DOG DAYS 第1話(新)
『勇者誕生!』
≪あらすじ≫
国同士の「戦」が頻繁に行われる世界「フロニャルド」
隣国・ガレット獅子団領国からの侵略戦争を受けるビスコッティ共和国。
ガレット獅子団領国の頭首・レオンミシュリ姫が続ける苛烈な侵攻に、
敗北を重ねるビスコッティ騎士団。
そんな国の現状に心を痛めたビスコッティ共和国の姫・ミルヒオーレは意を決して
「国を救う勇者」を異世界から召喚することにする。
ミルヒオーレ姫が勇者に選んだのは、地球は日本・紀乃川市に暮らす少年「シンク・イズミ」
中学1年生の春休みを控えた終業式の日、シンクはフロニャルドに召喚されてしまう。
異世界フロニャルドで待ち受けるのは、ある変わったルールの元で行われる「戦」の日々。
ガレット獅子団領国の領主・レオ姫やガウル王子をはじめとする好敵手達との戦いや、
ミルヒオーレやビスコッティの人々との交流。
サーカスアクションとアスレチック競技が大好きな少年シンクは、
『勇者』として、ビスコッティとミルヒを救う事ができるのだろうか?
(公式HP STORYより転載)
≪感想≫
もはや鉄板のスタッフ陣
今や根強いファンを持つに至った『リリカルなのは』シリーズを生み出したチームによるアニメオリジナルの最新作。都築真紀氏が原案・脚本を担当し、監督を草川啓造氏、製作をセブン・アークスが担当すると言う布陣は、誰しもが『なのは』シリーズに次ぐ新たなシリーズを期待してしまう。
この手の豪華布陣は、前期にはニトロプラスの虚淵玄氏と『ひだまりスケッチ』シリーズの蒼樹うめ氏とシャフトが手掛けた『魔法少女まどか★マギカ』、さらにそれ以前にはKeyで名作を手掛けた麻枝准氏が全話脚本を手掛けた『Angel Beats!』とここ数クール立て続けに観られる。有名どころによるアニメオリジナル作品の提示が多いのは、原作持ちアニメに負けそうになっていたアニメオリジナルコンテンツとしての作品を欲する私としては嬉しい限り。
また、これらスタッフ陣に加え楽曲もかなり期待できる。『リリカルなのは』シリーズでも全シリーズでOPを担当した水樹奈々によるOPと、かつてヒロイン声優として名を馳せ今もコアなファンを魅了し続ける堀江由衣によるEDという楽曲のコンビは、かつて『なのは』シリーズでOPを水樹奈々、EDを田村ゆかりがそれぞれ担当しクオリティの高い楽曲を提供していた構図に良く似ている。
キャストは、まず私が10年くらい前の数回目に声優ブームの際に若手~中堅くらいで活躍されていた方々が多い。水樹奈々、堀江由衣と言う楽曲も提供する主演はもちろん、子安武人、高橋美佳子、丹下桜もそうした方々だろう。そこに小清水亜美、阿澄佳奈、小野大輔という声優のアイドル化に際して台頭した方々、そして今現在から未来にかけてのヒロイン声優候補とも言うべき花澤香奈、竹達彩奈、日笠陽子、主人公声優候補の宮野真守、櫻井孝宏が揃う。そうした方々をまとめるように、大ベテランとして初回から若本氏もいらっしゃる。
大ベテランから若手まで、現在考え得る中でも最高クラスのキャスティング。もうこの面々の演技だけでも十分観る価値がありそうな作品である。
ポスト『なのは』へ
『なのは』を手掛けた製作スタッフが作る以上、多かれ少なかれ(『なのは』シリーズを知らない限り)誰もが比較する。それは『Angel Beats!』や『まどか★マギカ』でも行われたことで、人気シリーズを手掛けた人が手掛けるのならば避けては通れない道。
私らしい観点から言わせてもらえば、『非殺』と言う設定の組み方が都築氏らしい。
戦闘と言うカテゴリーを描く以上、誰かが物理的に傷つくことは避けられない。そうなれば当然その行き立つ先に『死』という概念が生まれる。そうした概念が生まれるからこそ、そこから伝えられるメッセージは強く重い。しかし、人の生き死にというものは非常にデリケートで、またとても重い内容でもあるため、視聴者に相応の覚悟やハードルを求めてしまう。
『なのは』シリーズでは、従来のあり方とは一線を画し「魔法には非殺傷設定が行える」という設定を組み込むことにより、「ド派手な魔法は威力が高い⇒威力が高いから重傷を負ったり死んだりする」という従来の魔法のあり方が変化し「ド派手な魔法戦を魅せながら、そうした直撃を受けた主人公やライバルがそれでも死ぬことはない」という展開を作り上げた。
そうした中で戦闘をメインに描きながらも『死』という概念を直接的に外したのが『リリカルなのは』。これによって戦闘による直接的なキャラクターの死亡、という要因を取り去ったことで視聴者の観るハードルを下げたわけだ。
その一方で命の重みや人の生死に関しては、別の側面(例えばライバルキャラだったフェイトの出生の秘密など)に持たせることで、全体的に軽くなり過ぎないように注意が払われていた。
そういう意味で本作では、そもそも「戦」と言うものをエンターテイメント性の強いモノへと置き換えており、戦いに死亡はない。攻撃を受けた敵兵は猫化するだけで、攻撃をしなくてもアスレチックによって脱落する者もいるようにすることで、“『戦闘』というカテゴリーの中にある人の生死と言う要素”を極力排すことに成功した。これは『非殺傷設定』を設けた『なのは』シリーズに通じる、都築氏らしい設定の構築の仕方だと言えよう。
「戦」そのものも戦いと言うよりは、規模がデカくなった運動会と言ったところ。それこそ『とある魔術の禁書目録II』の“大覇星祭”のようなものだろう。そこに殺伐とした雰囲気はないが、挑む者たちは己と己が国のプライドを背負って戦っているので、「ただの遊び」でもない絶妙なポジションに位置づけられている。
人は死なないが、全力で真剣に挑む勝負がそこにある。それは、現代で言えば例えば国の威信を背負ったオリンピックやワールドカップと言ったスポーツに近い。
『なのは』シリーズがもたらした功績は大きく、日曜朝枠でやっていることが多い魔法少女モノを深夜の大人が観ても考えさせられるモノが多い魔法少女モノとして再構成したところなどが挙げられるだろう。
では本作『DD』は何をもたらしてくれるのだろうか。何を語ってくれるのだろうか。
期待が膨らむばかりの第1話。個人的には、この世界観で果たして何を伝えてくれるのかに期待したい。前述のように、この中で命の尊さや人の生死に関わるようなメッセージは望み薄だ。では、この作品は私たちに何を伝えるために作られる作品となっているのか。
シンクは地球に帰れるのか、期待に応えられなかった勇者はどうなってしまうのか、勇者を姫の周りの人々は認めてくれるのかなどなどいろいろな要素があるだけに、それをどう使って料理してくれるのか次回を愉しみにしよう。
EPISODE2『はじめての戦!』
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- at 00:47
- [アニメ(放送終了):DOG DAYSシリーズ]
- TB(75) |
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真面目に語ると自分的には都築脚本ってだけで地雷気味なんですね。
StS以降のシリーズ展開が肌に合わなかったので、なのはスタッフで周りをガチガチに固めたこの作品を素直に新規アニメ目線で楽しめなさそうなのがどうも……でもほっちゃんのEDに釣られて見ちゃう! くやしい、でもほーっほぁー……ビクンビクン!!
べ、別に主役がロリじゃないからStSが嫌いなんじゃないんだからねっ! vividだって好きじゃないんだからっ!!