恋愛のカタチ
ユウコ:「なんか、私の恋って短命なんだよね。どうしてなんだろ」
ヤスヨ:「ユウコって一目惚れが多いかわりに、飽きっぽい性格だもんねー。その辺が影響してるんじゃない?」
ユウコ:「飽きっぽいかなぁ。私としては長い恋がしたいんだけど」
■恋愛には種類がある
一口に『恋愛』といっても、様々な形があります。
例えば、遊びの恋愛。
例えば、自己犠牲の恋愛。
例えば、友情的な恋愛。
人によって恋愛の形は様々です。
困ったことに、この様々な恋愛のカタチを『恋愛』という1つの単語でまとめて語ってしまうのが人間です。
だから、自分の恋愛が他人の恋愛のカタチと違っていたとき、「これは真実の恋愛じゃない」とか「こんな恋愛はおかしい」と思ってしまったりします。
というわけで、今回は恋愛にどんなカタチがあるのかを見ていきましょう。
■恋愛の類型
心理学者のリーは恋愛を6つのカタチに分類しました。
恋愛のタイプ | 解説 |
遊びの愛 (ルダス型) |
・恋愛をゲームと考える ・束縛されるのを嫌がる ・同時に複数の恋人を持つことがある ・本音を話さない |
実利的な愛 (プラグマ型) |
・恋愛を地位獲得や良い家庭を持つための手段と考える |
友愛的な愛 (ストーゲイ型) |
・友情のように穏やかな恋愛 ・長い時間をかけて恋愛をはぐくむ |
愛他的な愛 (アガペー型) |
・自分の犠牲をいとわない愛 ・嫉妬したり憎んだりしない |
美への愛 (エロス型) |
・一目惚れをしやすい ・外見的な美にこだわる ・ロマンチックな行動をとる |
狂気的な愛 (マニア型) |
・嫉妬や切なさなどの激しい感情を持つ ・愛されていることに不安を感じやすい ・相手の気持ちを絶えず確かめようとする |
この愛のカタチについて、大事なことは2つあります。
1つめは、愛のカタチは人によって違うということです。
一目惚れをしやすいタイプもいれば、友達から発展して恋にいたる人もいます。
将来を考えると、実利的な愛についても人は考えるでしょう。
そのどれかが悪いと言うことではなく、人はそれぞれこの愛のカタチを様々な組み合わせで持っています。
ですので、同じ愛のカタチを持っている異性であれば相性の良い相手になりますし、全く正反対の愛のカタチを持っている異性は相性の悪い相手、となりやすいです。
そして、2つめは、愛のカタチは付き合いの時間とともに変わっていくということです。
付き合う前は、「美への愛(エロス型)」が大きくなり、付き合って時間が経過すると「友愛的な愛(ストーゲイ型)」になっていきます。
一口に「君を愛している」といっても、そのコトバには様々な愛のカタチがあり、愛のカタチは日々変化していくのです。
■自分のカタチ、相手のカタチ
愛のカタチは人によっても違いますし、自分自身の愛も時間の経過とともに変わっていきます。
大事なのはその様々な愛のカタチを受け入れることです。
嫉妬をしていても悪いわけではなく、その時点ではそういう愛のカタチを持っているだけです。
そのうちまた、愛の形も変わっていきます。
とはいえ、好きな人と愛のカタチが違っていると不安になってしまったり、ぎくしゃくしたりしてしまうこともあるでしょう。
そういうときには、相手がどういう愛のカタチを持っているのかを考えてみるとよいかもしれません。
織田隼人 | この記事を友達に紹介する