読みやすくて面白いファンタジー作品でオススメないかな?

最後まで面白いとなると難しい。

古典

ミヒャエル・エンデの「モモ」は好きな話。これも一応ファンタジーかな?私にとってのタバコのイメージが悪いのはコレ由来だったりする。

定番のゲド戦記は私が初めて寝食忘れて読んだファンタジー。でも、独特の言い回しがあるので合わない人はいまいちかも。私の好みは3巻まで。ハイタカが好きなので。

同じく定番の「ナルニア国物語」。キリスト教風味が嫌という方もいるようですが、私はそれほど気になりませんでした(「さいごの戦い」除く)。私は「魔術師のおい」から年代順(出版順でなく)読みました。出版順で読んだ方が話の矛盾が気にならないと思います。「ライオンと魔女」が一番好きです。次が「銀のいす」。

さらに同じく定番の「指輪物語」は、我慢して2巻まで読み進めると面白いのですが、最初の架空歴史がちょっと苦痛でした(大作SFやファンタジーはよく架空歴史から始まるような気がします)。馳夫などの名前が最初は気になりましたが、後に進むにつれて気になりませんでした。さすがは古典というだけの面白さ。

日本の作家

十二国記はさすがベストセラーになるだけあって面白いです。ですが、私は1巻の「 月の影 影の海」であまりの暗さに一回読むのを断念してしまいました。もし、ちょっときつかったら別の巻を読んでみるのもよいと思います。大好きなのは「 図南の翼」です。ちょっと心が疲れたときに読んで元気をもらっています。あと、今の政治状況で「 華胥の幽夢」を読むといろいろと考えさせられます。

田中芳樹さんは面白いのに未完の作品が多いのですが「マヴァール年代記」は完結しており、かつ、面白いというお勧めです。ただ、ファンタジーというより架空戦記っぽいですが。

同じく「アルスラーン戦記」も面白いです。ですが、注意点が一つ。心を鬼にして第一部で読むのをやめてください。「王都炎上」から「王都奪還」まででアルスラーン戦記は終わりです。これを守れば、非常に良質のファンタジーが楽しめます。

田中芳樹さんの短編(1冊で終わるもの)は基本的に面白いファンタジーが多いと思います。ただし、剣と魔法ものではないですが。

今となっては古いかもしれませんが、30代ぐらいの人のファンタジーの入り口と言えば「ロードス島戦記」ではないかと。ただ、今となってはロードス島伝説戦記を読むのはちょっときついと思います。ですが、「ロードス島伝説」は別です。これは今でも読んで面白い傑作だと思います。山田 章博さんの挿絵との相乗効果でとっても素敵です。

栗本薫さんのグインサーガを勧めたいところですが、長いし、途中がだれるので、トワイライトサーガをお勧めします。図書館でどうぞ。

おもに早川書房

最近読んで面白く、かつ、完結しているとなると「ベルガリアード物語」とその続編「マロリオン物語」

  • ベルガリアード・マロリオン物語
    • 出版順に読んだ方が面白いと思う。ベルガリアード(全5巻)→マロリオン(全5巻)→魔術師ベルガラス(全3巻)→女魔術師ポルガラ(全3巻)

同じ作者のエレニア・タムール記も面白いのだけど、話の筋としてはいまいち。お気に入りのキャラに会うために読むという読み方になってしまうかも。

同じく「アルサラスの贖罪」も主人公が良いキャラで面白いです。

もう、絶版ですがロバート・シルヴァーバーグのマジプールのお話は大好きです。もしかしたらSFになるかもしれません。

長いし、最後の3部作が未翻訳ですが第6部まで読んでほしい。ただし、第5部がつらいです。

SFかもしれませんし、絶版ですが「ダーコーヴァ年代記」もいまだに読み返しています。

「妖魔の騎士」もいまだに「面白かったなぁ」という記憶がある。

剣と魔法ではなく、拳と邪法のファンタジーですが、中国拳法、ラブロマンス、そして天下五絶のような中二設定全開のファンタジーとして金庸の武侠小説をお勧め。短いやつならば「侠客行」。長編ならば、「射都英雄伝」と「笑傲江湖」。

  • 侠客行 全3巻:のらいぬ大好き。
  • 射雕英雄伝 全5巻:最初の因縁を結ぶくだりがちょっと長いけど我慢すれば、あっという間に郭靖と黄蓉に会えます。
  • 秘曲 笑傲江湖 全7巻:令狐兄さん最高!これを読み終わるとことあるごとに親指を立てたくなる。あと、酒を飲みたくなる。東方不敗の元ネタはこの作品。素晴らしいツンデレも登場。

神話

案外、各種神話もめっちゃファンタジーです。定番のギリシャ神話、旧約聖書、北欧神話は読みやすく面白いと思います。日本神話はまとまった本を読んだことないのでわかりません。古事記読むのも…。女神転生というゲームが好きだとここいらへんは断片的に知っていたりします。

  • ギリシャ神話:昔、物語化されているやつを読んだことがあるけど良いものが見つからない。レッツ図書館。
  • 北欧神話
  • 旧約聖書 創世記:昔ハードカバーで物語として旧約聖書を紹介するというのを楽しく読んだ覚えがあるのだけどどの本だか忘れた。サムソンがかわいそうだったのを覚えている。

神話ではないですが、アーサー王物語もファンタジーの定番だと思います。でも、アーサー王が全然活躍しないのでイライラします。ランスロットも横恋慕しすぎだし。

おわりに

ファンタジーの読み始めが藤川 桂介の「宇宙皇子」。そこから、図書館にあるノベルスのシリーズものをとりあえず読んでいたのを思い出す。藤川 桂介の「幻想皇帝」は続いてほしかった。夢枕獏の「大帝の剣」も続いてほしかった。キマイラは面白いけど、終わりそうもない。菊池秀行の魔界都市シリーズもエイリアンシリーズも、ヴァンバイアハンターシリーズも読んでいたけど、大学生になったぐらいで読むのやめちゃったなぁ。これらもファンタジーなのかしら?

そういえば、早川書房の海外小説で「雪の女王」みたいな名前のファンタジーだかSFがあって、すっごい面白くて再読しようと思いながらも該当する本が見つけられなかった記憶がある。あの本って、いったいなんていうタイトルだったんだろう?