大津留公彦のブログ2

2008年1月7日、米ラスベガス（Las Vegas）で開幕した世界最大の家電見本市｢2008国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー（CES）｣で基調講演を行うパナソニックAVCネットワークス（Panasonic AVC Networks）の坂本俊弘（Toshihiro Sakamoto）社長。(c)AFP/Robyn BECK

会社の中も外も昨日今日とこの話題で持ちきりだ。
それは１･８の日経の１面を飾ったこの記事だ。

ユーチューブが見られるテレビ、松下が北米で発売へ

【

1月8日 AFP】松下電器産業（Matsushita Electric Industrial）は8日、動画共有サイトのユーチューブ（YouTube）が見られるインターネット対応プラズマテレビを今春、北米で発売すると発表した。

　このテレビでは、ユーチューブの動画を閲覧したり、米検索大手グーグル（Google）の写真サービスを利用することが可能。「初めて普通の消費者が、リビングルームに居ながら質の高いワイドスクリーンテレビで簡単にユーチューブの動画を楽しめるようになる」（松下電器）という。

日経にはなかったがソニーも負けてはいない。

一方、ライバルのソニー（Sony）も、インターネットの無料動画を閲覧できるテレビをこの春に発売すると発表した。こちらは米インターネット大手のAOL、ヤフー（Yahoo）、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント（Sony Pictures Entertainment） 、ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント（Sony BMG Music Entertainment）などが提供するビデオコンテンツを視聴できる。

これについては私には考えることがある。

１．youtubeはハイビジョンを現在流せないのでテレビの画質に慣れた人には耐えられない。

私は去年の４月の記事でハイビジョン映像を流せるDivxを紹介した。
以下のyoutubeとDivxの映像を見比べて貰えば今のyoutubeを見る気はしなくなるだろう。
ユーチューブでないJAKE SHIMABUKURO

ハイビジョンではないがBEATLESのDivx映像も紹介した。
BEATLESの伝説のアップルの屋上でのコンサート

もっともyoutubeもこの春に高精細映像を流せるようにするという話もあるのでそれが実現できれば状況は変わる。

２.ブロードバンド環境がない所は使えない。
youtubeはブロードバンド環境（現実的にはADSLでなく光ケーブル）であることが必要だがその環境がない所が多いし電波のようにあまねく放送できないので国策なりでデジタルデバイドを解消しなければ新たな「格差」が生まれる。
そもそもハイビジョンテレビで十分に満足に耐える画質を送受するには、光ファイバーの技術で十分だろうか？
メガではなくギガの世界ではないだろうか？

３．誰がブロードバンド回線へのケーブル接続をしその回線の提供をするか
今までのTVに比べれば電気屋さんが配線することが多くなるだろう。
電気屋さんが通信屋さんの仕事をする？
あるいは
通信屋さんが電気屋さんの仕事をする？

４．画像管理にHDDかなりの容量必要？（コストが高くなる？）

５．著作権の問題が起きることが予想される。（youtubeは訴えられている。）

６．１０分以内の制限の中でリビングでどんな動画を見るか？
音楽・ニュースはｏｋだが映画はNGだと思う。
１０分の制限を外さないとリビングで家族で見るには現実的でない。

７．この松下のテレビはアメリカでの発売がされるようだが日本では出せるのか？

以上のような項目です。

時代は映像をテレビ局や映画会社だけが作成するのではなく、個人やNPOが自ら作成したコンテンツを発表し、

それを選んでで観る時代になっている。

この夏の埼玉県のインターハイはNPOと高校生が自力で全競技（全試合？）をインターネットでライブ放送までする。

世の中は個人とNPOが動かしつつある。
この日経記事と埼玉の記事はそう読むべきかもしれない。

テレビ局はここ数年で存在意義が大きく変わるだろう。

少なくとも「偽装」をするテレビ局は要らないのははっきりしている。

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