中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年07月26日
温州動車組衝突事件から見る中国社会体制の優越性
公益時報、2011年7月26日
7月23日、北京南駅発福州行きの列車D301と杭州発福州南行きの列車D3115が衝突、多くの死傷者が出た。現在、社会は救援に力を注いでいるが、一連の危機対応からは中国社会体制の優越性がうかがえる。ある国の社会体制が良いものか悪いものかか、その鍵は社会体制が力を発揮できるか否かにかかっているのだ。北京大学の潘維教授は、社会の基本単位、社会の組織形態、社会組織の精神的つながり、そして社会組織と政府の関係という4点が社会体制に含まれる要素だと話している。その要素ごとに見てみよう。
社会の基本単位:
個人の力は有限だが、みなの力が結集すれば感動的なものとなる。家族の安否を心配するマイクロブログの書き込みは、事件からわずか2時間で50万回以上リツイートされた。そして数百人のボランティアが献血しようと病院の前に集まり、備蓄された血液の量は必要量を大きく上回るものとなった。
社会の組織形態:
温州血液センターには温州市四川商会の会員たちが集団で献血。また一部企業はミネラルウォーターやパンを提供し、献血した人々をねぎらった。
社会組織の精神的つながり:
団結と互助こそが古代から続く中華民族の伝統だ。だが健康的かつ秩序ある社会がその前提だ。秩序がなければ自分すらも守れず、人助けなどできようはずもない。
社会組織と政府の関係:
『China's Megatrends』(中国のメガトレンド)を書いた未来学者のジョン・ネイスビッツ氏は、中国は上から下に向かって下される命令と、下から上に向かう参加があいまって力になっていると評した。
まさにそのとおり。事故発生後、胡錦濤、温家宝などの中央政府指導者は迅速に指示を出した。「人命救助が最優先である。中国鉄道部は全力で臨め。地方政府は警察、衛生など関連部局を組織し全力で支援せよ」、と。明確な目標を得た各部局はみなを驚かせるスピードで救助活動に参加。驚くほどの効率の高さを見せた。
西側メディアは長らく中国を批判し続けてきた。しかし、たんに今回の事故を見るだけでも、力を集中して事に臨む気迫と効率は、西側が及びもつかないものであることを明らかにしたのだ。中国人民の見せた勇敢さとすばらしい無私の気質。よもやこれがよくない社会が生み出したものだとは言えないだろう。
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