JR九州 17/3期決算 大増益 営業利益率15%
同社は当期について、
1、鉄道・バスの運送事業については、営業収益は前期比▲2.5%減の1,764億7百万円、営業利益は257億19百万円(前期は▲105億49百万円の営業損失)となった。ただ、鉄道事業は、民営化されたときに受領した経営安定基金3,877億円を取り崩したことなどで、337億円の利益押し上げ効果があったといい、実質的な赤字は今後も続く見通し。
2、建設グループ
建設業においては、鉄道高架化工事、新幹線関連工事、マンション工事等を受注するとともに、工事の着実な遂行と経費の節減に努めた。
この結果、営業収益は前期比▲10.3%減の793億29百万円、営業利益は前期比▲2.5%減の59億51百万円なった。(当事業は殆どが会社内部事業であり、ほかの事業部門と相殺される)
3、駅ビル・不動産グループ
不動産賃貸業は、昨年4月にオフィスビル「JRJP博多ビル」を開業し、「JR博多シティ」等の周辺施設とあわせ博多駅周辺のさらなるにぎわいづくりに努めたほか、昨年春に「アミュプラザ長崎」、「アミュプラザ小倉」及び「アミュプラザ鹿児島」のリニューアルを実施するなど、各駅ビルにおいて積極的なイベント展開を行い、収益確保に努めた。また、昨年9月にオフィスビル「平河町センタービル」を取得したほか、本年2月に「RJRプレシア博多」の入居を開始した。
不動産販売業においては、九大教養部跡地再開発の「MJR六本松」等を売上に計上したほか「MJR赤坂タワー」や「MJRザ・ガーデン大江」等の販売に取り組み、利益を押し上げた。
この結果、営業収益は前期比8.8%増の674億75百万円、営業利益は前期比10.9%増の226億58百万円となった。
4、流通・外食グループ
小売業は、コンビニエンスストアやドラッグストアなどの新規出店を図った。飲食業においては、昨年4月に開業した博多駅前商業施設にパンケーキ専門店を出店するなど収益拡大に努めた。
農業においては、九州産の旬の野菜を販売する「八百屋の九ちゃん」の2号店、3号店を出店したほか、できたてのお菓子とたまごを販売する専門店「うちのたまご」をオープンするなど、6次化の取り組みを拡大した。なお、「平成28年熊本地震」に伴い一部店舗を休業していたが、昨年9月までに全店舗において営業を再開した。
この結果、営業収益は前期比4.4%増の1,004億77百万円、営業利益は前期比2.2%増の34億75百万円となった。
5、その他グループ
ホテル事業は、「九州ふっこう割」の活用による収益確保に努めた。
シニア事業は、昨年5月に住宅型有料老人ホーム「SJR大分」を開設した。
この結果、営業収益は前期比4.9%増の609億38百万円、営業利益は前期比1.7%増の25億42百万円となったとしている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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←率
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経常利益
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当期利益
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15/3期
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357,422
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12,782
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3.6%
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25,574
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15,012
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16/3期
|
377,989
|
20,893
|
5.5%
|
32,035
|
-433,089
|
17/3期
|
382,912
|
58,743
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15.3%
|
60,565
|
44,751
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17期/16期比
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1.3%
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181.2%
|
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89.1%
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-110.3%
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18/3期予想
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396,300
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56,200
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14.2%
|
57,600
|
45,000
|
18/3予/17期
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3.5%
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-4.3%
|
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-4.9%
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0.6%
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