中国、インドの増加を受けてアジア地域の生産量は、約１１億２５００万トンと前年比で１．６％増加した。
一方、欧州（２８ヶ国）は▲２．３％減、米国は▲０．３％減にとどまり、日本を含め先進国は総じて伸び悩んだ。

世界の粗鋼生産量は過去最高となった１４年の１６億７千万トンをピークにその後は高止まりしている。
数億トンに達するとされる供給過剰が重しになっているためで、今後も大幅に増加する可能性は低い。
ただ、中国での能力削減の動向が不透明な上、インドなど中国以外の新興国で増産の動きも見られるため、１７年も緩やかな増加傾向が続く公算が大きい。

２０１６年１２月の世界の粗鋼生産量（６６ヶ国）は、前年同月比５．５％増の１億３４０６万トンとなり、７ヶ月連続で前年同月実績を上回っている。
うち中国が３．２％増の６,７２２万トンと高水準の生産を維持。インドも前年同月比１５％増と大幅に増加している。
以上、
中国の生産キャパはすでに１０億トン超とされ、中国の過剰生産のよる大量輸出に業を煮やした先進国からの批判を受け、中国政府は生産能力を▲１．５億トン削減する構造調整を発表している。しかし、現場では偽装調整ばかり、さらに生産の稼働率を上げ、生産量が拡大している。国営といっても地方政府が資金を出しており、貸付金の回収や地方政府の不動産投資失敗の埋め合わせに、鉄鋼価格の値上がりに生産増をはからせているのが実情。
中央政府は掛け声のみで、またコストアップになる触媒装置も付けさせず、狂気な数値のスモッグを国民に押し付け、世界中にバラ撒いている。

国連歴代最低事務総長の潘基文が、中国べったら漬けで何も有効な手立てを打ち出さず、以前からの二酸化炭素だけを問題にし続け、中国１３億人を苦しめている。普通の事務総長だったら中国とインドの大気汚染問題を取り上げるのが筋ではないのだろうか。