Steins;Gate 第11話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Steins;Gate]
『時空境界のドグマ』
≪あらすじ≫
ふとしたことから、ラボ階下のブラウン管工房にあった大型ブラウン管TVが、Dメール送信のためのリフターの代わりになっていたことが判明した。
これによってラボの実験は次の段階へ移行。紅莉栖の提案で、物理的にではなく脳の記憶のパルス信号を読み取りそれを圧縮し過去の自分に送るタイムリープ計画が実行に移される。しかし、紅莉栖は自ら提唱しておきながらその実行にはひどく消極的だった。
一方、鈴羽から「紅莉栖はSERNと繋がっている」という言葉を投げかけられた倫太郎。しかも、彼の携帯電話には「知りすぎた」という短文と胴体と切断された血塗れの首だけの人形の画像が送られてくるようになる――
≪感想≫
◆親と子のプライド -受け入れられるか否か-
紅莉栖の父親は物理学者。なるほど、母親は不明だが紅莉栖の聡明な頭脳は、父親譲りで今の現状はサラブレットとしての血筋。聡明さや頭の回転の速さ、発想や切り口の鋭さは遺伝するわけではないはずですが、幼少期からの(ある意味)英才教育が遺伝的にそういうものを伝承させたのか。
実際に、良く三大疾患で「直系の家族に疾患を患った方はいますか?」という質問をされることがあるが、それは遺伝性を尋ねられているわけではないと解釈している。もちろん多少の遺伝性はあるのかもしれないが、それよりも医師が重要視しているのは生活習慣。直系の家族の場合、その多くが長い期間同居しており、特に食習慣が同じになるケースが多い(まぁ、同じ食卓なら同じメニューを食べることになるのだから当たり前だが)。そうした食習慣が病気に直結している可能性があるためにされる質問なのだ。
それは紅莉栖にも同じことが言えたわけだ。遺伝ではなく彼女の生活環境が科学者として最高の環境であり、その環境で過ごすことこそが何よりの英才教育となっていたわけだ。
紅莉栖は父親と論文を交わし、互いに議論する中で父親を論破しそのプライドを傷つけたことを強く後悔していた。では、逆に考えてみようではないか。紅莉栖が実験や論文に対してそういうスタンスでいるならば、そのスタンスの原点は何なのか? それは父親ではないだろうか?
父親の難しい話を聞くのが好きで、小学校高学年にはそれが理解できるようになり、理解出来るようになったからこそ議論を交わしたいと思った。ならその議論のベースには父親がいるはずである。紅莉栖が父親を論破しなければ、おそらく父親が紅莉栖を論破したことだろう。まぁ、論文なんて意見のぶつけあいな側面があるのだから、どちらかが論破されれば、どちらかが論破する側に立つのは当然だが。
紅莉栖には申し訳ないが、たぶんこのままでは紅莉栖と父親の関係は変わらないだろう。紅莉栖の性格や実験に対する部分がある程度父親と共に過ごした生活や環境から伝承された部分があるならば、論破することもダメだが手加減することもダメだ。もし、紅莉栖が誰かから手加減されたとしたら……おそらく、というより間違いなく激昂する。それと同じことが父親にも起こり得る。
面倒だが、父親が父親の力で全力の紅莉栖を論破出来なければ、父親が紅莉栖に抱く劣等感を解消することは出来ない。だから結局のところ、素晴らしい環境で物理学を学べ科学者として英才教育が施されたサラブレットである紅莉栖が十分親を超えるポテンシャルを秘めている限り、関係の解消にはならないのだ。
父親には父親の“親”としてのプライドがあるのだろう。「子は親を超えるもの」とはよく言うが、そうした実情に自ら立ち会ってみなければ、それを実感することも受け入れることも到底出来るものではない。赤ん坊のころから知っていて、自分が育てたはずの子に自分が負けて追い越されていく。その現状を受け入れられない親だって少なからずいるのだ。
親に限らず、後輩が先輩を、弟子が師を抜いていくことにも同じことが言えるわけだ。「子が親を~」でちょっと実感がわかなければこちらで考えればまだ少しは実感がわくのではないだろうか?
実は紅莉栖の気持ちは良く分かる。とある事情で私も父親から「子供の分際で」と言われたことがある。ちょっとした、本人からすれば何気ない一言だったかもしれないが、言われた子からすれば正直かなりショッキングな一言だ。紅莉栖と同じように言われたことに対して悩んだこともあったくらいだ。
まぁ私の場合はその後しばらく「薄っぺらいプライドの器の小さい親」と逆に見下していたし、それのせいで父親とも反発していたが、その後少しして父親の方が「子は親を超えるもの」という部分を受け入れてくれたらしくあっさり和解したのだが(それを機に、そうした一度は拒絶した部分を受け入れられた父親を今も尊敬はしている)。
紅莉栖と父親の関係が和解に向かうのであれば、それはもう(倫太郎が間に入ることで)父親が折れて「子は親を超えるもの」というものを受け入れるしかない。ある意味受け入れられすれば、あっさりと解消に向かうものなのだが、プライドの高そうな紅莉栖の父親ともならばさらにプライドは高いはず。プライドの高い親ほどこの事実を受け入れ認めるのは難しいのかもしれない……。
そういえば、もし倫太郎が紅莉栖といっしょに父親に逢いに行くことになったら「娘が男を連れてきた」ってことになるんだよな。それってつまり、親に紹介したい人がいる的な展開ですね、解ります(`・ω・´) シャキーン
何だかんだで倫太郎が一緒に行くことも受け入れて、計画まで即座に立てて(費用の都合で深夜バスで行くと決定)、アレですね。既成事実を積み重ねていって倫太郎を逃げられなくするんですねwww
さぁ、幼馴染属性を持つまゆりはどう出て来るのか(ぉ そんなことをしなくても、血塗れの首の画像を送られて真っ先にまゆりに電話をした倫太郎を想えば、優位性はブレないわけだが。
まゆりと言えば、紅莉栖・まゆり・鈴羽は今回サービスカットがあったわけだ。鈴羽のあのアングルは絶対に狙ってるし、というか上着脱いで街中歩くのはどうなんだwww 個人的には無駄に全裸よりも脱衣所の紅莉栖みたいに半脱ぎ+チラリズムの方がエロいと思ってる(マテコラ
◆伏線を少し列挙してみる
1)世界線数値+タイムリープ考察
・ 1話のメール送信後 ⇒「0.571024」
・ 7話のロト6実験後 ⇒「0.571015」
・ 8話の萌郁実験後 ⇒「0.523299」
・ 8話のルカ実験後 ⇒「0.456903」
・ 9話のフェイリス実験後 ⇒「0.409420」
・ 10話の自分へのメール後 ⇒「0.337187」
今回は変化なし。
ここで重要になるのは、タイムリープがDメールと違うのはタイムリープした時点では世界線が変動していない可能性が高い、という点だ。
Dメールは送った内容通りに事の顛末が展開した場合、世界線を大きく変えてしまう可能性を秘める。しかし、タイムリープの場合、送るのはメッセージではなく自分の記憶だけのため、送っただけでは世界線は変わらない。
つまり、仮に今の世界線で倫太郎の記憶を過去へ戻しても世界線は「0.337187」のままの可能性が高いのだ。
ここで重要なのは、倫太郎にはリーディングシュタイナーがある点。これによって倫太郎はここまでの世界線を変えてしまった要素(Dメールの内容)をフェイリス以外のものを知っている。つまり、倫太郎(の記憶)が過去に飛び、送ったDメールの内容を否定する行動をとれば、もしかしたら世界線は1%方面へと上昇・回復する可能性があると言うことだ。
現状では、送られたすべてのDメールはジョン・タイターが目指すべきだと提唱したダイバージェンス1%から遠ざかっていると仮定される(仮定に留まっているのは、あくまでタイターの言う「ダイバージェンス」=「現状視聴者だけが知る例の数値」と確定されていないため)。
もし、倫太郎がこの数値を知り、1%を超えた先の未来を目指そうとした時に最初に送ったDメールがどう処理されるのだろうか? 「牧瀬紅莉栖が死んだ」というメールは過去へ送られ、送られたことによって世界線は変動し何らかの要因によって牧瀬紅莉栖は死亡ルートを外れ生存し続けた。つまり、倫太郎がそれを否定すると言うことは……。
2)紅莉栖=SERN説の否定
劇中で、あの倫太郎にしては意外なほど積極的に打ち明けて否定したこのこと。せっかくなので否定出来る要素をちょっと考えてみよう。
・紅莉栖がSERNと繋がっているなら積極的にタイムトラベル系の開発を行っているのはおかしい
(SERNは極秘裏にこの手の実験を進めており独占したいのでは? 実験をわざわざ倫太郎たちが観る目の前で続けるのは情報漏洩になる可能性もあるためおかしい)
・紅莉栖はもともとタイムトラベル系の実験には消極的だったし、その存在を否定していた
(消極的で否定的な人間が、積極的に実験をしているSERNと繋がって、わざわざ倫太郎たちの前に現れるだろうか?)
・紅莉栖が自らの内情を告白している
(全部事実ならという仮定付きだが、それでも自分の内情や父親に関することを告白し過ぎている。倫太郎も指摘したが、あそこまで自分を偽ることが下手な人間がスパイというのは考えづらい)
そして、これとは逆に肯定出来る要素もある。
・今まで鈴羽は比較的正しいことを口にしていた。その鈴羽が口にするなら事実ではないか?
(さらに未来から来たトラベラー説もあるのなら、なおのこと)
・紅莉栖がラボで実験を続けるのは、Dメールを解析するためではないか
(解析後でもSERNの組織力でラボメンを潰すなど容易だからまだ留まっているのではないか?)
・最初のDメール実験で彼女は不自然に逃げ出した後、再び顔を出している。また内緒の電話をしていた
(SERNに報告し、どうするべきか指示を仰いでいた? 電話相手は父親だと言うが、それが真実とは限らない)
どちらにせよ、ラボメンに裏切り者である「ユダ」が存在している可能性は高いのは、ラボとSERNと直通回線が開かれていたことから明白だろう。
ラボでDメール実験が行われていることを知る者・ラボの場所を知る者、この二点を満たす人物は現状ではラボメンのみ。
倫太郎は論外。SERNの秘密文書に驚き、時に平気で他者へと情報を漏らしたダルとまゆりも除外。IBN5100を提供する形になったるか、フェイリスもSERNと繋がっているとは思いづらいので除外。残るは、紅莉栖、鈴羽、萌郁の三人。鈴羽自身は仮に彼女がジョン・タイターだった場合、SERNを敵視していることもあるので除外して良いだろう。
そうなると残るのは鈴羽が指摘する紅莉栖と、相変わらず怪しいが決定打に欠ける萌郁になるが……。
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ヽ(*゚д゚)ノカイバー
実はプレイ済みなんじゃないかと疑ってしまうほどですw
着眼点が良すぎるんだものww
ちなみに俺は、もう少しした後、管理人さんと同じ推論にたどり着きました。
果たして、どのくらい合っているのか!?
期待の斜め上をさらに超える結末に、ご期待ください!!