トップ > iPhone > iPhone5はauの黒の64GB一択で予約済なのだが、いろいろとモヤモヤ感が拭えない件

いしたにまさきの新刊：HONDA、もうひとつのテクノロジー　～インターナビ×ビッグデータ×IoT×震災～　01 それはメッカコンパスから始まった｜Ｈｏｎｄａ、もうひとつのテクノロジー　02　～インターナビ×GPS×ラウンドアバウト～　運転する人をサポートすること｜Ｈｏｎｄａ、もうひとつのテクノロジー　03　～インターナビ×災害情報×グッドデザイン大賞～　通行実績情報マップがライフラインになった日

2012.09.20

iPhone5はauの黒の64GB一択で予約済なのだが、いろいろとモヤモヤ感が拭えない件

もうみなさんiPhone5は予約済ですよね。人によっては、もう当日ゲットできますよー！という電話がきている人もいるでしょう。私のところには、auショップからの電話はありませんでした。まあ、でも今回はそれほど急いでいないので、いいです。

ここにきてのソフトバンクのテザリング来年やりましょう！記者会見も、その辺で実数がキャリア側でも見えてきたことを受けてのものかもしれません。

さて！

私の場合、最初から次のiPhoneでiPhone4からiPhone5に変更する際に、かれこれ数年は楽に使っているauのガラケー（最近押せないボタンが増えた）をiPhoneに機種変して、ケータイを一本化する予定でした（auの方が番号が古く、番号を知っている人が多い）。つまり、この予定が崩れるのは、auがiPhoneをリリースしなかった場合だけでした。

なにが言いたいかというと、結局アップルから提供されるハードは同じなので、いろいろと、ソフトバンクかauかのエントリーがアップされていますが、要するに自分が何を優先させたいのかが整理されていれば、ソフトバンクかauなのかは、わりとすんまり決まるのではないかと思います。

料金については、auスマートバリューでMNP可能だったりすれば、細かい話はどうでもよくいちばん安いのではないかと思います。なので、iPhone5選びでむしろ悩むのは、実は色と容量なのではないかと思います。日々iPhoneを使うところに、ダイレクトに影響があるのも、色と容量だったりすると思います。

ここまで、自分が使ってきたiPhoneを振り返ると、各世代にやはり意味がありました。

iPhone3G＝通信してちゃんと使えるiPhone
iPhone4＝画面のiPhone

で、私は自分では使ってませんが、周囲で使っている人たちを見ていると、やはり4Sは写真のiPhoneだったと言えるでしょう。となると、次の5は動画のiPhoneだということが予想できるというわけです。その証拠として、以前からその仕様が懸念されていたフロントカメラは720pに改善されています。

動画には、２つの側面があります。つまり、動画の撮影と鑑賞です。

となると、やっぱりiPhoneは黒であるほうがいいのです（もちろん、どうしても見た目的に白がいいとか、写真のことを考えて白という意見もそれはそれでひとつの正解です）。

撮影時にiPhoneが黒であることの利点は、iPhone本体の映り込み防止です。特に暗いところでの撮影の場合、白いiPhoneは窓ガラスなどに映り込みやすいのです。

そして、鑑賞時にiPhoneが黒であることの利点は、映像への没入感です。モバイル端末での、映像体験には、個人的には原体験となっていることがあります。

▼ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

リンク: video iPodで見る最高のコンテンツはこれだ！:[mi]みたいもん！.

この画面見ただけで、わかるでしょ。私はさっき帰り道、ホントに表参道でこの映像がiPodに表示されたとき、アタマがくらくらしましたよ。

わざわざ外で見る醍醐味ってのは、こういう外部と映像の境目がよくわからなくなって、シンクロ率ってなんだろう？とか考えてしまいそうな時間に訪れます。それを味わうには、白のフレームはどうしても没入感にとっては、邪魔なんですよね。

映像を扱うとなると、当然容量をくいますので、やっぱり「iPhone5はauの黒の64GB一択」なんですよ。

なお、私のiPhone4は32GBモデルで、ちょうど先週容量が足りなくなりました。ほぼ計算どおりです。

auにMNPで移転する人の理由は、やっぱりテザリングでしょう。このテザリングオプション２年無料だし、月7GBの通信制限も割と妥当なんじゃないかと思ってます。

もちろん。この7GBという数字が妥当かどうかは、個々人の利用状況によるわけですが、まあそもそも緊急時でもない限りは、外でデカいファイルなんか扱わないし、ドコモのXiの通信制限月7GBだったはずで、それで炎上している感じでもないので、当面これで問題ないんじゃないかと。

個人的には、PCでの通信には、基本イーモバ使うとして、イーモバって局地的にダメなときがあるので、その保険として考えるといいと思います。auは伝統的に、東海道新幹線でとびきり優秀なので、そこには期待したいところです。

でだ。もう予約した上で、ここからぐだぐだ言います。

なんかね、結局買うという判断にブレは一切ないものの、なんかiPhone5にはもやもやしたところを抱えてます。

あえて、言葉にしてみるとこんな感じ。

このフレーズ、以前にもどこかでなにかに対して言った気がするんですが、もう一度言いましょう。

「おれが見たかったのは、Zガンダムであって、ガンダムMKⅡじゃない！」ということなんですよ。

これ、伝わりますかね…。

ちょっと細かく説明することに試みてみましょう。

iPhone5、実にホントに見事に改善されています。

iPhoneとっての目であるカメラセンサーはソニー製に4S以降切り替わっているという話ですし、最近発表されたソニーのスマホ・タブレット向けのイメージングセンサーもなかなかの良いもののようです。

また、特筆すべきはプロセッサーA6。

　リンク: iPhone 5 ベンチマークレポート | iPhone | Macお宝鑑定団 blog（羅針盤）.

結果は、iPhone 4Sと比べて約2.2倍、iPad (3rd generation)と比べて約1.8倍の性能スコア値となっています。

　リンク: iPhone 5でAppleは独自のチップメーカーになっていた; それが抜群の省電力の秘密.

結局プロセッサが唯一最大の、省電力の担い手であることだ。だからAppleは、単純に前よりも強力なデバイスを小型化軽量化してしかも電池寿命を犠牲にしなかった、という話ではなく、この新しいチップデザインに今後改良を重ねていくことにより、将来の競合における相当大きな、しかも他社が簡単に真似できない、アドバンテージを獲得した、ということになる。

なんで、アップルがプロセッサーメーカーを買収する必要があるんだろう？と当時は思ったものですが、ここにきてiPhoneの優位性を保つために俄然効いてきているということですね。

ビジネス的には、ここのところのアップルの小銭稼ぎのうまさには定評があり、ぬかりがありません。

でもね、なんかすっきりしなんですよ。それは、iPod touchにある時代遅れ感とか、音楽も動画も大量に入れたいのに64GBモデルがないiPod nanoみたいな明確な理由があるわけじゃありません。

　リンク: iPhone5のことが15秒くらいでわかるまとめ：：村上福之の「ネットとケータイと俺様」：ITmedia オルタナティブ・ブログ.

どうして、ここまで、大きく変わったのにドキドキしないんだろう？

そう、こういうことなんです。

ここまで数多く出たiPhone5に関する記事の中で、いちばんぐっときたのは本田さんの記事でした。

　リンク: iPhone 5に足りないモノ by 本田雅一.

もっとも（杞憂であればいいのだが）、iPhone 5が頂点を極めようとしている今、逆にアップルの手詰まり感も感じている。確かに世界で最も人気のある、世界でもっとも収益性の高い端末だけに、今後も多くの投資によって次々に進歩はしていくだろう。しかし、イノベーティブ……すなわち、世の中を変えるような業界ルールの刷新を象徴する存在であり続けるかどうかには疑問を感じた。

そう、なんか余りにも見事に完成度が高く、そりゃiPhone5は買うんだけど、次は大丈夫なのかな？ということを考えてしまうんです。

絶対的王者となったアップルの新製品が、車でいうところのプリウスのような確実に買っても損がないような製品になることは仕方がありません。

でも、やっぱ私はＺガンダムが見たかったんですよねえ。なんかうまく言語化しきれていないので、iPhone5を入手した後に、またこの問題については考えてみたいと思います。

さてさて、最後に。

iPhoneをauで使うとついてくるおまけのひとつがau Wifiスポットです。もちろん、ソフトバンクにも、ソフトバンクWi-Fiスポットというのがあります。

でも、この２者には大きな違いが１つあるんです。

この差、特に都市圏で生活する人にとっては、地味に大きな違いです。どちらのスポットも、今後さらに増えていくので、ノートPCを持ち歩く人にとって、テザリング以上にauのアドバンテージになっていくのではないかと思います。

ということで、auのガラケーから機種変する私は、まずはガラケーのアドレス帳をどうにかしておかなければ…。