ミシェルのヒト観察記

「今日もお仕事お休みだからって、
ごろごろしていたさぁちゃんに騙されて、
オレは寝ていたところキャリーに閉じ込められた！」





ルシフェル君は、
昨日から左目が腫れていて、
慌てたさぁちゃんに病院に連れて行かれました。

昨日はボクの採血結果を聴きに行ったので、
「今日はルシフェルちゃんですか」って、
センセイに笑われたそうです。

すぐ帰ってきたるっちゃんに、
ボクは病院の匂いがしたのでシャーってして、
さぁちゃんは予定通りに映画館に行きました。


とても素晴らしい作品を観たそうです。






「帰ってきたさぁちゃんに、
またたびたっぷりのエビさんもらった！」





「むっきゃーーー」





ボクも遊びたいので貸してくださいって言ったのに、
ルシフェル君は酔っ払いで無視しました。






もう！
ちょうだい！！！





みーたんってば強引でびっくりするって、
さぁちゃんが驚いていました。


「オレはお魚さんの方をもらった！
むきゃーーー」





今月は、ボクとルシフェル君の病院通いで、
さぁちゃんのお休みが使われています。

自分のことなら後回しなのに、
君たちのことならすぐに動けるからなぁと、
さぁちゃんが言っていました。





そんなボクのまいにち。
他者には優しく。


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ここ数日、
ボクは毛玉でもなくごはんでもなく、
なんか気持ち悪くて水分をうげーってゲボしていました。

今日も明け方から続けてゲボして、
あー君がお仕事に行ってしばらくして、
また、おえーってしたら、
さぁちゃんがびっくりしていました。
血が混じっていたのです。

食欲もなかったので、
ボクは洗面台でひんやりのんびり寝ていたのに、
病院へお電話したり、
はじめちゃんに連絡したり、
バタバタしていたさぁちゃんに、
あれよあれよとマイカーに乗せられました。





お外は気温が高すぎて、
はじめちゃんに車で送っていただき、
ボクは病院に行きました。

予約が一杯のところに診察を入れていただいたってことで、
待ち時間が長くて、
ボクはさぁちゃんに、
なんなんですかーって時々しゃーしました。

診察室では、
もっと盛大にしゃーしてパンチして怒ったのに、
注射を2本打たれましたし、
なんなら血液検査までされました。

やっと帰宅して、
お出迎えに来たルシフェル君にもイライラしたので、
しゃーしゃー言ってから、
ぷんすかしながら残っていた朝ごはんを食べました。

信じられない！！





その後も、
落ち着かないですし、
お水をたくさん飲みたくなるし、
イライラしていたところ、、
ルシフェル君が後ろに来たので、
さっきからなんなの！？
うざいんですけど！！
って、ボクはブチギレました。


「えー、オレ、
キングを心配しているだけなのにさぁ、
怒らないでーって言ってるのに、
何度もしゃーされて悲しい。」





何度かゲボしたせいで、
喉の毛細血管が切れたのではないかって、
センセイが言いました。
また吐くのを繰り返すと、
炎症を起こして治りにくくなるってことでした。

ちょうど今月はボクの誕生月なので、
健康診断も同時にされて、
採血までされたので、
ボクはぷんすかしていたのです。

今年はこの暑さで、
体調を崩している子が多いんですよって、
センセイが言っていました。

やっと一息ついてゴロゴロしていましたら、
ルシフェル君がこっそり近づいて来たので、
だからなんなのもう！！
って、しゃーってボクは怒りました。





「なんだよ！
オレなんにもしてないだろ！？
八つ当たりやめてよね！！！
ぶっしゃー！！」





みーたん、るっちゃんは何も悪くないでしょう？
しゃーしたら可愛そうだよって、
るっちゃんごめんね、
みーたんは具合が悪いし機嫌も悪いから放っておいたらよいよって、
ボクらを心配したさぁちゃんが、
その都度間に入りました。


夜になったらなったで、
お薬もあってボクは疲れました。





ただ今度はルシフェル君が、
夕方からずーっとタワーで寝ていて降りてこなくて、
ごはんも食べないものですから、
さぁちゃんは心配していました。

ボクとルシフェル君がある程度ごはんを食べて、
あとはぐっすり寝ていた時、
こっそりさぁちゃんは、
本当にいつ何があるかわからないって怖いって、
泣いていたようでした。


そんなボクのまいにち。
八つ当たりしちゃった。


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さぁちゃんがお仕事から1時間早く帰ってきたので、
わーいってお腹に乗って甘えたり、
一緒に遊んだりしていたのですが、
17時20分近くなったら急に、
キャリーに詰め込まれました。


「ちょっ！？
どうしたキング？？
またなんかされるのか？？」





あれよあれよと病院に連れて行かれ、
しかもちょっと霧雨でしっとりしてしまいました。

ロビーで待っている時、
先にいたヒトを見つめていましたら、
「とっても凛々しいお顔ですね。男の子ですか？」って話しかけられました。
そうですよってさぁちゃんがお返事しますと、
「大きくてカッコよいですね。イケメン！」って、
とても褒めていただきました。

おかげさまで、
むふふんって気分がよかったのですが、
診察室に入ったとたん、
ボクはめちゃくそご機嫌ななめで、
さぁちゃんにシャーシャー言いました。

それから診察をされて、
しかも注射を2本もされたので、
びっくりして暴れてしまい、
さぁちゃんとお姉さんの腕を思いっきり蹴って、
流血騒ぎになりました。

帰ってきて、ルシフェル君にもシャーしましたが、
いただいた試供品のカリカリを見たら、
ルンルンしました。





アタシはまだ一部だけだったけれど、
獣医師さんに絆創膏を貼られるとはって、
苦笑いしていただけでなく、
お姉さんに大怪我をおわせてしまったことが申し訳ない、
明日はるっちゃんのワクチンで行くから、
なにかお詫びを持っていきたいくらいって、
さぁちゃんが困っていました。

獣医さんも、
そこで働くヒトたちも、
絶対に動物好きなのに、
嫌われて、警戒されて、攻撃されて怪我するみたいなことが多いのは、
とても切ないわって、
さぁちゃんが言うのです。





「病院の匂いがするキングにドキドキしちゃうけど、
心配で様子を見に行くだけなのに、
ゥシャーってめちゃくそキレられるんだ。
ひどくない？」





今回受診したのは、
カリカリの吐き戻しと便秘が理由でした。

食欲も元気もある吐き戻しは、
そんなに心配ではなくて、
便秘のほうが心配ですねって、
センセイが言いました。

「便秘は腎臓病の初期症状でもあるんですけど、
春の血液検査とか、
今の状態を聞く限りは、
まずはそこは心配ないでしょう。
でも吐き戻しが続くと炎症を起こして苦しいですし、
とにかくまず便秘を解消しましょう」ってことで、
2本の注射と、
明日から4日間のお薬をいただいたのでした。

つらい。





いただいたカリカリが美味しくて、
一気食いしたら、また少し経ってゲボしてしまいました。

それから、
お腹がモゾモゾして、
どこにいてよいのかわからず、
るっちゃんにもイライラするし、
さぁちゃんに触られると、
さぁちゃんが痛いことをしてくるように思ってしまって、
みんなで一緒にいたいのに、
一緒にいられない状態が続きました。

もう！
痛くしないで！！





気持ちはとてもわかるけれど、
心配だからお顔を見たいだけなのよって、
さぁちゃんが言いました。
近くにいたくはなるのですが、
今夜は不快感が強いのも本音です。

みーたん、二重人格みたいだねって言ってから、
ん？？
二重にゃん格かな？って、
さぁちゃんが苦笑いしました。


そんなボクのまいにち。
苦しいのも痛いのも嫌です。


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今朝さぁちゃんは、
おやすみだからっていつもよりダラダラしていたので、
ボクは全体重をかけた上、
くっさいお尻をくっつけてあげました。

ごはんは遅くなってはいけないのです。
そんな基本的なことも、
まださぁちゃんはわからないのですかね。





朝ごはんを食べてから、
お風呂掃除をして、
まいほーむ中をピカピカにして、
洗濯物を畳んで、
さぁちゃんがてきぱき家事をこなしていました。

それくらい、
ボクのごはんも早く出してくださいな。





「オレはキングが遊んでくれないから、
ひとりでプレイルームで大はしゃぎ！
暴れまくってるなって、
さぁちゃんに笑われた。

それからさぁちゃんが、
寝ているキングを連れ去ったんだぞ。」





ボクは今日、
最後の通院になりました。
傷を止めていたホッチキスをぱっちんと取られまして、
その間ボクはやんのかこんにゃろーって騒いで、
さぁちゃんに背中を押さえられていました。

病理検査の結果は、
アポクリン導管腺腫という良性腫瘍でした。
細胞異型性も軽度。

「猫ちゃんの場合、
しこりが良性って本当に幸いなんですよ。
同じ日に手術した子は、
残念ながら悪性だったんです。
再発の可能性はゼロではないですけど、
早く切除できてよかったです。
ミシェルちゃんは力も強いし元気ですね」
と、センセイがにっこり教えてくれました。





今日はボクも仲良しである、
さぁちゃんの親友のはじめちゃんが通院を手伝ってくださって、
「みーさん頑張ったね！よかったなー！」って言ってくださり、
ボクもよかったですーってお返事しました。

ボクがまいほーむに帰ってから、
さぁちゃんはランチにお出かけして、
15時くらいに帰ってきました。

はじめちゃんは、
先日福島にお花見に行った時にげっとしたという、
桃のスパークリングワインをお土産にくださったそうです。





あとはかさぶたが自然に取れてくるまで、
カラーは継続らしいですが、
さぁちゃんがいる時に、
あまりかいかいしなければ、
外す時間を増やしてもよいそうです。

それなのにまだされている。





とにかく本当に、
心底ホッとしたよというさぁちゃんは、
夜になってから改めて安心したと言って、
ボクをナデナデしながらちょっと泣いていました。
まだまだこれからも一緒に生きようねって。

あとは早めにシャンプーしようと言われたので、
それは嫌だなってボクは思いました。


そんなボクのまいにち。
これからもできる限り、
ボクがさぁちゃんのそばにいないとね。


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ボクは相変わらず、
カラーで不便な生活を強いられています。
未だにごはんとお水は、
さぁちゃんから全介助。

しかも抗生剤の影響で、
下痢気味なのも大変です。





「オレはやっとちょっとキングが近づいてくれて、
安心したけれど、
やっぱり距離を置かれてる。
オレも気を使っちゃうし。」





このところボクは、
カラーが邪魔なせいで、
枕使いが上手です。

みーたん、アタシの枕を使うから、
最近寝る時に顔が毛だらけになるんだねって、
さぁちゃんが笑っていました。

さぁちゃんはボクのところにちょくちょく来て、
ボクがお手入れできないところを、
かいかいしてくれたり、
ナデナデしてくれたりします。

このところ毛づくろいができなくて、
すごくストレスなんです。





そうして午後、
ボクはまた病院に連れて行かれました。
カラーをしているせいで、
大きなキャリーにしか入らないのですが、
今日はさぁちゃんが手に持って、
徒歩での通院でした。

ボクが重すぎるってことで、
もう二度とこのキャリーで徒歩通院しない！って、
さぁちゃんがぜーぜー言っていました。
明日は多分腕が上がらないって。

お疲れさぁちゃんは、
楽天戦を観ながら、
漫画を呼んだり、
ボクのお世話をしたり、
みんなで一緒にごろごろしたりしていました。

ボクは2度ほど、
読書するさぁちゃんのお腹の上で寝て、
お顔をなでなでしていただきました。





手術の後は経過良好で、
塗り薬効果もあって、
良いですねって先生に言われました。
ボクのお腹が痛くなっていることには、
整腸剤をいただきました。
また週末に病院に行くそうです。

とにかくアタシが一緒にいれば、
おトイレやお尻が汚れても対処できるけれど、
明日からはさすがにお仕事行くからねって、
さぁちゃんが言いました。


そんなボクのまいにち。
さぁちゃんがいないと困ります。
さぁちゃんも心配らしいです。


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