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自然が産んだモノリス。写真で巡る世界10の偉大なる岩柱

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 天を目指し、突き出たようにそびえ立つ岩の柱。1000年以上に渡り、地質の変動によって形作られたそれは、自然が生み出した地球の防衛システムにも見え、神秘に満ち溢れている。現在地球上で見ることのできる、10の偉大なる奇岩の柱を見ていくことにしよう。

ソース:10 Incredible Rock Pillar Landscapes

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原文翻訳:konohazuku

1.マンププネア岩 ロシア

 ウラル山脈の北、コミ共和国トロイスコ・ペコルスキー地区にあるマンププネア岩は、7つの異様な形をした岩の柱のひとつで、ロシアの七不思議のひとつだと考えられている。

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 これらのモノリスは高さ30~42メートル、冷たい氷と風にさらされる気候の影響を受け、丘陵のある高原から突き出すように立っている。ロシア国内ではとても人気のあるスポットだが、国際的にはあまり知られていないためか、比較的損なわれていない。その高さと異様な姿は、ベテランのロッククライマーでも近寄りがたいものがある。

2.張家界国立森林公園 武陵源 中国

 中国・湖南省の北、張家界にある独特な国立森林公園。ここは、武陵源景勝地内にある国立公園のひとつである。特に見事なのは、公園のいたるところで見られる柱のような岩が林立する光景だ。

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 これらは長年に渡る侵食の結果できたもの。一年を通して湿気の多い気候のせいで、木の葉がぶ厚く茂る。岩を形作る侵食の多くは、冬に氷床が広がり、その上に植物が育った結果である。この景色は中国の代表的な風景で、多くの中国の古代の絵にも描かれている。

 武陵源は1992年に正式にユネスコの世界遺産に登録された。そのうちのひとつ、高さ1080メートルの石英砂岩の南天柱は、2010年1月、映画『アバター』の名にちなんで、アバター・ハレルヤ・マウンテンと改名された。

3.レナ・ピラー ロシア

 東シベリアのレナ川沿いに連なっているため、その名がつけられている。高さ150~300メートルで、石灰岩、ドロマイトやスレートの層を含んでいる。2012年に世界遺産に登録された。

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 ヤクーツクで知られるサハ共和国内を流れるレナ川沿いの柱廊は、高さ100メートルもあり、それぞれが独立していて、化石もたくさん出土する。この地域の気温が劇的に変化したため、1000年もの間、凍結と溶解を繰り返してできたという。

4.イシミラ渓谷 タンザニア

 タンザニアのイリンガ州南ムベヤロードの先20キロのところにある。数千年の歴史があり、古代の道具や武器が出土し、目を見張るような砂岩の柱が、物言わぬ歩兵のように立っている。

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 岩の柱は2キロの渓谷に連なっており、6~9メートルのさまざまな高さのものが侵食された大地からそびえたっている。この場所は1951年に、ヨハネスバーグのドクター・D・A・マクレナンによって発見された。

5.アボリジャバロ セルビア

 悪魔の町という意味のこの奇岩は、セルビアの南、クルシュムリア近くのラダン山にある。地元の人々は、この202の風変わりな岩を、ピラミッドとかタワーという言葉で表現している。

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 高さ2~15メートル、根元の幅は4~6メートル。ここは数千年前に火山の激しい噴火活動があり、その地形が削られてできたものだ。てっぺんに、安山岩のヘッドがついているものが多く、それが侵食が進むのを防いでいる。1959年から保護されており、1995年にはセルビア政府は、保護するべき重要天然記念物だと宣言した。

 地下には天然の泉があり、鉱物資源が集中している。悪魔の水という意味のアボイジャボダと、赤い泉という意味のCrveno vreloがあり、アボイジャボダは、強酸性(pH1.5)の水で、ミネラルを多く含む。ここは新世界七不思議にノミネートされた。

6.ツィンギ・デ・ベマラハ国立公園 マダガスカル

1998年にオープンした、マダガスカルの新しい公園のひとつ。15万2000ヘクタールにも及ぶこの公園は、高さ45メートルの石灰石の尖塔群で有名。この深い渓谷は動植物の宝庫でもある。

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 地下水がカルスト台地の下を浸食し、石灰岩をくり貫いて裂け目を作ったことでできた。1990年にユネスコの世界遺産に登録された。

7.ニードルズ(ブラックヒルズ) アメリカ

 サウスダコタのニードルズは、花崗岩が侵食されてできた幻想的な岩の柱群で、ロッククライマーや旅行者に人気がある場所。

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 もともとラシュモア山の彫刻は、ここにを彫ろうと提案されたが、花崗岩が脆く彫刻を支えきれない材質であるため、彫刻家のガトソン・ボルグラムに断られたという経緯がある。

8.メテオラ ギリシャ

 ギリシャで、アトス山に次いで二番目に規模が大きく、重要な東方正教会修道院のひとつ。中央ギリシャはテッサリアの北西の地にあり、砂岩の柱の上に6つの修道院が建てられている。柱の高さ400メートルになるものも

ある。世界遺産に登録されている。

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9.ポビチ・カマニ ブルガリア

 ブルガリアはヴァルナの西、ソフィアとの間にある岩。7平方キロメートルの範囲に、たくさんの自然の岩群がある。高さ5~7メートル、太さ0.3~3メートルのものが多く、基盤はしっかりしていないが、空洞の中に砂がつまっていて、周りの砂地に突き刺さっているように見える。

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10.カッパドキア トルコ

 トルコのアナトリア地方にあり、谷や大峡谷や丘に囲まれている奇岩群。火山の噴火による溶岩で覆われた平坦な土地が 長年の風雨によって侵食されてできた。

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 火山の噴火活動は4000年前まで続き、柔らかな凝灰岩の層が150メートルもの厚さになった。山に囲まれた谷に溶岩が流れ込んで、氾濫した川の水と強風が、妖精の煙突と呼ばれるような奇怪な形の岩を作った。マッシュルームや、尖がり帽子、円錐形のような形のものもある。観光客に人気の場所で、熱気球での空中遊泳やトレッキングも楽しめる。

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この記事へのコメント、20件

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  1. 岩があまりにもでかすぎるから・・・一瞬、岩がなんなのか分かんなくなったわw

  2. 修道院よ
    どうやって建てた?
    どうやって行くの!?
    訊きたいことありすぎてもう・・・
    何がなんやらですわ。

  3. 8.メテオラの修道院は前に出てたな。結構すごい場所だと思ったけど…
    実際に見たくなる場所が多すぎるw

  4. >1080メートルの石英砂岩の南天柱は、2010年1月、映画『アバター』の名にちなんで、アバター・ハレルヤ・マウンテンと改名された。
    ワロタ
    長い歴史が作り上げたものが安く感じる
    そもそもハレルヤマウンテンが南天一柱をモチーフにしたのにw

  5. 地球だけでもこれだけ不思議な景観があるんだから
    月や火星も降りて探索したら、すごい絶景が見つかるだろうなぁ

  6. ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねえか完成度たけーなオイ

  7. 10番
    >マッシュルームや、尖がり帽子、円錐形のような形のものもある。
    何か忘れてないか?

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