気ままな生活

               ♪音楽と本に囲まれて暮らす日々の覚え書♪

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ブリテン/4つの海の間奏曲(歌劇「ピーター・グライムズ」より)

今年は英国の作曲家ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)の生誕100年にあたるので、ブリテンイヤー。
ブリテンといえば、オペラや《戦争レクイエム》が有名だろうけど、管弦楽曲や協奏曲もブリテンの才気が煌いている。
代表的な作品は、恩師フランク・ブリッジの主題をモチーフにした《フランク・ブリッジの主題による変奏曲》、《シンプル・シンフォニー》、《青少年のための管弦楽入門》、日本の皇紀2600年紀元節祝典曲として委嘱された《シンフォニア・ダ・レクイエム》、合唱付きの《春の交響曲》など。

新年の幕開けに聴く曲を考えてみたところ、一番良さそうだったのが、オペラ《ピーター・グライムズ》の間奏曲6曲のうち4曲を組曲とした《4つの海の間奏曲 Op.33a》(Four Sea Interludes from "Peter Grimes" )。
ブリテンの代表作《ピーター・グライムズ》は、”現代音楽的なオーケストレーションと伝統的なハーモニー構造とが絶妙に結び付いた、20世紀オペラの傑作”。(Berlin Philharmoniel Digital Concert Hallの解説)

《4つの海の間奏曲 Op.33a》は次の4曲で構成。
 第1曲「夜明け」(Dawn)
 第2曲「日曜の朝」(Sunday Morning)
 第3曲「月光」(Moonlight)
 第4曲「嵐」(Storm)

どの曲も、各楽器パートの旋律がくっきりと浮かび上がり、色彩感豊かで鮮やか。
タイトルの情景が浮かんできそうなくらいに、視覚喚起力がある。(歌劇の間奏曲なので、そう感じるのかも)
「夜明け」は、未明のまだ暗い夜空が白み始めていく時の冷んやりとした空気の清々しさを感じる。
「日曜の朝」は、ハリウッド映画に使われても違和感がないくらい。メロディと和声が綺麗で、休日の朝の自由で楽しげな活気に満ちている。
「月光」といえば、私がすぐ連想するのはベートーヴェンの「月光ソナタ」第1楽章とドビュッシーの「月の光」。ブリテンの「月光」は、この2曲とは随分違った雰囲気。広大な海を照らす「月光」は、悠然として大らか。
「嵐」には空間的な広さを感じるせいか、地上の嵐ではなく、海の上を吹きすさぶ嵐のイメージにぴったり。

Benjamin Britten - Four Sea Interludes from "Peter Grimes"
(Cincinnati Symphony Orchestra、Paavo Järvi)


ブリテンに関する過去記事リスト

Tag : ブリテン

※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。

|    ・・ イギリス(ブリテン, 他) | 2013-01-01 02:00 | comments:6 | TOP↑

あけましておめでとうございます。
2013年はブリテンもいいですね。
今年もよろしくお願いいたします。

| ポンコツスクーター | 2013/01/01 10:43 | URL | ≫ EDIT

ブリテンイヤーですね!

ポンコツスクーター様

新年おめでとうございます。
こちらこそ今年もよろしくお願い致します。

今年のメモリアルイヤーの作曲家では、ヒンデミットとプーランクも好きなのですが、一番好きなのはブリテンです。
今までの記事には書いていなかった曲やCDもいくつかありますので、今年も何か書きたいと思っています。

| yoshimi | 2013/01/01 11:08 | URL | ≫ EDIT

ピーター・グライムズ

明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。

私も今年最初のブログは、ピーター・グライムズから始めたので、こちらを訪問して驚きました!!

このオペラには6回も間奏曲があって、その多さに驚きましたが(6回も入ると普通は、物語が途切れてイライラするもんですけどね(笑))、それがなんとも良い感じの小休止というか、気分がそこでリフレッシュできるというか、あまりにも暗い物語なので、間奏曲がたくさん入る方が私は見やすいと思いました。

その6曲の中で最も印象に残ったのは、もちろん紹介されているこの曲です!ここだけ何度も聴きました!これはパーヴォ・ヤルヴィですね。私が聴いたミラノ・スカラ座の演奏よりこちらの方が好きです(私、ヤルヴィさん好きなのです)。

オペラも暗い物語ですが、良かったです。他のオペラも見たくなりました。「ビリーバッド」とか、面白そうかも。でもやっぱりワーグナーとかヴェルディばっかりしかやってくれないだろうな。でも今年はますますブリテンにのめり込んでしまいそうな私です。また他の名曲も教えてくださいね!

| Tea316 | 2013/01/01 20:49 | URL | ≫ EDIT

本当に奇遇ですね!

Tea316さん、新年おめでとうございます。
こちらの方こそ、今年もよろしくお願い致します。

やはり、新年の幕開けはブリテンでしょう。
でも、ピーター・グライムズ」まで一緒なんて、ほんとに奇遇です!
私も先ほどTeaさんのブログにコメント書き込んだところです。
ヤルヴィさんは名前はよくききますが、CDで持っているのはアンゲリッシュと録音したブラームスのピアノ協奏曲第2番だけです。(なぜか、ヤルヴィさんとクリストフ・エッシェンバッハの顔をよく混同してしまいます)
このブリテンの組曲は、異聴盤はあまり聴いていないのですが、Youtubeの演奏は情景がくっきり浮かんできそうで、とても良かったです。
Teaさんは「夜明け」が一番お好きなんでしょうか?
私は「嵐」が面白かったです。昔よく読んでいた帆船小説の嵐のシーンを連想するからでしょう。

オペラの方は筋書きは知っているのですが、それを読んだだけで暗そうでした。やっぱり暗かったんですね。
ブリテンの伝記DVDを持っているので、その中で断片的には見たことがあります。
ワーグナーやヴェルディの華やかでドラマティックなオペラ(というイメージがあるのですが)とは違って、現代の社会派的なオペラという印象がしました。

「ビリーバッド」は面白そうですね!
私は、学生時代に海洋冒険小説や軍艦戦記には嵌まっていて、第二次大戦の海洋戦記とか帆船シリーズ(ホーンブロワーやボライソーシリーズなど)をよく読みましたよ。
それにフランス革命史にも興味があって歴史書は何冊も読んでいたので、「ビリーバッド」は私の好みのストーリーかも。これは観てみたくなってきました。

| yoshimi | 2013/01/01 21:19 | URL | ≫ EDIT

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

今年も色々なピアノ曲や演奏家のご紹介を楽しみにしていますね。

この一年がyoshimiさんにとって素晴らしい年になりますように心からお祈りしています。

| ハルくん | 2013/01/03 00:05 | URL | ≫ EDIT

明けましておめでとうございます

ハルくん様

新年おめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
今年もハルくんさんにとって実り多い一年でありますように。

個人的には、音楽に関しては、昨年は稀に見るほど素晴らしい音楽と数多く出会えた年でした。
今年はどういう出会いがあるでしょう。楽しみです。

| yoshimi | 2013/01/03 11:16 | URL | ≫ EDIT











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