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2012.12.11 (Tue)

着物で鰻に舌鼓を打つふたり(蘭とじいさんシリーズその11・part202スレ)

545 :おさかなくわえた名無しさん:2012/12/02(日) 20:25:17.63 ID:2CCMOq/Z
英国人と蘭とじいさまの話を投稿している者です。

今日、寒蘭の会合があった。
寒蘭の花弁は傷みやすいのでみんな車で運んでくる。
彼はじいさまを迎えに行って乗せてきたのだが。

着物で来やがった。
運転の時はスニーカーで降りる時に草履に履き替えたんだと。
灰紺色が意外に似合ってて、
歩き方もサマになってて爺さんたちは喜んでた。
会場は座敷だったので、
「床の間に置いたマイ蘭鉢とイケメン着物英国人の図」撮影大会になった。
しかし、一目でわかるガイジンが着物で車転がすなんて、
よく警察に職質されなかったと思う。
もともと家の中で着る練習してたそうなんだが、
最近放送された落語漫画に触発されて外出にも着たくなったそうだ。
じいさまの奥さんに相談して何枚か作ったんだと
(今日の着物も奥さん推薦)。
前に蘭を買いすぎて金欠だといってたくせに
こんなことにも散財してたのか。

546 :おさかなくわえた名無しさん:2012/12/02(日) 20:33:38.91 ID:2CCMOq/Z
昼は「今年は高くて食べる機会がなかったから」と皆で鰻を食いに行った。
蒸篭蒸し、白焼き、骨の唐揚げ、茶碗蒸し、お茶漬けと、
鰻を堪能してたら彼が涙ぐんだ。
ワサビでもしみたのかと思ったら、
「なんで日本ばかりうまいものがあるんだ」と。
「鰻なんて、ウチの国では栄養価だけが取り柄の貧乏食なのに(;д;)」
「見た目もバケモノの目玉をバケツに溜め込んだみたいだし(;д;)」
「日本は何でもうまいのに鰻までうまいなんてずるいよ(TдT)」
とえぐえぐ言い出したので会長が彼に鰻巻きを追加で取ってやった。

547 :おさかなくわえた名無しさん:2012/12/02(日) 20:45:58.60 ID:2CCMOq/Z
あと、彼は日本語覚えてから動画見るのが楽しくて仕方ないらしい。
「字に書いてみるとちっとも悪い言葉を使っていないのに、
 言い方ひとつでからかったり毒舌になったり褒めたり、
 いろんな意味に取れるのが楽しい」んだそうだ。

最近のお気に入りは、ようつべの「イギリス駄作兵器」。
「あそこで『紳士の国』ってワザワザ言うなよー!」と腹抱えて笑ってた。
あと、1964年の東京五輪入場式も大好きで
「今年のロンドンも格調高くやればよかったのに」と残念そうだった。
落語もよく聞いてる。
生で聞きたくて演芸場に行ったら面白くてDVDに手を出した。
「将棋の殿様」を特に気に入っていて、
内容を暗記して実演してくれたがなかなかだった。
(そのうち将棋に手を出すのに1ペリカ)

**********

今回の記事の出典元
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2012.06.13 (Wed)

宝物の来歴の話をするふたり(蘭とじいさんシリーズその10・part193スレ)

75 :おさかなくわえた名無しさん:2012/05/08(火) 23:41:48.09 ID:CdUoHF5j
英国人と蘭とじいさまの話を投稿している者です。

彼は蘭の会に、去年の成果をいくつか持ってきた。
葉幅が広く葉繰りよく育ってて、
さすがじいさまの薫陶よろしきを得てると皆で喜んでたら、
じいさまに「今度英国君お借りしますよ」と断ってるおっちゃんがいた。
昨秋くらいから時々一緒に遊びに行ってるそうだ。
(おっちゃんは律儀にじいさまに断り入れるんだと)

道楽年寄りを絵に描いたようなおっちゃんは、
イケメンが驚いたり喜んだりする様を見るのが楽しいらしい。

日焼けしてニコニコ出勤。
「ヒスイ海岸に石拾いに連れてってもらった!」 なにそれずるい。
蘭の花を褒めるのに「翡翠のような瑞々しい緑」というので
蘭の会の人はみんな翡翠が好きなのだ。
おっちゃんは鉱物好きで
日本中歩いては石が取れた地点の地図を自作していて、
ヒスイ海岸も何回も行って自分のポイントを見つけ、
そこに連れていってもらったんだと。
「野良仕事みたいなトレジャーハンターってカルチャーショックだ」
「宝石なのに、殺し合いもせずみんなでのんびり探してるなんて
日本しかないよね」 と変なところに感心してた。
フォッサマグナの博物館で小さな勾玉をじいさまに買ってきてた。

76 :おさかなくわえた名無しさん:2012/05/08(火) 23:42:09.04 ID:CdUoHF5j
お宝といえば、じいさまに聞いた話が面白かった。
「日本では、宝物とは物質そのものの価値は大して重視されない」
「そのかわり、来歴やエピソードが大好き」
「茶道具の箱書きとか『いつ~、誰が~、誰に~、どんなシチュで~』と、
謂れによって箔がついていく」
「松永久秀が爆死した話とか、大坂城落城で行方不明になった能面とかも
いつまでも話の種になる」
「刀や槍も、エピソードを大事にする。
鬼を斬ったとか、○○の合戦の功績で拝領したとか」
このへんから段々不穏な流れに(・д・;)
「海外に流れたのも、エピソードを持ってるから、
ボストンとかV&Aとかの里帰り展覧会も人気になる」
「でも、ロストしたものの中には、つらい物もある」
「敗戦後、米軍が刀狩をやった時に、銘刀がいくつも没収された。
それならそれで博物館行きにしてくれれば
来歴のひとつになっただろうに、
刀についた金細工だけとって刀身は海に捨てたりしたらしい」
「東禅寺正宗も刀狩後行方不明になってしまっている」

彼は、じいさまの前では行儀よく聞いてたが、後になって
「これだから物の価値のわからないイナカモノは!
 ×××!×××××!××!」
「やっぱり歴史と伝統がないと×××××!
×××××××!××」
と聞くに堪えないスラングを久しぶりに喚き散らし、
宥めるのに苦労した。

山持ってるおっちゃんちで野生蘭を見せてもらった彼から
「門の東に生える草だから’蘭’の字になる」とウンチク聞かされ、
じいさまにも「あの人の山は筍がうまいんだよ」と
ハブられて悔しかったのを思い出してカキコ。

今回の記事の出典元
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2012.02.04 (Sat)

インバネスを纏うふたり(蘭とじいさんシリーズその9・part187スレ)

533 :おさかなくわえた名無しさん:2012/01/16(月) 20:26:53.69 ID:Ct/GGP4E
英国人と蘭とじいさまの話を投稿している者です。

彼は今年も一般参賀に行ってきた
(勿論じいさまのためにカメラ持参)。
去年は端のほうだったので気合を入れて朝早くから並び、
内親王殿下の前になったとご満悦。
「へいかー!」「みちこさまー!」と叫びまくって
日英国旗を振り回してたのが録画されてた。
そして今回三笠宮殿下のファンになった。
「あの『おっ』と手を挙げる仕草に、反射的に敬礼しそうになる」
「日本式の厳格な教育を受けた人って雰囲気が似てくるのか」
とのことだ。
三笠宮殿下はじいさまと同年代だ。
外から見ると「日本のりっぱなじいさま」のテンプレに見えるのだろうか。

爺萌えをこじらせた彼はインバネスコートを欲しがっている
(シャーロックホームズが着てるやつ)。
じいさまの奥さんが趣味でスクラップしてる昔の服飾雑誌と、
着物用インバネスを着たじいさまの写真を見せてもらってトリ憑かれた。
洋服用と着物用を揃いで仕立てたいと言ってる。
当然、彼は着物は持っていないので、
インバネスのために着物も作るのだそうだ。
確かに彼はイケメンだ。着物も似合うだろう。
服装に気を配るようになったのはいいことだ。
だが、このまま行くと紳士ではなく日本のじいさまになりそうだ。
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2011.12.28 (Wed)

あちこちから人が集い来るふたり(蘭とじいさんシリーズその8・part184スレ)

249 :おさかなくわえた名無しさん:2011/11/17(木) 17:25:54.62 ID:sGBUTXKq
英国人と蘭とじいさまの話を投稿している者です。
しばらく留守にしてて帰ってきたらネタがたまってたので一部投下。

彼は今、モテ期に入っている。
先週、恒例の寒蘭会に行った時にじいさまが教えてくれた。
夏目友人帳のEDの影響を受けて、
じいさまの所に遊びに行った時に線香花火して遊んでたら、
近所の幼稚園児軍団に見つかったそうだ。

じいさまは園児とも顔なじみなので、
庭に突入してきて一緒に花火をしたのだが
「おじいちゃんこのひとだれー?」
「おじいちゃんのお友達だよ」
女の子たちが
「王子さまみたい!」
「かっこいい!」
ときゃーきゃー騒いで手つないでぶら下がって
帰るときには涙ぐんで大変だったそうだ。
それからじいさまは子供らに会うたび
「おにいちゃんいつ来るの?」と聞かれ続けてるらしい。
にやにや嬉しそうにすんな。

250 :おさかなくわえた名無しさん:2011/11/17(木) 17:26:20.70 ID:sGBUTXKq
蘭の会では、日本語がだいぶうまくなったので
みんなといろいろ話してる。
「虎の柄出しうまくできませんでした
 (直射日光に当てて黄色く虎柄を出す。タイミングが結構難しい)」
「プロフェッサーからもらったのが作上がりしました
 (作上がり:去年の株より今年のが大きく勢いよく育ったこと)」
「葉繰りはいいけど花つきが悪いです
 (葉はよく育って何枚も展開したが来春咲く花芽が出てこない)」
みんなも彼の育て方を質問したり自分のコツを教えたりしていた。
ミツバチ飼ってる人もいてそっちの話も弾んでた。
じいさまは息子が学会で認められたみたいな顔してにこにこしてた。
それを見てると、仕事で赴任した異国で
趣味友達ができるってすごい幸せなことだと思った。

251 :おさかなくわえた名無しさん:2011/11/17(木) 17:26:49.96 ID:sGBUTXKq
蘭の他に何か面白いことがあったか聞いたら、
ビールと枝豆を極めるのに燃えたそうだ。
「いろんな種類の枝豆 × 塩 × ご当地ビールいろいろ」
の組み合わせを試しまくって晩酌してたと。
数限りないテストを経て一番うまかったのが
「近所の緑化農地で作ってる枝豆を買ってすぐ茹でる 
 × 赤穂の荒塩を焼いたやつ × よなよなエール」 だって。
ビールは常温派からキンキン派に改宗した。

次はジャガイモでやると言いながら、
サカタのタネの通販カタログみてる。
自他共に求めるメシマズ舌が
何に目覚めてそこまで道を追求するのか謎だ。

あと意外だったのが「日本の季節で一番好きなのは冬」だそうだ。
英国の冬は昼が短いし、じめじめしてるし、
日が差さなくて薄暗いし、すごく陰鬱な気分になるんだそうだ。
冬でも青空で、日が燦燦と照って、
空気が澄んで遠くまで見える日本は天国みたいに思えるらしい。
彼の家族が日本に遊びに来たがってるそうで
(あまりにも帰ろうとしないので
 「日本は安全。マスコミはデマ」と判断された)
「来るなら冬が絶対いいから!」と薦めてる。
甥姪に凧揚げさせてやるんだって。いいオジサンだ。
長文スマソ。
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2011.07.18 (Mon)

地震とミツバチとふたり(蘭とじいさんシリーズその7・part176スレ)

9 :おさかなくわえた名無しさん:2011/06/25(土) 10:26:11.54 ID:9gG7J3RM
英国人と蘭とじいさまの話を投稿している者です。
彼もじいさまも震災の影響はひとまず収束したそうだ。

震災後、国外避難する人が多かった中、
彼は親兄弟からの「帰れコール」を振り切って日本に留まっている。
彼に限らず、残留組が一様に口にするのが
「ここで日本から出たら、
 物理的にも心情的にも二度と日本に迎え入れてもらえない気がする」んだと。

10 :おさかなくわえた名無しさん:2011/06/25(土) 10:29:15.90 ID:9gG7J3RM
彼らの言い分
「日本人は『鎖国したい』とよく言ってる。
 今だったら『安全』の大義名分で本当にやってしまうかも」
「昔は出島に通商窓口があったけど、今だったら滞在できるのは大使や政商で、
 自分のようなチンピラは無理」
「今逃げたら、戻ってきた時日本人に
 『ピンチの時に日本を捨てた。仲間じゃない』と思われてしまう」
「鎖国してしまったら、
 きっと日本人は一緒に残った連中と面白おかしく暮らすに違いない。
 そうなったら悔しい」
と、どう考えても「ねーだろ」なことを考えているようだ。
んで、いったん退避して帰ってきた人のことを
「日本への愛が足りない」とか残留組で言い合ってる。踏み絵だ。

11 :おさかなくわえた名無しさん:2011/06/25(土) 10:33:39.50 ID:9gG7J3RM
最近、またじいさまからいらん影響を受けてニホンミツバチにも傾倒しだしている。
GWに、丁度開花時期だった「金稜辺(きんりょうへん)」という
日本蘭(葉柄を楽しむ古典品種)を見せてもらったそうだ。
この花にニホンミツバチが寄ってくる。
なんでもニホンミツバチだけがクラクラになる成分があるらしく、
養蜂のため捕まえるのに使うそうな。
しばらくその蘭と巣箱の蜂と遊んで楽しかったんだと。

12 :おさかなくわえた名無しさん:2011/06/25(土) 10:36:17.76 ID:9gG7J3RM
彼曰く「ニホンミツバチは日本人そっくり」だそうだ。
1.セイヨウミツバチより一回り小さい。色も地味。
2.おっとりおとなしい。手に乗せて背中をなでても平気。
 これに刺されるのは性格が悪い証拠だそうな。
3.他の蜂が見向きもしない金稜辺にソッコーで群がるオタ気質。
4.清潔好きのこだわりや。
 巣箱が汚かったり気に入らなかったりすると、さっさと出て行ってしまう。
5.対スズメバチの集団戦が日本軍を連想する
 (全員特攻、狭い通路に各個引きずり込む塹壕戦)。

13 :おさかなくわえた名無しさん:2011/06/25(土) 10:38:19.71 ID:9gG7J3RM
いつかニホンミツバチを飼うつもりだそうだ。
蜂蜜はぽっちりしか採れないが趣味だからいいって。
じいさまからは
「よく知らない生き物を好きという理由だけで飼うべきではない」
「蜂は蜂だからご近所に迷惑にならないか考えるように」と言われたそうだ。
確かに一軒家でないと難しいだろう。

日本男児のじいさまに懐き、日本蘭と日本蜜蜂を愛好し、
美智子皇后陛下のような女性を探す英国人。頑張れ。
(本人は「身バレおk!大和撫子と出会えるなら!」と言ってる。自薦他薦しくよろ)
17:00  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(79)

2011.02.26 (Sat)

写真でつながるふたり(蘭とじいさんシリーズその6・part166スレ)

736 :おさかなくわえた名無しさん :2011/01/29(土) 19:42:34 ID:mJyYzRnm
英国人と蘭とじいさまの話を投稿している者です。

彼は12月に、自分とじいさまのために一段と高性能なデジカメを購入した。
じいさまは90過ぎなので混雑した所には行かない。
「僕が代わりにいろいろ撮ってプロフェッサーにみせてあげるんだ」そうだ。

まず一般参賀で陛下と皇族方を撮影。
感想は
「天皇陛下のお声は音楽的で荘厳」
「美智子様を直接拝見できた」
「美智子様もお言葉を下さればいいのに」
「ガイジンばっかで日本の人が入れないじゃないか(→お前もガイジンだ)」
「みんな嬉しそうに旗振って万歳叫んでた。国民と相思相愛の皇室がうらやましい」 
(動画にはこいつが日章旗と一緒に英国旗を振ってたのが映り込んでた)
陛下の動画はじいさまの奥さんにとても喜ばれたと言っていた。

次に、2月の東京ドーム蘭展。
いろんな国から珍しい蘭が展示されるが、
その他に一般審査として国内の人々が作っている蘭の出来のいいのがたくさん展示される。
蘭つくりで有名な人の作品も出るので、俺も毎年見ている。
見ごたえのある展示なのだが、
じいさまがドームに行けないので、彼が撮影するんだそうな。
「いいカメラで撮っておけば、あとで見ても楽しいからね」
「プロフェッサーも何度も見られるしね」
もう前売り券買ったそうだ。
しかし展示作品は何百もあるぞ。大丈夫か。

フットワークの軽い彼がいろいろ撮影して来れば、じいさまも楽しいだろう。
しかし、最初は冷たい印象があったこいつがここまで人に懐いて、
あれこれと喜ぶことを考えるようになるとは。
じいさまは人を育てるのがうまいのか。
戦前のエリートはこうだったのか。
17:01  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(26)

2011.01.26 (Wed)

呼び名の話をするふたり(蘭とじいさんシリーズその5・part164スレ)

464 :おさかなくわえた名無しさん :2010/12/04(土) 12:08:58 ID:g9j93X68
英国人と蘭とじいさまの話を投稿している者です。

アジア大会での男女サッカー優勝おめでとう。

サッカーの話をすると、
英国人は彼に限らず「football」と言うのだが、
彼だけが「association football」と言うようになったのに気づいた。

いちいちそう言うので理由を聞くと、
原因はやっぱりじいさまだった。
じいさまに「何で日本ではサッカーと呼ぶのか」とグチったところ、
日本でのフットボールの話をしてくれたらしい。

曰く
・日本人は「フットボール」と聞くと楕円形のボールを連想することが多い
・日本にフットボールが入ってきたのは
 ラグビーとサッカーとほぼ同時期(学校対抗戦は、両種目とも同時)
・今は大人気だが、プロサッカーリーグが出来たのは20年近く前で、
 それまではあまり人気がなく、正月の天皇杯はガラガラの席で
 オッサンがワンカップ片手に観戦していた
・その頃まではラグビーの方が人気が高く、
 インターハイが競技場名で通じるのは「甲子園」と「花園」だった

極めつけ
 じいさまは学生の頃ラグビーの左ウィングだった

それまで、「日本ではアメリカかぶれでサッカーなんて言ってる!」とか
ぶーぶー言ってたが、
「アソシエーションもラグビーもフットボールだからなあ」と、
サッカーの方に「association」をつけて呼ぶことにしたそうだ。

じいさまが若い時やってたってので相当嬉しかったらしい。

(※管理人注…football [名]1[U]アメリカンフットボール 2 ((英))ラグビー;サッカー
soccer [名][U]サッカー
association football ((英))=soccer(出典:goo辞書))
17:00  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(27)

2010.12.27 (Mon)

粋な紳士のふたり(蘭とじいさんシリーズその4・part163スレ)

361 :おさかなくわえた名無しさん :2010/11/14(日) 16:28:47 ID:VQA8D08S
英国人と蘭とじいさまの話を投稿している者です。


昨日、同好会で寒蘭の会があった。
じいさまは寒蘭は作っていないのだが、曰く
「晩秋に凛とたおやかに咲く佇まいがよろしい」とのことで、
いつも見に来る。
英国人はじいさまにくっついてきた(
じいさま紹介でいつのまにか会員になってた)。


服装を見て驚いた。
コンサバなジャケット+アスコットタイ+
オックスフォードスタイルの革靴でキメてやがった。
もともと彼は長身、骨太、痩せ型筋肉質のイケメンなのだが、
会社ではともかく私服は?だった。
7月の会にはキラッ☆のTシャツにつぶれた運動靴で、
「痛いガイジン」「残念なイケメン」だったのだが、
今回はどこのパーティによばれたんだと思うくらいの気合。

会場は日本庭園のある公民館で、昼飯の後、庭園の池の辺のベンチに座ってた。
いかにも英国紳士+いかにも洒脱な小柄なじいさまが錦鯉眺めながら
仲良く英語で話している様子が人目を引いてしかたがなかった。
女の子なんか10割振り返ってた(うらやましくなんかないや)。

もう紳士に向かって走ってるとしか思えない。
会社でも「ちょっと失礼」とか「恐れ入ります」とか
とっさに日本語で丁寧コトバが出るし、
ものすごく口が悪かったのがいつの間にかおさまってる。

どこまで行くのか楽しみなので観察を続けることにする。
絶対じいさまは面白がってる。
17:01  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(25)

2010.11.22 (Mon)

お棚拝見するふたり(蘭とじいさんシリーズその3・part160スレ)

327 :おさかなくわえた名無しさん :2010/10/10(日) 15:45:57 (p)ID:0Mg7IXXq(2)
英国人とじいさまと蘭の話を投稿した者です。
もう話の内容から園芸板に行ったほうがいいかも。

彼らは交流をいよいよ深めているらしい。
週末にじいさまの家に行くことが多い英国人が、
金曜の夕方近くにそわそわし始めた。
あからさまに挙動不審。

俺「じいさまのとこに行くのか?」
英「(待ってました!と飛びつく勢い)うん!明日は春蘭の植え替えするんだ!
 僕も手伝わせてもらうんだよ。
 これまでいろいろ見せてもらってて、株分けしてもらう約束したから、
 よく教えてもらわなきゃね」

じいさまは仲間内でも趣味がよいので通ってる。
バカ高い銘柄には手を出さず古典的なものを美しく咲かせるのが上手。
皆コツを教えてもらいたがってる。
そんなじいさまから直接教授&株分けなんてうらやましすぎる。

329 :おさかなくわえた名無しさん :2010/10/10(日) 15:48:14 (p)ID:0Mg7IXXq(2)
まだある。
英「この前から、プロフェッサーの友達の家に
 『お棚拝見』に連れてってもらってるんだー」
お棚拝見・・・気心の知れた蘭仲間の蘭舎を見せてもらって、
その年の生育具合や育て方の工夫などの情報交換をする。
この時期は夏を乗り切る苦労話や工夫話、
今年の出来具合などの話題でよくやる。

しかし、蘭を作って品評会に出すような人の中には
作り方を見せたがらない人もいる。
車が買える値段のもあったりするので
よほど信用する間柄でないと招いたり情報交換したりしない。
じいさまは気さくで皆から慕われてるので、
品評会常連さんにも将棋仲間や友人が多い。
そして、じいさまの相手は「一度見せてもらいたい」と思うような人ばかりだ。

初対面の時に「紳士だと期待されると辛い」としょぼくれてた英国人。
もしかしてじいさまの方もも彼の前でかっこよくいたいと思ってるんだろうか。
あるいは若かりし日に付き合いのあった人々を思い出して
そのように振舞ってみたいのかもしれない。
蘭仲間に「英国紳士」を見せたいのかもしれない。

紳士らしくあろうとする英国人、日本男児たろうとするじいさま。
互いに背伸びしながらきゃっきゃうふふと仲良くなってるのか。

取り残されたようでなんというかちょっと悔しい。
というかお棚拝見には俺も連れてってほしい。畜生。

***********

642 :おさかなくわえた名無しさん :2010/10/14(木) 21:48:03 ID:rFUuAxz3
英国人と蘭とじいさまの投稿者です。軽く報告。

先週、じいさまの植え替えを手伝って株分けしてもらうと張り切ってた英国人。
デジカメ片手に踊るように走ってきて自慢された。
・緑地に真っ白な縞がけぶるようにでる縞柄
・葉の周囲を1ミリくらいの白地に囲まれた覆輪柄
・真夏の午前中直射日光に当てて柄を出すテクがいる虎斑柄
・同じく柄出しのテクがいる蛇皮柄(薄緑にちりちりと濃い緑の柄が入る)
・牡丹のように八重咲きになる変り花(つぼみ3つ)
・朱金色の花(つぼみ2つ。光で色が濁らないよう一緒に帽子を被せたそうだ)
じいさまは初心者でも育てやすく、
綺麗に色や柄を出しやすいものを選んでくれたようだ。
どれも昔から作られているもの。伝統が好きな英国人の好みに合うチョイスである。
来春は是非綺麗に咲かせてほしい。

今日、新聞読んでた彼がいきなり「 み ち こ さ ま ー!」と叫んだ。
皇后陛下ご不調のニュースで衝撃を受けたらしい。
「理想の女性はじいさまの奥さんと皇后陛下。こんな人と結婚する」と言っている。
あまりに心配するので昼休みに近くの神社に連れてってお願いした。

17:00  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(32)

2010.10.13 (Wed)

距離を縮めるふたり(蘭とじいさんシリーズその2・part157スレ)

668 :おさかなくわえた名無しさん :2010/09/05(日) 08:44:30 (p)ID:oLFW+mOO(3)
以前、英国人と蘭とじいさまの話を投稿した者です。

小生も蘭が好きなので、その後くだんの英国人(以下英)がどうしてるか聞いてみた。
(7月に連れて行ったのは風蘭の会。花どきなのでこの時期に会合する。
風蘭は日本固有の着生種。
掌サイズで葉の形や模様、空中に突き出す根先の色合いが鑑賞対象になる。
花はバニラみたいな香り)

「プロフェッサー(じいさまのこと)の家に3回行ったよ。小さいNIWAがあってキンギョがいた。」
「彼が家で着ているサムエを買ったよ。あれ涼しくて機能的。」
「彼の書斎はクールだった。タタミに座るタイプの机があって、壁中本棚なんだ。」
「お昼をご馳走になった。ソーメンとスイカ、キュウリ入りの冷たいミソスープ、
 野菜のピクルス、黄色いメロン(まくわ瓜?)、
 野菜と香辛料がいっぱいかかった冷たいトーフ、桃、いろいろ。
 ちゃんと夏用の食べ物があるんだ。奥さん優しい。」
「麦茶ってさっぱりしてておいしい」
「日本の夏のくだものって甘くて水気たっぷりでおいしい」
「カキゴオリって家で作れるんだね。でもたくさん食べると鼻が痛くなる」

以下延々食べ物の話が続いた。どんだけ上がりこんでんだお前は。

669 :おさかなくわえた名無しさん :2010/09/05(日) 08:46:20 (p)ID:oLFW+mOO(3)
俺「ちょっとまて。蘭はどうした」
英「プロフェッサーのコレクション見せてもらった。
 たくさん風蘭と春蘭(これは3月頃に咲く地生種)の鉢があった。
 温室なんか要らないんだ。
 彼は『自分が見て美しいかどうか』がポリシーだって。
 美しいと感じるポイントを鉢を見ながらいろいろと話した。
 僕もそういうポリシーで集めたいな。」
英「今年の蘭の銘鑑もらった。彼は何十年分もとってるんだ。
 僕も集める(銘鑑は数百種の銘柄が相撲の番付表みたいにランク付けしてある)。」
俺「何か方向性決めたのか?」
英「うん。もう日本蘭一筋に決めた。彼の家で見たけど、風蘭の縞柄が綺麗だった。
 縞柄って気まぐれに出るんっだって。楽しそうだから」
俺「今まで持ってたのはどうするんだ?」
英「蘭好きの友人にあげる。だって洋蘭ってケバケバしてて自己主張激しいし。
 それに温室でないと育てられない。わがままだ」
俺「そういうけど日本蘭も難しいぞ。」
英「プロフェッサーが言ってたけど、日本蘭は寂しがりやなんだって。
 あまりいじくり回すのは嫌いだけど、放っておいてもだめなんだ。
『蘭は足音を聞いて育つ』って。いつも見ていてあげないといけないんだって。」
俺「わがままな洋蘭とどこが違うんだ?」
英「全然違う!プリンセス扱いしなきゃいけない金のかかる高飛車な女と、
 プライド高くて質素で寂しがりやの女じゃ大違いだ!」
俺「後者の方がめんどくさそうじゃないか」
英「日本人なのにツンデレの魅力がわかんないの?
 (俺から見るとこいつも十分ツンデレだ。転勤してきてから慣れるまで大変だった)」」
英「来週末にまた行く約束してるんだ。
 キューガーデンの話が聞きたいって言ってたから僕の本を持っていく」

お前、蘭と女は同じかい。それにじいさまの高齢を忘れるなよ。

ちょっと悔しかったから、
小生が高校で読まされたイワ○ミ新書の「自由と規律」の目次を読み聞かせて
「日本ではこうあるように教育されるんだぞ。じいさまもお前をそう思ってるぞ」と脅してやった。
(これは英国のパブリックスクールの教育方針を書いた本)

687 :おさかなくわえた名無しさん :2010/09/05(日) 14:15:17 (p)ID:oLFW+mOO(3)
>>668
投稿者です。説明不足で荒らしっぽくなってて失礼。
風蘭の日本での園芸ジャンルは「富貴蘭」で確立されています。
文化文政の頃に徳川家斉がハマったのがはじめとか何とか。
22:41  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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