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2007年11月24日 (土)

それを乗り越えるだけの「技術」や「思想」を!

低気温のエクスタシーbyはなゆーにトラックバック頂いた「日本のブログの限界→リアル社会に影響力を与える力が弱い」という記事の中の以下の記事が目についた。

☆「ブログ限界論」で語られなかったこといろいろ (ギガジン)

これが掲載されているGIGAZINEについては知りませんでしたので紹介しておきます。

こう自己紹介されています。

2000年4月1日より運営している老舗ニュースサイト。 1ヶ月のページビューはRSSなど含めて約2682万、1ヶ月のユニークユーザー数は約915万、日本にあるブログ中「第1位」。 読みは「ギガジン」。 オンラインマガジンとしてギガバイト級のサイトという意味で「MAGAZINE(雑誌)」+「GIGA」を由来とする造語。 2006年4月にブログ形式に変更

さて内容です。

まず スパムブログについてですが これにはブロガーが皆頭を痛めていると思います。

現時点ではスパムブログがSEO・SEMのテクニックを駆使して検索結果の上位を占有するケースが非常に多くあり、それを見たユーザーは、 「ブログばっかり引っかかってウザい」 「ブログの情報は役に立たない」 「何かを売りつけようとするような宣伝ブログばかりでうっとうしい」 という印象を抱きやすくなり、一種の「偏見」を持つようになるわけですね。スパムブログだけというわけではないのに、「ブログ=ノイズ」という意識に陥りやすくなる、と。

しかしこれについてはこれからだとしています。

ただ、そうは言っても全体としては「だからこそ、これからが勝負、正念場」だと感じます。もっとおもしろいものが出てくる前の、嵐の前の静けさにすぎない……と考えたいところです。


そしてこれについては技術で解決できると考えています。

Googleは周知の通り、なんでもかんでも全自動化してしまうのがウリ。もちろん検索結果からスパムブログを追い出すことを心がけているのは確かですが、実際にはイタチゴッコ状態。しかしスパムメールに対抗する方法が数多く出てきたように、スパムブログを可能な限り減らす方法・技術も確立されていくのではないかと。

現在のブログの置かれている社会的な立場はこう認識されている。

現在の日本のブログは現実世界、特に「政治」に対して多大な影響を与えるレベルには到達していません。ネットにおける意見発信システムであるはずのブログの質が低くなっている(信頼が低下している)ため、「ネット上でどこかの匿名なやつらが無責任にわめいているだけ」という扱いを受けるわけです。これはブログだけでなく、掲示板やそれ以外のコミュニティ、SNSなどでもほぼ同様です。それどころか、日本では選挙においてネットが規制されているという始末で、本末転倒状態です。まさに「悪貨は良貨を駆逐する」がリアルタイム進行しているわけで。「所詮ネットは烏合(うごう)の衆にすぎない」という認識の方が勝っており、事実、そうなのでしょう……残念ながら。

日本の政治への影響力についてはこう低く見ておりその原因をこう分析している。

なぜこんなことになったのか?という原因を考えてみると、日本では想像以上に各個人の趣味嗜好が細分化されてしまった結果、「徒党を組んで意見を押し通す」というパワーが欠落しているからではないかと。(ただし、現在の社会では必要だが、将来的にはこういう乱暴な手法は無くなる可能性が高いのでその過渡期なのかもしれない)。徒党を組むために必要な全体を貫く思想すら細分化されていくため、日本では海外における「自己主張の激しい人に賛同する」という動きがなかなか起きにくくなり、政治の場にまで意見が届かなくなっていくという負のスパイラルに陥っています。しかも他人と違う意見を主張して少数派を多数派にするというプロセスが働きにくく、ネットの意見をくみ上げる仕組みも、それを気にする政治家がいないのも、問題かもしれません。現時点で権益を握っている上の世代から見ると、まだまだネットに対しては「偏見」がひどく、メリットよりもデメリットが上回っており、「気持ち悪い」「理解不能」なもの、つまり「思考停止」状態になってしまっているわけです。

この記事の中にアメリカの状況があります。

「市民2.0」が2008年米大統領選挙の結果に影響を与える、米調査

調査担当者は、市民の多くがインターネットに多くの情報を依存し、それだけでなく、インターネットを最も信頼でき、かつ最もよく利用する情報源と考えていることを見いだしたとしている。例えば、87%が政治情報の収集と学習のためにニュースサイトを利用し、82%はサーチエンジンを、56%は候補者の Webサイトを、51%はブログや政治Webサイトを、40%は政治に関するオンライングループを活用していた。

そして日本のブログの現状についてはこう歎きます。

GIGAZINEが主催して日本国首相の記者会見を開くことができるかというと、現状では「絶対無理」ですが、おそらく既存のブログ全部、インターネット全部が束になれば、国を動かすだけの力を持つことは可能でしょう。しかし、それが今の日本では「机上の空論」でしかないわけです。ただ、もしも実現すれば究極の直接民主制に近づくのかもしれませんし、それに対する逆の側面として、究極の衆愚政治に陥るのかもしれません。このあたりはまだまだ検討の余地があります。

そして日本のブログの果たすべき役割と将来についてはこう予言します。

既存メディアは既に限界点へ到達しつつあり、さらにブログというか、インターネット自体にも限界が来ているように感じられます。しかし、壁に突き当たったときにこそ、それを乗り越えるだけの「技術」や「思想」が生まれるのも確かです。そして、今までの人類の歴史上、これらの変化・変革の動きに対して逆行するとどうなるのかは明らかです。

3年後のインターネットはどうなっているのか?3年前の自分が今のネットの状態を想像できなかったように、現時点ではまったく先が見えません。だからこそ、何が起きているのかを淡々とピックアップして伝え続けることに価値があるのだ、と考えます。

「ブログ限界論」で語られなかったこといろいろ

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