とにかくチベットに平和が訪れて欲しい!
・Seven Years In Tibet
息子と二人で見た映画があります。
それはBrad Pitt主演 Seven Years In Tibet
息子の問題に対処する為に相談した日に見た懐かしい映画です。
大自然のヒマラヤの山々の景色が素晴らしく、もちろん感動する作品。 チベットの幼き頃のダライ・ラマ14世とオーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーとの友情の実話を元にして出来た映画です。 物語は、ブラピ扮するハインリヒ・ハラー(ドイツの登山チームのメンバー)がヒマラヤの山に登リます。残念なことに雪崩などのため登頂をあきらめ、ベースキャンプへと戻ります。そこで、イギリス軍に捕まり捕虜となります。 その後、命からがら収容所を脱走し、聖地であるチベットへと逃げ込みます。 彼は、城下で働いているところを幼きダライ・ラマに見初められ、幼き君主の教師、友として暮らし始めます。ここでの生活が、彼自身、知らなかった自分の内面を再発見していくというお話です。 西洋文化の中で生きてきたハラーと、まったく価値観の違うチベット文化との出会いが、少しずつ彼の内面を変えて行きます。 チベットの美女が、オリンピックの金メダル獲得を心の中で誇るハラーに「あらゆる場面で頂上を極めて英雄になるのが西洋ね。でも私たちの理想は自我を捨て去ること。目立つことは必要じゃない。」 という言葉が印象的です。 又、見たい作品の一つです。セブンイヤーズインチベットKF
・チベットの虐殺
少し古い記事になるが大津留は2006年12月14日 (木)にチベットの虐殺
という記事を書いている。
藤原新也さんという人のブログのチベットの虐殺の映像を紹介したものです。
この映像は古いものだがこの時期に見ると刺激的です。
・ダライ・ラマ法王日本代表部事務所から
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所から3・19に以下のような声明が日本人に向けて発せられている。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所からのアピール/日本の皆さまへ
(最後のみ)
我々は、チベットの状況を深く憂慮しています。我々はこれまでも中国当局に対し、武力による解決を慎み、我々チベット亡命政府と話し合いによって双方の相違点を解決するよう要請してまいりました。
我々は、国連や各国政府が事態の調停に乗り出すよう要望しております。
私は苦しむチベット人全員を代表し、日本の皆様に手を合わせてお願いしたいと思います。どうか、中国当局が我々の誠実な気持ちを理解できるよう、また、現在のチベットの状況に国際的な基準とオリンピック精神にのっとって対応できるよう、日本の皆様のお力をお貸しください。
皆さまのご理解とご支援に、心より感謝いたします。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
代表 ラクパ・ツォコ
現在のチベットの状況 というまとめもある。
・ティベットは中国の一部
これに対して中国政府側が作ったと思われるyoutubeでtibetと検索すると最初に出てくる映像がこれ。
いかにも玄人臭い。
2008年3月15日に作られたティベットは中国の一部という映像です。
・田中さんの見解
田中宇の 国際ニュース解説によると今回のチベットの問題は米英諜報機関の支援・扇動を受けて行われているという
その該当部分を紹介します。(音声訳も下にリンク先があります)
チベット人による独立・自治拡大要求の運動は、中国共産党が政権を取った 直後の1950年代から、冷戦の一環として米英の諜報機関が亡命チベット人 を支援して持続させている、米英の諜報作戦でもある。その歴史から考えて、 今回の騒乱も、北京五輪を成功させて大国になっていこうとする中国政府の戦 略を壊そうとする、米英諜報機関の支援・扇動を受けて行われている可能性が 大きい。(アメリカでは「多極主義者」と「米英中心主義者」が暗闘しているという私
独自の図式から見ると、五輪の選定会で北京を勝たせたのは多極主義者であり、
五輪を潰すために「これが最後のチャンスだ」と言ってチベット人の運動を扇
動したのは米英中心主義者である)チベットの騒乱が今後どこまで拡大するかわからないが、もし国際的な五輪
ボイコットに発展した場合、中国は面子を激しく潰され、絶望する。すでに中
国のテレビでは、チベット族の暴徒が、ラサの漢民族の商店を破壊する映像が
繰り返し放映され「勤勉な漢民族をねたむ一部のチベット族が暴動を起こして
いる」という図式が、中国人の大半を占める漢民族の頭の中にインプットされ
ている。騒乱での死者の多くも、チベット族に殺された漢族であるとされている
。やがて中国の世論は「米英がチベット族を扇動して暴動を起こし、北京五輪
を潰そうとしている」という見方になる。最終的に五輪がボイコットされた場
合、中国の世論は反欧米の方に傾き、ロシアと似た反米ナショナリズムが席巻
する。従来の中国は、親欧米を保ち、欧米に認められて大国になろうとしてきた。
プーチンのロシアは、中露の安保組織である「上海協力機構」などを通じて、
中国をロシアと結託した反欧米の方向に持っていこうとしてきたが、中国はロ
シアの画策には乗りたがらなかった。しかし、チベットの騒乱が五輪失敗につ
ながり、中国政府が親欧米を保った大国化の戦略に見切りをつけたら、その後
の中国はロシアと結束し、反欧米の色彩を強めるだろう。以前なら、中国とロシアが組んでも大した影響はなかったが、今は違う。中
国・ロシア・中東産油国が、世界の富のかなりの部分を握るようになり、しか
もアメリカはドル崩壊と金融危機で急速に経済力を減退させている中で、中露
が結束し、そこにGCCとイラン、ベネズエラなどの産油国が加勢したら、欧
米中心の世界は終わり、覇権は非米諸国の間で多極化する事態になる。日本人の多くは中国が嫌いなので、チベット騒乱で北京五輪が失敗したら
「ざまあみろ」と思うだろう。しかし、実はそれは自滅的な間違いである。北
京五輪の失敗は、中国をドルから自立させて、ドルの崩壊、ひいてはアメリカ
の覇権崩壊を早めることにつながる。中東大戦争が起きた場合のGCCの反応
と同じで、中国に関しても、米中政治対立が通貨のドル離れを引き起こす。ド
ル崩壊でアメリカは弱体化してアジアから撤退し、日本は唯一絶対の後ろ盾を
失い、中国に頭を下げて友好国にしてもらうか、衰弱をしのびつつ自閉的に鎖
国するしかなくなる。
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こんばんわ.再び失礼します.先の私のコメントは無知だったかもしれません.身近に中国人(上海出身)がいるのですが,その人によると,チベット自治区の知事は中国寄りなんだそうですが,そういう人物を中国側が起てた可能性もあると言ってました,つまり一種の傀儡ですね.
もし本当だとすると,自治区の知事と話し合いをすることは無意味かもしれません.そうすると相手はやはりダライラマ師になるのでしょうねぇ.
すみません,よく理解できてないくせに口出しして.お返しのコメントも気になさらないでください.
投稿: アルバイシンの丘 | 2008年3月25日 (火) 00時29分
アルバイシンの丘さん
コメントありがとうございます。
ダライラマは亡命政権なので一方の当事者ではあるでしょう。
この問題はチベットが歴史的に中国領なのかという問題と今は中国領としても人権問題的にどうなのかということでしょう。
分析的な冷静な記事を書きたいと思います。
投稿: 大津留公彦 | 2008年3月24日 (月) 23時05分
こんにちわ.いつもTBありがとうございます.チベットの問題はイマイチ真相がわかりませんね.
一般的に言えば,武力を用いている方が非難されるのは仕方ないことと言えましょうね.
望まれることは話し合いですが,チベット側の代表者が誰か,というのが問題だと思います.ダライラマ氏でいいのでしょうか?ダライラマ氏が代表権を持つ,という根拠が私にはよくわかりません.すみません.深い意味はなく書いてしまいました.
投稿: アルバイシンの丘 | 2008年3月24日 (月) 10時12分