レイヤーマスクをクリックし選択した状態で、(レイヤーマスクに直接)ブラシツールなどで描画色「黒」で描きこめば、描きこんだ部分を隠し、白で描きこめば、描きこんだ部分を見えるようにする。ただ、それだけのことです。
それでは実際に操作手順を解説いたしましょう。
▼今回は切り抜いたように見せて、下のレイヤーを可視化、にチャレンジするので、背景レイヤーの上に無地の新規レイヤーを置きます(長方形ツールで作って、レイヤーパレットで右クリックをし[レイヤーをラスタライズ]すればOK)。
▼次に[レイヤー]から[レイヤーマスク]→[すべての領域を表示]を選択([すべての領域を隠す]を選択した場合も考え方は同じです)。
▼これでオレンジ色の無地画像のレイヤーに真っ白なレイヤーマスクが追加されました。
しかし、レイヤーの画像の状態が何も変わっていないですね。なぜでしょう?
そう、「白は見える=そのまま」の状態だからです。では、このレイヤーマスクに描画色・黒で、形を描きこんでみましょう。
(※レイヤーマスクをクリックし選択した状態にすることを忘れずに)
▼今回は、描画色・黒、丸型のブラシツールで大きな丸をドーンとレイヤーマスクに描きこんでみました。すると黒で描きこまれた部分だけが隠され、直下のレイヤーが可視化できる状態になりました。
▼今度は、描画色・白、星形のブラシツールでレイヤーマスクに描きこみ。すると・・・黒で隠されたはずのオレンジの部分が、ふたたび復活しました。一度、消しゴムツールなどで消してしまうとこういう風にはいきませんよね!
▼さて、こんどはレイヤーマスクの移動です。上の写真との違いにお気づきでしょうか?
そうです。オレンジの画像とレイヤーマスクとの間の[鎖のマーク]がなくなっており、マスクによって隠されていた部分の位置も微妙に移動していますよね。鎖マークは、画像とレイヤーマスクを繋いで、位置を固定するためのものですが、マークをクリックさえすれば、カンタンに解除することができます。その上でレイヤーマスクを選択し、移動ツールなどを使えば、位置を修正することなんかも可能なのです。ね、便利でしょ?
▼基本は、先ほどのところで終了していますが、ここからは少しだけ応用編。次は文字などの切り抜き(マスクのかけ方)を説明します。まずは、オレンジのレイヤーの上に描画色はなんでもよいので、文字ツールで適当に短い単語を入力してみてください。
▼まずは文字のレイヤーを(選択した状態で)レイヤーパレットで右クリックし、[テキストをラスタライズ]。続いて[自動選択ツール]で、プロパティから[隣接]のチェックマークを外し、文字をクリック。すると自動選択ツールによって文字だけが範囲選択された状態になります。
▼ここで文字上、範囲選択内で右クリックをし、[選択範囲の反転]をクリックします。
▼するとこのように、文字以外の部分を範囲選択した状態になりましたね。この状態からメニューバーの[境界線の調整]をクリックします。
▼調整用のウィンドウが開いたので、[出力先]の[新規レイヤー(レイヤーマスクあり)]を選択します(あと少しです!)。
▼この一連の操作によって作られたレイヤーマスクが以下の通りです。
▼あとは鎖のマークのロックを外し、レイヤーマスクだけを選択した状態で、下のレイヤーにドラッグすれば、写真のように切り抜かれたような画像の完成です!
そうです。レイヤーマスクはマスク自体のレイヤー間移動が可能だったのです!
これは非常に応用の効く手法なので、ぜひ覚えておきましょうね!
それではまた。
余談:内容自体はそれほどではないのですが、この分量の解説を書くだけでも、相当な時間を費やしました・・・。ブログ書いたり、本を作ったりしているひとたちって、こんなにも苦労していたのだな、と今さらながら感嘆してしました。あー、疲れた(笑)。
▼なにかと便利なペンタブレットに4つもソフトが付いて、なにこの価格!?
なによしと申します!
とても丁寧な説明があって、レイヤーマスクを未だに理解していなかった私も挑戦したくなりました(*´∀`*)!!
私はPhotoshopは持っていないのですが、ワコムのbanmooのイラストスタジオminiでお絵書きしています。このイラスタミニにも、レイヤーマスク機能があり、私は今までなんだかよくわからず未使用のままでした汗
Photoshopではないので厳密には違うのかもですが、参考にチャレンジしてみます☆
そして、とても為になる紹介をありがとうございました!!
デジタルでお絵書きしているのですが、まだ1箇月くらいですので、全然慣れていなくて・・・^^;
またお邪魔させていただきますね~♪