機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第25話[最終話]
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]
『鉄華団』
≪あらすじ≫
グレイズアインの暴走によってついにエドモントン市街地でもMS戦を始めなければならなくなった鉄華団。阿頼耶識システムと真の融合を果たしたアインの前に苦戦する三日月は、バルバトスにあるものを要求して――
公式ホームページ更新後に改訂予定
(公式HP あらすじ より抜粋)
≪感想≫
◆生きろ
本当にただそれだけだったと思う。「いのちの糧は戦場にある」というのはこの作品のキャッチフレーズでありコンセプトだったわけだけど、その戦場を渡り歩いてきた鉄華団が、そしてオルガが導き出した答えはとてもシンプルに「生きろ」だった。結局は、コレだったんだろうな、ととことん思う。
これがどういうメッセージだったのか。それは受け取った人次第だろう。
私はやはり人が人を殺す戦争と言う存在の愚かさ、そして自分で自分を殺してしまう自死に逃げないでほしいというメッセージだったのではないかと思えるのだ。
オルガが必死に仲間たちに伝えた「生きろ」というメッセージ。今までのオルガにはなかった必死さと泥臭さ。本当はたぶんみんな知っていたオルガの想い。それが具現化されたわけだ。生きることの大切さ、残された者たちの無念さ。その先に希望があると信じて、例えそれが間違った方向だったとしても生きるために突き進む重要性。
逃げることは間違いではない。けれど、自ら死を選んではいけない。どんなに惨めでも、どんなに泥臭くても、前へ進んで生き残る。命は軽くない。これを観た子供たちにはぜひそんなことを感じ取ってほしいと思う。
◆指揮官として、自分の言葉に責任を
最後に名瀬から伝えられた言葉。それに私はとても共感していた。
「自分の発した言葉には責任を持て」
「今生きている奴らのためにも胸を張れ」
それはとてもとても、大切なことだと思うのだ。私自身の実感として、かつて前者の言葉は実際にリアルに言われたことがある。個人的な話だが、当時私は違う会社で正社員としてアルバイトの方々に指示を出す立場だった。仕事を始めたばかりで未熟だった私の指示。それを見かねた当時の上司にこういわれたことがある。「指示が間違ってるかどうかじゃない。お前が出した指示ならお前が責任を持って尻ぬぐいをしろ」と一喝された(誤解があるといけないので言っておくと、これは別に売り上げとかそういうものではなくて、簡単に言えば混雑している店内でいかにお客さんを待たせず効率的に捌くかという部分なので別にそこまで責任があるものではないのであしからず)。
その時のその言葉は今も胸に残っている。自分の発した言葉には自分が責任を持つ。言葉にして文章にすれば当たり前かもしれないが、それが実は現実に生きているととても難しいことを実感する。それだけにオルガの心情というのも、少しだけ察することが出来たし、共感することが出来た。
後者に関しては自論かな。戦う人、英雄と呼ばれる人ほど今生きている人よりも喪った人にばかり目を向けている気がしているのだ。確かに亡くしてしまった人への哀しみは尽きないだろう。それでも、今一緒に生きている人たちがいる。その人たちを蔑ろにする理由に、死んでしまった人たちの名前や存在を使うことは間違っていると断言できる。
ここに至る戦いでビスケットを、名前もない多数の鉄華団の家族が散って行った。彼らを忘れろというのではない。ただ彼らを本当に想うのであれば、彼らの死を背負いながらも今同じ時間を生きている仲間たちにこそ目を向けなければならないのだ。左手に死者への花束を持つならば、右手は生きている者たちへ振るうタクトを握っているべきだ。
そういうキャラクターだったのだろうが、それでも名瀬・タービンズ。素晴らしい兄貴キャラである。
余談。
三日月の代償は右眼と右手、か。正直、この最終回で代償らしい代償を支払ったのは三日月だけだったわけだ。悪魔「バルバトス」との契約。魂を悪魔に売った人の末路、というところか。
第二期だと、さらにいろいろとバルバトスに売り渡してアインの二の舞になりそうな気もするが……。
余談その二。
ご都合主義や萎えるという感想も実況系の掲示板やサイトでは目にした感想だ。それでも私は声を大にして言いたい。シノも、ラフタも、アジーも生きていて良かった、と。
彼らあるいは彼女たちが生きていたことに否定的な意見を述べる人の気持ちが私には分からないし、正直分かろうとも思わない。そういう感想を抱くのは自由なので、それを否定するつもりはないが、オルガの「生きろ」という宣言を思えば、彼女たちが生き残ったことはある意味で必然だったんだと思う。もしも彼女たちが死んでいればオルガの「生きろ」という言葉のあとの、Bパート(エピローグ)の現状はきっと悲惨で救いがなくて、オルガの言葉に意味を持たせることは難しかったようにも思うのだ。そして彼らが生きているからこそ、死んでしまったビスケットの命の価値はさらに上がった気もする。
……うん、小難しいことを言わずに率直に言おう。
たぶん、シノやアジーたちが生きていた。前回では死んだと覚悟した視聴者も私含めて多かったはずだ。だからこそ彼らが生きていたことに素直に喜びがある。たぶん、その「喜び」を感じさせることが監督や脚本家の狙いだったんじゃないかな、と思う。そしてもし本当にそうなら、別にそれがスタッフの掌の上だと言われてもハッキリとこういうだろう。「それがどうした」と。監督だろうが脚本家だろうが誰の掌の上だろうが、やっぱり思い入れのあるキャラクターたちが一人でも多く生き残ってくれたことに、喜びを感じたことに間違いはない。
余談、その三。
マクギリス、さすがだ。てっきり負けそうな気もしたけど、ガンダムフレーム相手に圧勝か。第二期では改めて鉄華団の敵となるか、あるいは鉄華団を上手く利用して立ち回るのか期待したい。
それにしても、ガエリオも、グレイズアインも正直期待外れ。いや、期待外れっていうか中の人やスタッフが「アニメ史に残る」とか「ラスボスの中でも一番残虐」とかいう発言はなんだったのかと問い詰めたいw
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>期待外れっていうか中の人やスタッフが「アニメ史に残る」とか「ラスボスの中でも一番残虐」とかいう発言はなんだったのかと問い詰めたいw
これには同意見です。
特にGRAZE EIN、アインのセリフが多すぎたのか、先週の「禍々しさ」が「薄れて」しまった様に思いました。
結果、僕には「観ている緊迫感」があまり感じられず、三日月が「さほど苦労せず」に決着してしまった様に思えてしまったのです…。
(右目、右腕という代償は確かにありましたが、それも「今は」あまり三日月本人に影響が強くあるとも思えなかったので)
この最終回、または「第一期」全体をどう捉えていいのか、正直混乱しています。
自分の感想が未だにまとまらないんです(^_^;)
感じたことをどう表現したらいいのかワカラナイんです…。
月詠さんの「総評」や、他の感想ブログさんも見てきて、自分なりにまとめられたらな、と思っています。
それでもしばらくずっと混乱したまま、な可能性もありますが…(>_<)