さんかれあ 第7話
『おさな…なじみ』
≪あらすじ≫
左王子蘭子(さおうじ・らんこ)にとって降谷千紘(ふるや・ちひろ)は一歳年下の従姉弟で幼馴染。だが、それ以前に彼女にとって千紘は、自分が墓地で迷った時に助けてくれた“王子様”でもあった。
まさに蘭子にとって最高の出逢いだった千紘との遭遇。しかし、その後千紘のゾンビに対する性癖と、それゆえに同年代の男の子たちからはハブられている現状、そして泣き虫であると言う悪いところばかりを発見してしまい、その恋は一気に冷めこんでしまう。
恋が冷めこんだとはいえ従姉弟であることに変わりは無く、蘭子が父親たっての希望で千葉で営んでいた懐石料理店を千紘の実家である寺の近くで営むことになり、蘭子にとって千紘は従姉弟であり幼馴染となった。
そんなある日、千紘をやたら気に入っている母の勧めでレンタルビデオ店に二人で行くことになったが、千紘は案の定ホラー映画一択。当時大好きだったアニメが観たい蘭子は、ついに堪忍袋の緒が切れた。激怒してホラー映画を返却しようとする蘭子だったが、その道中には低く唸り声を上げる狂犬が……。身動きとれなくなった欄この前に現れたのは――。
時は経って蘭子と千紘の付き合いは十年を超えていた。そんな二人の間に割って入るように出現した「散華礼弥(さんか・れあ)」の存在。蘭子は、日曜日に内輪だけでは店が回らないとして千紘を厨房へ引っ張り出して手伝わせ、さらに一緒に配達へ。
千紘と礼弥との関係をおちょくる蘭子だったが、その本音は――
≪感想≫
「絶対に、絶対にっ、負けないんだからー!!!」
あかん、それは負けフラグや(マテ
まぁ、それは冗談にしても礼弥一切登場せずw 蘭子がヒロインになると全然違った作品になるし、普通に面白い。これ、完全にスピンオフをもう一話くらい作っておくべきじゃね?とか勝手に思ってしまうんだが(笑
二次・三次問わず創作物において、恋に落ちる男女のテンプレ的な出逢い方と言うのは「最初から好印象」か「最初は最悪」の二択に等しい。現実世界でそういうことは少ないが、創作物においてはこういうことがほとんど主流。というか、キャラクターの内面を言葉や台詞で表現してしまうから、その両者の間の中庸という形式が少なく見えるだけなんだろうけど。
それはさておいて、昨今で多いのは「出逢いは最悪」というケースだろう。この手法が多く用いられている背景には、「出逢いが最悪ならあとは積み重ねてプラスになるだけじゃね」という発想があるからだと思われる。
要は、失うモノは何もないのだから、あとの出来事で二人の関係を少しずつ積み重ねていけば、いずれ恋に落ちると言う寸法。一昔前から、「ツンデレ」「クーデレ」など状態変化後にデレるというキャラクターが増えた一旦は、こうした出逢い方の変化も原因としてあるのだろう。
(もっとも、そう言った男女の出逢いを描くから結果としてツンデレやクーデレが生まれたのか、あるいはツンデレやクーデレが生まれたからそういう出逢い方を描く作品が増えたのかは、卵が先か鶏が先かと言うことなんだろう)
物語を描く側としても、男女の関係が発展するようなお互いに良い部分が見えるようなエピソードを少しずつ入れていけばいいわけだから、比較的描き易いのかもしれない。
一方で、「最初から好印象」、それこそ蘭子ではないが「王子様」と認識してしまうケースの方がエピソードとしては難しい。つまるところ、男にせよ女にせよ相手の一つの側面、一瞬の切り取られたシーンで一目惚れしているようなモノなので、当然それ以外の側面や顔を見せられた時に幻滅する可能性が高いと言うことで、蘭子もそこに該当したわけだ(でも、最近は好感度メーターが初登場時に振り切れていて、どんな側面を見せられても幻滅するどころかさらに恋愛感情が加速するような強者も多いのだがw)。
そうなった時に、その恋をどう立て直すか。
そうしたシーンが描かれるのはこの手法の強みだが、蘭子と千紘の場合はまさにテンプレート。結局、蘭子にとって千紘はゾンビ萌えでもヘタレでも泣き虫でも、本当に自分が危ない時は手を差し伸べて救ってくれる王子様だった、というところに落とし所を作ったのはとても良かったと思う。
それって、もっと簡単に言いかえれば「その人の良いところも悪いところも全部ひっくるめて好き」ってこと。相手を好きな理由でこれ以上にシンプルな答えがあるだろうか。
そして、シンプルな答えだからこそその恋慕は誰よりも強く固いモノなのだと信じたい。
冒頭では「負けフラグ」と書いたが、実際蘭子には期待して良いと思っている。もちろん物語的には、原作が完結していない中でアニメだけが独自に完結を迎える可能性は低いので、「俺たちの冒険はこれからだ」的な終わり方をするのは目に見えているのだがw
しかし、千紘は千紘でゾンビっ娘を実際に前にして興奮する感情とは裏腹に自分との違いを痛感もしている。蘭子との出逢いのこともちゃんと覚えているわけで、それだけ千紘にとっても蘭子の出逢いは特別だったわけだ。さらに蘭子に対しても言い訳をしているわけで、これは脈がちゃんとあると見える。
チャンスはまだまだ幾らでもあるので、絶対にあきらめてほしくないし、最終的には報われて欲しいなと素直に応援できるヒロインだと思う。
そんなわけで当Blogは今後蘭子を応援しますwww(`・ω・´) シャキーン
余談。
そう言えば、降谷家と左王子家って結局どこで繋がってるのかね。千紘の父と蘭子の父が兄弟(千紘の父は、蘭子の父を「にいさん」と呼んでいた)。でも、蘭子の母と姉弟ってこともあるよね。その場合も「義兄(にい)さん」と呼ぶわけだし。
というか、その当時は千紘と萌路の母親はまだ生きてたんだね……この辺り、伏線になってくるのか。
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