抗議する自殺者たち -「検察マスコミ不況」2010/02/15

何度か長文のメールをいただいている社長さんから、数日前にまた長文のメールをいただいた。見出しは「悲しい日本」。そのメールは次のように始まる。

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今夜、東海道線は人身事故の為に不通になりました。最近よくある飛び込み自殺なんでしょうか?日本人は次から次へと自殺していきますね!悲しい国です。

私は約60年日本で生きています。最近、気が付くことは、どこか精神に異常をきたした人を多く見かけることです。昔に比べたら、なんと多いことでしょうか!一人言をつぶやきながら歩いている人。怒鳴りながら歩いている人。座り込んでぶつぶつ念仏みたいな呪文を唱えている人。

ストレスに潰された心優しい人々でしょうか?なんと悲しい社会の光景でしょうか!
いつから、こうなってしまったのか?どうして、日本人の心はこうまで病に蝕まれてしまったのでしょうか?

20年も前のことですが、下校途中の高校生の一団とすれ違ったときのことです。彼らの目をみたときに背筋が寒くなるような異様な印象を受けました。どこか、優しさを感じさせない眼差しでした。学生は社会の中で成長します。学生は社会を鏡のように映しているのだと思います。
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この10年以上にわたって、ほとんど報道されずにきた年間自殺者数3万人以上が列車などの人身事故という形で社会の表面に、俺たちの目の前に次々と出てきている。俺には、彼らの自殺がかってドキュメンタリー映画で見たベトナムの僧侶の抗議の焼身自殺と同じに見える。

彼らは抗議している!
彼らは自らの命で日本がどのような社会かを見せている!

昨年の政権交代。俺ばかりでなく、どことなく希望の灯を感じた方は多かっただろう。しかし、小沢さんと鳩山さんのいわゆる「政治とカネ」問題で、そんなものは吹き飛んでしまった。国会は、予算そっちのけで鳩山さんの母親の証人喚問とかで騒いでいる。マスコミもまた面白おかしく取り上げる。

テレビや新聞だけに情報を頼っている方は、小沢さんや鳩山さんに問題があると思っているかもしれない。しかし去年から始まった小沢さん関係の容疑は、たかだか虚偽記載、不記載であり(それもほとんど報道されないが、大久保さんは政治団体のダミー認定が裁判で当事者によって否定されたため無罪の可能性が高い)、小沢さん自身は不起訴である。また鳩山さんは詰まる話が家族が私財を政治に投じたという話である。その間、検察が捜査に投じた税金は、小沢さん関係だけでも、元検事の試算によれば20億円をくだらないという。

政治倫理も大事かもしれない。しかし、政治倫理など、生きている人間、多少とも経済的余裕がある人間が問題にできることだ。増え続ける自殺者を前に政治倫理など何の役に立つだろうか。どなたかがブログかの中で、現在の不況を「検察不況」と呼んでいた。適切な呼び名だ。俺は、さらにこれにマスコミを加えて「検察マスコミ不況」と呼びたい。政権交代による希望の灯を消し、自分たちの利権のために国民を犠牲にしている。こんな経済状況の中、こんな容疑のために20億を超える税金を使う検察、これまた税金の恩恵を受けながら、検察からのリーク情報を流し続けた大手マスコミ。正しく「検察マスコミ不況」だ。

俺は自殺を否定しない。苦しみから自己解放する唯一の手段となるケースがあり得ると考えている。抗議の自殺があり得ると考えている。俺もそのようなときが来るかもしれない。もしそんなときが来たら、次のどこかのビルの前でやりたいと思う。自殺された方々も、本当はこれらの特権組織のビルの前で自殺したと考えて哀悼の意を表したい。

・ 東京地検(千代田区霞が関1-1-1)
・ 読売新聞社(千代田区大手町2-3-1)
・ 産経新聞社(千代田区大手町1-7-20)
・ 朝日新聞社(中央区築地5-3-2)
・ 毎日新聞社(千代田区一ツ橋1-1-1)
・ NHK(渋谷区神南2-2-1)
・ 日本テレビ(港区東新橋1-6-1)
・ TBS(港区赤坂5-3-6)
・ フジテレビ(港区台場2-4-8)
・ テレビ朝日(港区六本木6-9-1)
・ テレビ東京(港区虎ノ門4-3-12)

もう一度、自殺された方々に哀悼を!