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「一般的なRSA暗号は近い将来破られる」というニュース

前にメールを暗号化するという話をしました。というのも、Eメールはどうやらプライバシー保護の力が弱いらしいから。フリーメールサービスは、利用規約やプライバシーポリシーで運営者がメールの内容を覗き見している事を宣言している場合があります。また、企業内のメールを企業のネットワーク管理者が覗き見をすることは、ネットワーク保守と企業秘密等の保護のために合法であるとした判例がアメリカ合衆国にはあるとも聞きます。

ということで、GnuPGというプログラムを使ったRSA暗号化と複号をやってみたわけですよ。

ところで、このRSA暗号というのは公開鍵暗号の典型であるとしてWikipediaに紹介されている(公開鍵暗号 #RSA暗号 - Wikipedia)ものですが…このRSA暗号について気になるニュースを発見。

「一般的なRSA暗号は近い将来破られる」――768ビット素因数分解に成功:ニュース(日経bp PC Online)

で、問題のNTTのニュースリリースがこれ。

News Release 100108a

うーん、正直、何を言っているのかいまいち分かりません…。768ビットの整数の素因数分解に成功した、巨大な数の素因数分解が困難であることがRSA暗号の安全性の根拠、であるからして…

「鍵長768ビットのRSA暗号はもはや解読できるも同然、そして現在広く使われている1024ビットのRSA暗号も解読可能になるのは時間の問題」と言いたいのか、それとも「『巨大な数の素因数分解が困難である』というのは過去の話」ということなのか。

前者であれば、暗号の2010年問題として指摘されていた通りであり、また移行例とされていた2048ビットのRSA暗号はまだ問題がないことになりますが…後者であった場合、2048ビットだろうと4096ビットだろうとRSA暗号自体がもはや脆弱という話になりますわね。

一応前者っぽいけれど…どこにも画期的な素因数分解の計算方法が発見されたとは書いてありませんからね。しかし、俺は数学は完全に専門外なので、その辺の話は全く分かりません。もしかしたら、「画期的な素因数分解の計算方法が発見された」のはちょっと前のニュースで、それは専門家には知れわたっていて、今回はそれを実践したという話かもしれないし…

…まあいいや、怖がっていても仕方があるめえ。RSA暗号自体がダメになったら少なくともネット上では騒ぎになるはずだ、こういったニュースには常に気を配っておこう。フィードリーダーに入れておくと便利ですよ。

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テーマ : セキュリティ
ジャンル : コンピュータ

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