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鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

血迷うこともあるさ・・なんちゃって

昨日、OLYMPUSから封書が届いておりました。
「え、え、『新機種発表のご案内』!?」
などと勝手に興奮して封を開けたのですが・・残念、プレミアム会員更新の催促状でありました。

ところで、会員のことで想い出しました。
新しい機種の一つは<E-410>で名称も決まりのようですが、もう一つの名称は<E-550>で決まりのようですよ。
実は、先だってexciteのアフィリエイト解禁に伴い、自身としてはファンとしての当然の行為と思って「OLYMPUS ONLINE SHOP」のアフィリエイトに募集した際、様々なバナーが用意されているところへ行って色々眺めていると(尤もexblogでは使用不可が殆どなのですが)、<E-500>の販促バナー用の説明になんと<E-550>という文字が・・500でも510でもありません。ちょっとしたフライイングであると踏んだ訳です。



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C-8080WZ/ OLYMPUS LENS 7.1-35.6mm 1:2.4-3.5

さて、今までこのblogにお越しいただき、私の世迷言にザッとでも目を通して下さった方は恐らく、「コイツはカメラについては、些か保守的な立場にあるヤツだ」という風にお感じなのではないでしょうか。これは自身としても多かれ少なかれ自覚するところでもあります。
私にとってのカメラとは、趣味であり、ある種の玩具でありますが、同時に“撮る”という行為を全うするべく選ぶ道具でもありますから、安心して確実に使えること−−それは概ね、無駄を排して必要な機能を感触よく使える−−を最も重要視する訳です。だからこそ、新たな機能が入ったからといって、昨日出来たことが出来なくなったり、出来にくくなることをとても怖れるところがあるのでしょう。
そんな私ですが、文句をいいながらも、カメラがデジタルになった果というものへの諦観は既にあります。このblogを始めた頃に述べた「スチルは全てムービーの切取りになってしまう」というのは、その最たるものです。同じようなものに、今のタイプの一眼レフは、フィルム一眼に慣れ親しんだ者たちのために、敢えて半端な形態を継続しているだけであり、いずれは全てEVFになってしまうだろうと考えていることがあります。念の為断わっておきますが、もちろん望んでいる訳はありません。
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C-8080WZ/ OLYMPUS LENS 7.1-35.6mm 1:2.4-3.5

忘れはしない2003年9月2日、暑い中、昼から仕事を切り上げて大阪梅田のスカイビルでの「E-1発表会」に駆け付けたこと・・万感胸に迫る想いはありましたが、敢えてここでは触れません。
ただ、その日の私の判断は「見送り」でした。何としてもOLYMPUSの応援をしたい気持は当然ながらありましたが、標準、広角の単焦点レンズも用意されてないような一眼レフカメラ、しかも3年ほどでクズになるだろうデジタルに、<OM-4Ti>よりも高価な金など払えるか、という気持の方が強かった訳です。
結局、この判断はトータルでみると間違いであることを後に思い知ることになります。
以降、悶々とした日々はそれなりにありました。ただ、デジタルというモノはいったんスタートに遅れてしまうと、得てして「もう少し待てば次のが・・」のループの中に填まり込んでしまいがちです。その時の私もこの例に洩れませんでした。

半年余り経った頃、あるデジタルカメラの発表がありました。それが、今回の主役、<C-8080WZ>だったのです。
それまでにも、私はこの<C-シリーズ>を愛用していたとはいえるでしょう。明るいレンズ、そして一眼はまだ時期尚早との気持から、<C-2020Z>、<C-3040Z>を購入しておりました。<C-5050>は見送ったのですが、OLYMPUSが<C-5060>でF2.0以下級の明るいレンズから遠ざかる動きを見せたため、購入を改めて考えている矢先の発表でした。
同じSONY製の2/3inch・800万画素のCCDを搭載したカメラは、PENTAXを除く他社からも相次いで発表されました。搭載レンズの焦点距離はそれぞれ多少の違いがあったものの、多くが28mm相当の画角から始まるもので、いわゆるハイエンド・コンパクトと呼ばれるモノの、ある意味行き着いたカタチでありました。明るいレンズは気に入っていたのですが、どうしても35mm相当止りの画角に不満を感じていた私は、当然、OLYMPUSのこの新機種に眼を止めた訳です。他社が200mm相当までの望遠を搭載したのに、敢えて画質を重視し、140mm相当で止めたという謳い文句も耳にしました。
開放F値2.4というのは、なんとも中途半端で些か不満を感じましたが、<E-1>を買ってもレンズを買わないことには何も撮れないという現実が、私の背中を押しました。
「OLYMPUSのモノなら、まあ我慢できるだろう」と、謳われている性能だけを頼りに、なんと発売日に購入したのでした。
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C-8080WZ/ OLYMPUS LENS 7.1-35.6mm 1:2.4-3.5

今さら敢えて多くを語りたくはないのですが、写りは良かったです。私が一番のポイントとした28mm相当のレンズに関しては、この明るさを持つレンズはZDには未だありません。感度が50スタートの、使えてせいぜい200までという小さい撮像素子に高解像度という無理につきものの欠点はよく口にされたようですが、高感度を使わない私には、これは全く問題ありませんでした。初めて見る800万画素の画像は充分満足出来るものでした。

なかなか立派なハイエンドコンパクトだと思います。しかし・・ボディが金属で、全て「Made in Japan」という高級さと、ある意味威風堂々たる量感が、どうしても<C-2020>や<C-3040>の延長線上であるカメラであるということを忘れさせ、「一眼なみ」のモノを私に求めさせてしまうのでした。思い通りではない<E-1>への期待が歪んで表われた、まさにないものねだりでしかないのですが、“彼”の数々の「なんちゃってぶり」は、私のイライラを一層増大させたことも否めません。
・明るいところでは使い物にならないEVF
・「使うな」といわれているに等しいマニュアルフォーカス
・なんちゃってを一手に引き受けて主張するかのようなレンズの鏡胴
 =ズーミングもフォーカシングも出来ないただのゴム巻の筒です
・「使うな」といわれているに等しいRAW
・そして、やっぱり万事においてトロいこと
 =AF、画像の記録速度、なんちゃってシャッター音の前後の情けない間
<E-1>に共通する各所に散らばらせたボタン類はとても機動的であるし、機構上違うので当然の話ではありますが、<E-330>のライブビューの魁けともいえる機能も持っています。しかし、それらも万事、「なんちゃって」といっている間にワンテンポ遅れると評する以外にない訳です。また、大きなネックとなったEVFは、天気のいい日にファインダーを覗くと、眼が悪くなったのかと慌てるほど・・そして、そうでないと分っても「きっと眼を悪くさせる」との恐怖を感じるには充分の見えにくさでした。

買った時は、相当に高価だったし、もちろん大事にしてはおります。一時期、美術品の撮影などには大活躍をしました。
今日の記事のために、ほんとうに久し振りに持ち出してみたのですが(決して、彼は今埃をかぶっている訳でなく、私以外の人間がよく使用しております)、でも、まぁ「なんちゃって」だと覚悟して臨めば、近くの散歩くらいにはなかなか有効かもしれない、とちょびっとだけ思った次第です。と、同時に、2/3inchの撮像素子を搭載し、単焦点の明るいレンズを付けて金属外装にしても、もっと小さいいいカメラが出来るんじゃないか、いや、出来るはずだと、変な期待を持ってしまったのであります。EVFは当分懲り懲りの筈なのですが・・
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E-330/ ZD50mm 1:2.0

Commented by 九尾 at 2007-02-04 21:40 x
こんばんは。
E-330でEVFへの抵抗が無くなった(無論、ファインダー内ではなく背面液晶に表示されるものですが)という人もいるようですが、自分は未だに一眼は光学ファインダーが必要最低限、と思っている一人です。
尤もこのEVFに対するネガティブな意見は、自分の中でのEVFのイメージというのが店頭で少し触った「ネオ一眼」と呼ばれる中途半端なものだけで構成されているためでもあるのですが。
何れにせよ、この先EVFが主流になるようなことがあっても、おそらくこの食わず嫌いは直らないのかもしれません。もしくは、苦い苦いと言いながらも必要ならEVFの新製品を使うこともあるかもしれませんが。
そうなれば、動く限りは、修理のできるかぎりは自分のE-300がメイン機の座を譲ることは無くなりそうです。
Commented by M2_pict at 2007-02-04 21:44
おぉ、来ましたねぇ、C-8080 WideZoom。
私は結局スルーしたデジカメですが、購入に至らなかった不満点は、
1.お店で触っただけでも解る各種動作のトロさ。
2.回したい回せそう、、、なのにただのゴム筒なレンズ鏡胴。
3.イマイチな近接撮影能力。
以上です(笑
8080だけではないオリのコンパクトの持つ弱点のオンパレードですが、やはり共通の美点としての写りの良さは「さすが」とも思います。
さんざ罵倒されていたグリップも、私は好きですしねぇ。
もっとも、それらの弱点がなければ、おそらく私は今でもE-1購入には至っていないのかもしれません。
Commented by jiseir at 2007-02-05 07:13
昨日の私ではありませんが、いつもと少し雰囲気が違うような・・・
仰角、俯角の構図はいつもながらの味を出していますが・・・
コンパクトですが、五年前に買ったのがまだ使える・・・もはや骨董品のような風采と機能です。(笑)
滅多に使わないので、買い換える気にならないのです。私のコンデジより現在の携帯電話付属のカメラのほうが性能いいかもしれません。
Commented by yy2828yy at 2007-02-05 08:35
九尾さん、
私も全くもってそうですよ。
初めて買ったカメラが一眼レフで、それ以外はしっくり来ずに来ていますから。
物事は足し引きゼロですから、EVFで悪くなるばかりだとはいえないでしょう。
ただ、私はイヤです。そして光学の方がいいと信じています。
多数決(ホントにそういう決を採るかどうかは別にして)で決まってしまえば、自分で拵えられない人間はそっぽをむくか、服従するかしかない訳で、今、私はダダを早めにこねているだけなのかもしれません。
Commented by yy2828yy at 2007-02-05 08:40
M2さん、
私が挙げたことも含め、重ねてダメだしをいただき、感謝いたします(笑)。
改めて、彼にはまだ愛情があるのだということを再確認出来ました。
でも、黙ってるとカッコはちょっとよく見えることもありますよね?
Commented by yy2828yy at 2007-02-05 08:42
jiseiさん、
いや、お恥ずかしい。
ヘタレが「・・のために撮りに出る」こんな職業写真家みたいなことしたらダメですね。
まさにお見透しの通りですが、望遠側で撮ったのが多いのも、ひょっとしたらその一因なのかもしれません。
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by yy2828yy | 2007-02-04 20:51 | OLYMPUS | Comments(6)