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2016.08.08
116冊目「バイナリ畑でつかまえて」山田胡瓜、本が生まれることの追体験という幸福
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「バイナリ畑でつかまえて」がめでたく発売されました。
という文字列に違和感を覚える人は、だいぶお好きな方ですね。
まあ、とにかくめでたいのです。
発売されました!! https://t.co/CkWC2FEULn
— 山田胡瓜 (@kyuukanba) 2016年8月2日
今回の「バイナリー畑でつかまえて」は、以前に一度Kindle版として発売されているものです。
それが今回改めて紙版として、あとがきマンガと対談が追加されています。はい、知っている人は知っているジーンマッパー的展開です。
これねえ、いいものなんですよ。
今時?紙とか言わないでください。紙になることで、日本全国の書店に並ぶ可能性がはじめてできるんです。これはすごいことなんですよ。マンガなので、世界の書店に並ぶ可能性さえあります。
これはね、作家にとっては世界が変わったということなんです。
でだ。
自分でもこの本は買っているんですが、実は献本もいただきました。しかも、サイン本!くっうううう!
私はマンガ家というのは、日本でいちばんすごい職業のひとつだと思っているので、これはねえホントにうれしいんです。はあはあ。
さて、山田胡瓜先生とのご縁は、以下のMediumに書いてあります。
なんか今回しつこく私は何かを言おうとしてまして、それがなんだかよくわからないままに書き始めてしまっているのですが、それって要するに作家とは何か?ということなんじゃないかと、やっと気づきました。
目の前の仕事にひたすら没頭し、感極まったときに3秒手を合わせる。そういう物語が描かれることも、大切だと思う。
— 山田胡瓜 (@kyuukanba) 2016年8月4日
作家、それもプロの作家というのは、こういうものだと思うんです。
でも「プロの作家」になるという道を選んだ以上、そこには当然、彼自身の人生がついてまわる。ホーチミンで『Gene Mapper』に描かれた空気を体験することで、ようやく僕の中でそれが理解できたというわけです。
ジーンマッパーの藤井さんのときには、上記のようなことを考えたのですが、山田胡瓜先生については、すでに以下のように書いています。
テクノロジーが生活に入ってきたときの生活の柄を描こうとしているのではないかと思うんです。
作家というのは、ライフハックネタを書き散らかすことや、マーケティングの話を書くとか、取材記事を書くなんていうことではないと思うんです。
その本に書かれる世界について、全責任を持つ。
これが作家だと思うんですよね。それがプロの作家。
じゃあ、ノンフィクション作家とか批評家とかはどうなるんだ?というのもあるのですが、まあ、きょうのところはほっといてください。
とにかく作家、マンガ家という職業はホントにすごいので、いやマンガ家すごいと常々思っているということを今回は言いたかっただけです。
ということで、山田胡瓜先生おめでとうございます。
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投稿:by いしたにまさき 2016 08 08 07:15 PM [献本1000冊紹介する] | 固定リンク
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