刹那的虹色世界

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＜感想・考察＞
ルルーシュ-誰よりも明日を求め-
嘘を肯定するルルーシュ。否定するシャルルとは似て非なる存在として描かれているが、それがピークになった感じ。

嘘=悪意と捉えないところが発想の転換と言うところだろうか（既存のアニメだとむしろシャルル側の立場のような気もするし）。実際、現実には「優しい嘘」と言うのも少なからずあるし、少なくとも真実が常に優しいとは限らない。むしろ、真実なんて厳しいものばかりなのだから（まぁ、そこから目を背け続けるのはただの現実逃避ですがw）。

ナナリーの笑顔は感謝の意。

この言葉は名ゼリフのような気がします。憶測でしかないですが、たぶんそうだろうな、と思いましたし。本当は独りでは何も出来ない自分が不甲斐無くて、他人の手を煩わせてしまうことが申し訳ない。だからこそナナリーは自分に出来る精一杯の感謝の意として笑顔を見せる。

きっとナナリーに手を貸す人たちが欲しいのは、そんなナナリーの真実に対した謝罪じゃなくて、そう言った真実の上にある笑顔の感謝のはずだから（もちろん、それ目当てでナナリーに手を貸す人はいないでしょうが）。


押しつけの善意は悪意と変わらない。


まぁ、ナナリーのための世界を創ると言うゼロとしての信念も大差ない気がしないでもないですがw　ただ、その願いはゼロの願いであり、ルルーシュ=ランペルージの願いなのかもしれません。ルルーシュ=ヴィ=ブリタニアの願いは、それを包括した「自分の守りたい人を守る」と言うことだったのだから。


ナナリーの死を含め全てを失ったルルーシュはそう言った意味で、ある種ルルーシュ=ヴィ=ブリタニアとして解放されたのかも。


そして皇帝となったルルーシュ。スザクへの口説き文句はナイトオブワンを超える権力を与えてやる、でしょうか？（ぇ


スザク-優しい嘘-
ユフィやシャーリーはゼロの正体を口にしなかった。

スザクは真実を知ったのでしょうか？　急に彼の記憶が視聴者の記憶と一体化しているのでその辺りがあやふやです。そもそもユフィがゼロの正体を知っているような伏線はなかったのですし、仮面を外さずギアスをかけたとも考えられるでしょう（あのギミックくらいスザク知ってそうだし）。

この辺りが曖昧なんだよね。まぁ、シャーリー辺りは「今考えればあの不自然にルルーシュを庇う行動は」と憶測くらいはつくかもしれないけれど。


そして、彼はナイトオブゼロへ。


ゼロの名を受け継ぐ辺りがポイントなのかもしれませんね。ナイトオブワン以上の権限ならとりあえず直轄領は得られるはずだろうし、それならルルーシュがスザクに与えるのはエリア11のはず。結局、日本を収めるのはゼロの名を持つ者、と言う部分がどうなるのか。

彼がルルーシュに協力したのは、ナイトオブゼロの設立と任命でしょうか。結果が全てと言いだしたスザク。ユフィの願いはきっとルルーシュへの復讐ではなく、彼女の理想の系譜を引き継ぎ実現することだと気づいてくれたのか。まぁ、さらに言えばルルーシュにつけば正真正銘ブリタニアを内部から変えると言う当初の目的も出来ると言うこともありますが。


ただ、大きく気になる点としてはルルーシュがギアスを使うことを咎めない点、でしょうか。ギアス=悪と決め付けて来たR2のスザク、その変化の意味をいい加減描いて欲しい。



余談
マリアンヌ、退場早っ！　まぁ、マリアンヌ暗殺とルルーシュ・ナナリーの日本移送の真相はほとんど予想したとおりだったでしたが（→14話感想）

C.C.、ラストでその衣装は再びブリタニアに囚われていた時代へ逆戻り。その意味は何なんでしょうか？　ルルーシュが皇帝になる道を選んだことに対する彼女なりの答え、と言うこと？

ルル皇帝に呆然の一同。何も知らないリヴァルはもちろん、むしろルルーシュの正体を知っていたミレイの驚きの方が大きいかも、と。
ただ、これでOPの意味も少しずつ理解かも。ナイトメアが映るシーンで蜃気楼以外の騎士団機とナイトオブラウンズ機の直後、紅蓮聖天八極式とランスロットアルビオンが出て来たのは、「既存ブリタニアvsルルーシュ率いる第99代ブリタニア国軍」の構図だったのかも。

と言うわけで、次週の予告から見てもカレンはルルーシュの仲間になってくれると信じています（ぉ



次回『皇帝ルルーシュ』。『ラグナレク接続』を防ぎ、時を動かす未来を得た『ルルーシュは皇帝』となって突き進む……。



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