7月21日の参院選開票日の翌日、東電は、福島第一原発の敷地から海へ今も汚染水が漏出し続けていることを記者会見で、しぶしぶ認めました。
2011年3月の発災後から、誰もが敷地内から汚染水が海洋に漏れているのではないかと疑ってきました。
2013年6月には、放射能汚染水のタンクから漏れ出た汚染水の中にトリチウムという一般には聞きなれない放射性物質が含まれていることが明らかなりました。
同じく、6月に海側の井戸で高濃度の放射性物質が検出され、さすがの原子力規制委員会も海洋拡散への疑念を示すこととなったのです。
前々からの記者会見で、東電の隠蔽の臭いを嗅ぎ取った記者たちの「データを出して欲しい」との要求にも一切応じず、いたずらに時間を引き延ばしてきたのです。
2013年7月25日の定例記者会見で、東電福島復興本社の石崎芳行代表は、「東電本店から『海洋漏出していることを発表せざるを得ない』という趣旨の電子メールを20日に受け取った」ことを明らかにしましたが、記者たちは「参院選開票日まで、発表を遅らせたに違いない」と考えています。
それが証拠に、東電は少なくとも、5月下旬から、敷地内から汚染水が海洋流出していることを認めていましたが、定例の記者会見では資料を出していませでした。計測していたのにマスコミに出さないのは、重大な背景と理由があるからなのです。
その後、定例の記者会見のたびに記者たちが、データの提出を求めてきましたが、東電文学を使って、ひたすらノラリクラリ。まるで、取調室でさえシラを切る年季の入った詐欺師のようです。
そして、選挙明けの7月22日、今まで発表を意図的に止めてきたデータを一気に大放出してきたのです。
これこそ、嘘の上塗り。
政治がらみの隠蔽。霞ヶ関と自民党の。
この日の定例記者会見で、今まで、東電の不可解な広報の動きを追及してきたテレビ朝日・報道の松井氏が、「汚染水の海洋流出の事実を参院選が終るまで発表しなかったのはなぜか」と、東電側に詰め寄ったことがきっかけとなって、他の記者たちも堪忍袋の緒が切れたように、東電側の“作為”を指摘したのです。
さすがの読売新聞も書かないわけにはいかず、しかし、それでも、さらりと書いただけです。
「まとめ」は下のリンク先で。会見の動画は3時間40分にも及ぶ長いものです。
2013/07/22 東京電力 記者会見 17:40
この7月22日の記者会見は、東電の意図的撹乱のために故意に複雑にされています。そこで枝葉を切り落としてシンプルにしたいと思います。
まず、以下の3点に絞ります。
1)構内からの汚染水の海洋への流出の現状。
2)「原発構内から汚染水が海洋に漏れている事実を、誰が参院選まで発表させなかったのか」という問題。
3)海洋流出隠しのまま行われた参院選と、福島第一原発の破滅的未来についての考察。
この3つに分けます。
この記事では、1)と2)だけ。
3)は次の記事に回します。
1)構内からの汚染水の海洋への流出の現状
東電側の説明で使用された資料は以下。
要点だけ説明します。
構内の海に面しているエリア全体が、汚染水漏出の懸念があるのですが、特に問題となっているのは1号機建屋と2号機建屋との間の場所(下の図の水色のエリア)です。
ここにNo.1~No.4の4つの観測孔を掘って地下水を採取したところ、図の下の資料Eのような結果が出たということです。
セシウムの最高値が出たのは、海にもっとも近いNo1-1の観測孔から汲み上げた地下水。トリチウムの最高値が出たのは、No.1-2の観測孔で、63万ベクレル/リットルです。
東電が言うには、「昨年の12月に計ったときは、それほど高くはなかったが、今年5月末から計測を開始したところ、驚くほどの線量になっていた」とのこと。
つまり、2012年12月から2013年5月下旬までは、「汚染水濃度の計測をしていなかったのでデータが存在しない」と言っているのです。(下の資料B)
いずれにしても、セシウム、ストロンチウム、トリチウムすべてがNo.1エリア(1号機と2号機を含む、その間の水色に塗ったエリア)の、とりわけNo.1-2の観測孔から採取した地下水がもっとも値が高かったということです。
2)「原発構内から汚染水が海洋に漏れている事実を、誰が参院選まで発表させなかったのか」という問題
動画の1時間10分40秒あたりから、テレビ朝日の松井氏が、東電スポークスマン氏の矛盾を突いています。
「なぜ、選挙が終ったとたんに、これだけ大量の資料が出てきたのか」。
テレビ朝日・松井:
テレビ朝日の松井です。
いろいろ資料をありがとうございます。
小野さんにたくさん読んでいただいたのですが、最後の「海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策」。
2枚目の(5)の2ポツ目なんですが、「港湾内の海水は」というところなんですが、小野さん、今、読み飛ばされたんですが、ここから3行を読んでいただけますか。
東電・小野:
2ポツの3行ですか?
「港湾内の海水は、1から4号機取水路北側でトリチウム濃度が 2,300Bq/Lまで上昇。護岸からの降雨などによるフォールアウトの流出や地下水の流出の可能性がある」。
(クリック)
テレビ朝日・松井:
はい、ありがとうございます。
さきほど、「地下水の流出…」というところを読まれなかったので…
東電・小野:
ああ、失礼いたしました。
テレビ朝日・松井:
以前から、「東京電力は海側には漏れているかどうか分らない」ということだったんですけれども、今、読んでいただいた「2,300Bq/L」のところは、原子力規制庁が厳しく規制しているところなんですが、これは認められる、ということなんですか?
東電・小野:
そのとおりです。
それから、資料でいいますと、(4)のところで書いてございますけれども、ひととおり読ませていただきますと…
(クリック)
「当該エリアの地下水水位の変動を見ると、潮位変動や降雨等の影響を受けて変動している様子が見られることから、開渠内の海水と行き来していると考えられる。
これらのことから、本年5月以降に No.1 観測孔で確認された汚染を含む地下水の開渠内との行き来が考えられる(「資料F」「資料G」)」
と、このように、No.1エリアにつきましても、そうした可能性を考えた上で対処していくと明確に書いてございます。
テレビ朝日・松井:
今日、福島県の漁連に説明に行かれたようなんですが、どういった内容の説明をなさったんでしょうか。漁業組合長は、「ショックを受けた」というコメントを残してらっしゃるようなんですが。
東電・小野:
まず大事なところとして、三つほどあろうかと思っております。
ひとつは、No.1エリアの地下水が汚染しているところの状況につきましては、私ども、これまでのデータから明確に(汚染が)ある、と申してきました。
(声を震わせながら)
しからば、ここにある汚染について、何をしなければいけないのかというと、前面の海のほう、開渠ですね、開渠のほうに移動しているかどうかということについて、状況を踏まえて慎重に判断する必要があったということで、確認をしていくと…(何を言っているのか意味不明なので割愛)
もうひとつは、開渠(かいきょ)の場所というのは、1から4号機の前面にあります、ある意味、港の奥で袋小路になっているような(意味不明、割愛)
それで、入り口のところはシルトフェンスで閉じてございますので、シルトフェンスというものが、水をまったく通さない、潮流を阻害するというものではありませんが、ある程度、制限していると。
開渠の状況と、港の中の状況とで違いがあるのだろうかということを見ていくと。
それから、港と港の外をつなぐ境界領域、こういったところで影響が見て取れるのだろうかと、ということを見ていく。
さらに、その外側に影響が及んでいるのかを見ていくということで…(結局、港湾外にも影響が出ていると言っているが、はぐらかしばかりなので割愛)
1~4号機の前面、特に※No.1エリアというところ地下水は汚れていると。
(※No.1エリアは、上の図の水色のエリア。1号機と2号機の周辺)
(さらに声を震わせながら)
その関係で開渠は汚れていると見てございますが、港湾内(堤防で囲まれたところ)、港湾口、その沖合いのデータを見ていきますと、現実に影響が出ているのは、この開渠の部分と。
外に行くにしたがって、ほとんど影響が見られていない、という状況があると…。
私ども、汚染物質を外に出さないということでやってまいりましたが、その点では大変申し訳ないと思っております。(つまり、2年3ヵ月もかかって、やっと外洋に汚染物質が出ていることを公式に認めたというこです)
テレビ朝日・松井:
はい、すみません。
質問には手短かに答えていただきたいんですが、今、「資料G」に初めて地下水位を、私は先週三回訊いても出してもらえなくて、やっと出てきたんですが。
そのほかのデータを見てみると、大量に管理されていることが分かったんですけれども、たとえば、先週の段階では、この数字というのは、まったく発表もなく、その欠片も教えていただけなかったのですが、これ、どうして今日になって、これだけ大量に一気に出てくるんですか?
東電・小野:
テレ朝・報道の追及に狼狽しながらも、なおもシラを切る東電・小野
本日につきましては、これまでの状況を整理したうえで、しっかりとご説明していく必要があるというふうに思いまして、とりまとまったところで、お話をさせていただきました。
(まったく質問に答えない東電・小野)
テレビ朝日・松井:
先週は少なくとも、記者会見でまったく教えてもらえなかったんですが、たとえば、担当官庁の原子力規制庁には連絡していたんですか?
東電・小野:
まず原子力規制庁との関係から申し上げますと、この資料Fのようなトレンドですね、こういったデータというのは、私どもといたしましては、木曜日に規制庁にご紹介させていただいているところでございます。
テレビ朝日・松井:
すると、原子力規制庁に行かれたのは木曜日(7月18日)、昼間ですよね。
東電・小野:
そうかと思います。
テレビ朝日・松井:
すると木曜日(7月18日)の夕方の段階で私は質問しているのですが、小野さん自身が、まったくお答えにならなかったんですけれど、原子力規制庁には、こうしたデータを報告しているにも関わらず、記者会見では、「データもあるかどうか分らない」とおっしっゃたと記憶しているのですが、これは、どういうことなんでしょうか?
東電・小野:
松井さんから、何度もご質問いただいていたということは承知してございます。
水曜日だったかと思いますが、データが存在するかしないか、についてこの場で答えてください、ということでご質問いただきまして、会見終了間際で、「存在しているようだ」と回答させていただいたかと思います。
私自身が、このデータを承知したのは木曜日(7月18日)ということでございます。
いずれにしましても、全体を精査した上でこのような対応をとらせていただきました。
テレビ朝日・松井:
金曜日(7月19日)にも訊いているんですが。そのときは、小野さんではなかったですが。
そのときも、答えていただけなかったというのは、今の話から言うと、つじつまが合わないのですが。
東電・小野:
金曜日(7月19日)についても、これらのデータの確認作業を行っておりましたので、そういう意味から言いますと、本日、ご説明させていただいたという流れになってございます。
テレビ朝日・松井:
なぜ今日になったんですか?
私は、たまたま先週になってから訊いただけであって、他の記者は、その前の週、またその前の週から訊いています。
何度訊いても答えていただけなくて、それなのに明けて今日になって、急にこんなに大量に出てきたんですが、この終末、何かあったんですか?
東電・小野:
特に、そういうことではございませんが、ひと月分のデータを精査しないと、なかなか断片的なデータを、これまで出しているというのは十分なご説明になっておらないというふうに私も感じておりました。
いずれにしましても、ひと月というところも踏まえて、全体として我々が今、何をしなければならないかということをご説明するということで、本日、出させていただきました。
(数週間前から汚染データを出さなかったのであれば、なぜ、何度も記者会見で訊かれていたのに、その理由さえ一度も答えなかったのか、という疑惑がますます募る)
テレビ朝日・松井:
気になるので確認しますが、選挙が終った翌日に出てきたというのは、どういうことでしょうか?
東電・小野:
これ、まったく関係はございません。
(緊張の極の小野。確実に嘘をついている)
テレビ朝日・松井:
あれだけ、先週の水・木・金と訊いても、びっくりするようなお答えの仕方で「答えられない」とおっしやっていたのですが、明けて月曜日(開票日の翌日)になると、一気にこんなに大量に出てくるのが違和感を感じるんですが。
東電・小野:
中には、今までで断片的にお出ししていたデータもございます。
(※管理人:
これは嘘。データは出していない)
ただ、今回は全体を統一的にご説明させていただきました。
テレビ朝日・松井:
今のは詭弁でして、水位については一回も発表がなかったと今泉さんも認めていらっしゃいますので、水位に関しては今まで一回も出ていませんでした。
東電・小野:
それは、イエスです。
テレビ朝日・松井:
それで今、ようやく出てきた水位がOP(標高)で1.8mから2.25mという数字が出てきました。
そうすると、すぐそばの港湾面(海面)よりも約2m高いということですよね。
港はOP(標高)がゼロと考えてよろしいですよね。
そうすると、いちばん直近の1.1mに関しては、(海まで)わずか距離5mのところで、水位差が2mもある、ということになりますよね。
何が言いたいのかというと、これ、地層の専門家の方にも訊いているのですが、2mの差があると、汚染水は間違いなく水圧の関係で海に流れてしまうと。
しかも、海に直接流れ出すのではなく、※地底を通って海に流れていくというのが基本的なことだと聞いているのですが、このあたりについての見解を教えてください。
東電・小野:
おっしっゃていることにつきましては、そのとおりかと思っております。
No.1エリアで地下水の汚染というのが、2012年12月の時点ではなかったものが、今年の5月のデータ以降、急激に上がっているということでございますので、港湾側、開渠内のデータを見ていったときに…(小野氏、錯乱状態で意味不明なので割愛)
テレビ朝日・松井:
今、眼の前の港湾(開渠)で計って有意な変異はない、とおっしゃっているのですけれど、これは断面図を考えていただければ分かるのですが、港湾のヘリはコンクリートで固められていますよね。
ですから、コンクリートに滲みこんで海に流れるということは考えにくいと思います。
あとは地面から湧き上がるかどうかということですが、港湾内はベントナイト層で25cmの二層をかけてらっしゃいますよね。
ですから(汚染水)は、地底から上がってこないようになっています。ベントナイト層で封鎖しているので。
ですから、この※ベントナイト層で汚染度を測っているので、そもそも海底になっている部分が問題なので、そのあたりは?
(管理人:
放射性物質を遮断し、吸着してしまう粘土層で、東電は汚染度を計測している。だから、粘土層ではない場所で計れば、もっと汚染は酷いはずだ、ということ)
東電・小野:
専門的な、ご知見も含めて我々も対応していきたいと思っています。
テレビ朝日・松井:
分かりました。最後に、ひとつだけ。
根本的な遮水壁の完成なんですが、今、いただいた資料では26年(2014年)9月完成となっているというふうにいただきました。
私の記憶では、来年(26年)の4月というふうに思っていたのですが、変更がどこかであったのでしょうか。
東電・小野:
確認はしてみますが、特に変更があったという認識は私は持っておりませんでした。
テレビ朝日・松井:
では、もともと26年(2014年)9月に遮水壁が完成すると発表されていたということですね。
この後、質問は、ニコニコ動画、赤旗・日曜版、共同通信と続きます。
共同通信記者:
原子力規制庁には先週、このデータを報告されたということですが、資源エネルギー庁に、このデータを公表するタイミングなどは連絡されているのでしょうか。
公表するタイミングがあったのだとすれば、教えてください。
東電・小野:
私どもとしては、どういう発表をしていくか、どのタイミングであるのかについては、基本的に自分の会社の考えとしてやっているので、特に、いつ、やりなさい、と指導を受けているというようなことはないと理解していますが。
??新聞・多田記者:
東電として、地下水が海洋に流れ出ていたことを認めるのは初めてのことなのでしょうか。
東電・小野:
(かなり動揺しながら)
本年の5月以降に(海洋流出が)確認されてきたと。
それが、どのタイミングでNo.1(の汚染度)が上がってきたのかというタイミングについては、われわれの段階ではデータを持っておりませんから分かりませんが、去年の12月の段階ではNo.1は高くなかったというのも、これまた事実でございまして、したがって、5月以降に確認された汚染に対して今、申し上げているというところでございます。
(※管理人: 2012年から2013年5月まで計測していないなとどいうことは「ありえない」。データを持っているが、ある重大な理由のために、記者発表せず、ひたすら隠蔽してきた)
??新聞・多田記者:
いえ、要は事故から2年3ヵ月経ってですね、この期に及んで、「地下水を通じて海洋流出が、いつ始まったのかは、5月以前なのか、それ以後なのかは明確ではない」と言いながら、(海洋汚染が)続いていたと。
これは国民にとっても驚きですし、日本以外の太平洋で接している国、アメリカでも福島の復旧工事が進んでいない、という印象を与えざるを得ない大きなニュースだと思うんですが、そのあたり、小野さん、真摯に答えていただけませんか。
東電・小野:
(目がうつろ状態のまま)
われわれは、発電所から汚染水を外に出さない、ということを目標にして仕事をしてまいりました。
(… 以後、小野氏は精神錯乱状態に陥った)。
??新聞・多田記者:
2011年3月の事故直後の東電の会見を調べてみたんですけれど、トレンチのつなぎ目から汚染水が漏れて、それが地下から海に回る可能性については? という質問に対して、東電の広報の課長さんが「ないとは言えないと思います。トレンチ自体、完全な防水とは言い切れない」と。
これは、トレンチからの海洋への流出。つまり、地下水とは別。このプラント自体が、水漏れだらけということ。
トレンチから水が漏れて海に流れるリスクは、発災直後から明確に東電自身が明確に認めているのです。
それなのに、なんで2年3ヵ月も経って、これこれこういう対策をやりましょう、今になって慌てているというのは、そこは真摯に福島の人たちに対して認めてですね、もう2年3ヵ月経っているんです。そこは、どうなんですか?
東電・小野氏は、この後も、記者の質問に答えず。
最後の方では、とうとう広報のスタッフ全員が開き直ったようになってしまって会見になっていない。この会社の病は「死んでも治らない」。
つまり、現状はこういうことなのです。
(当方のオリジナル制作なので転載自由です)
●東電広報の小野チームは、つまり、本社の指図に従って隠蔽している。
●2012年12月から2013年5月下旬までは、「汚染水については計測していない」と言っているが、これは「ありえない」こと。嘘尽くしの東電広報。
●多田記者が言っているように、2011年3月の発災直後、東電は「地下水脈にメルトスルーした核燃料が接触して海洋に流れ出す危険性がある」と公式に発表している。このブログでも、そのように書いてきました。
●東電自身が、その危険性を熟知していたのに、2012年12月から2013年5月末までは、汚染された地下水が海洋に流れ出ている可能性を脇に追いやった、と言っている。
●2013年5月下旬には、海側の井戸から採取した地下水が高濃度汚染されていることが判明していたのに、海洋への流出を言わず、記者たちがデータを出して欲しいと、何度も何度も東電側に要望を出していたのに、すべて反故にした理由は何?
●つまり、2013年7月21日の参院選の開票日までは「海洋汚染がない」ということにしなければならない理由があった、ということ。
●それでも、7月21日の選挙前に、3号機の屋上から水蒸気が噴出したことからも、メルトスルーした核燃料が、地下水に接触して(おそらく)向きを変えたため、地下で猛烈に水蒸気を発散してしまったことが隠せなくなった。
●この理由を、選挙前のために、「雨水が原子炉のヘッドカバー部分に接触して蒸発している」とコジつけた。
東電は、今でも、国民に本当の情報を出していないし、この国の為政者が福島の被災者たちを見捨てると決めた瞬間から、政権に擦り寄り、いよいよ本当のカタストロフィーを招こうとしている、ということです。
東電は、福島の除染費用を国にまだ支払っていません。
にも関わらす、管理職には10万円ずつ一時金を支払うという非常識。
また、それを黙って受け取る精神異常の東電管理職たち。
そして、東電を利用する経済産業省の官僚たち、そして狂気の自民党と公明党の国会議員たち。
トリチウム、地震…彼らは、一寸先も見えない愚か者たちなのです。
長すぎるので、いったん切ります。
続きは、
「海洋流出隠しのまま行われた不当選挙と、福島第一原発の破滅的未来についての考察」です。
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2011年3月の発災後から、誰もが敷地内から汚染水が海洋に漏れているのではないかと疑ってきました。
2013年6月には、放射能汚染水のタンクから漏れ出た汚染水の中にトリチウムという一般には聞きなれない放射性物質が含まれていることが明らかなりました。
同じく、6月に海側の井戸で高濃度の放射性物質が検出され、さすがの原子力規制委員会も海洋拡散への疑念を示すこととなったのです。
前々からの記者会見で、東電の隠蔽の臭いを嗅ぎ取った記者たちの「データを出して欲しい」との要求にも一切応じず、いたずらに時間を引き延ばしてきたのです。
2013年7月25日の定例記者会見で、東電福島復興本社の石崎芳行代表は、「東電本店から『海洋漏出していることを発表せざるを得ない』という趣旨の電子メールを20日に受け取った」ことを明らかにしましたが、記者たちは「参院選開票日まで、発表を遅らせたに違いない」と考えています。
それが証拠に、東電は少なくとも、5月下旬から、敷地内から汚染水が海洋流出していることを認めていましたが、定例の記者会見では資料を出していませでした。計測していたのにマスコミに出さないのは、重大な背景と理由があるからなのです。
その後、定例の記者会見のたびに記者たちが、データの提出を求めてきましたが、東電文学を使って、ひたすらノラリクラリ。まるで、取調室でさえシラを切る年季の入った詐欺師のようです。
そして、選挙明けの7月22日、今まで発表を意図的に止めてきたデータを一気に大放出してきたのです。
これこそ、嘘の上塗り。
政治がらみの隠蔽。霞ヶ関と自民党の。
この日の定例記者会見で、今まで、東電の不可解な広報の動きを追及してきたテレビ朝日・報道の松井氏が、「汚染水の海洋流出の事実を参院選が終るまで発表しなかったのはなぜか」と、東電側に詰め寄ったことがきっかけとなって、他の記者たちも堪忍袋の緒が切れたように、東電側の“作為”を指摘したのです。
さすがの読売新聞も書かないわけにはいかず、しかし、それでも、さらりと書いただけです。
「まとめ」は下のリンク先で。会見の動画は3時間40分にも及ぶ長いものです。
2013/07/22 東京電力 記者会見 17:40
この7月22日の記者会見は、東電の意図的撹乱のために故意に複雑にされています。そこで枝葉を切り落としてシンプルにしたいと思います。
まず、以下の3点に絞ります。
1)構内からの汚染水の海洋への流出の現状。
2)「原発構内から汚染水が海洋に漏れている事実を、誰が参院選まで発表させなかったのか」という問題。
3)海洋流出隠しのまま行われた参院選と、福島第一原発の破滅的未来についての考察。
この3つに分けます。
この記事では、1)と2)だけ。
3)は次の記事に回します。
1)構内からの汚染水の海洋への流出の現状
東電側の説明で使用された資料は以下。
要点だけ説明します。
構内の海に面しているエリア全体が、汚染水漏出の懸念があるのですが、特に問題となっているのは1号機建屋と2号機建屋との間の場所(下の図の水色のエリア)です。
ここにNo.1~No.4の4つの観測孔を掘って地下水を採取したところ、図の下の資料Eのような結果が出たということです。
セシウムの最高値が出たのは、海にもっとも近いNo1-1の観測孔から汲み上げた地下水。トリチウムの最高値が出たのは、No.1-2の観測孔で、63万ベクレル/リットルです。
東電が言うには、「昨年の12月に計ったときは、それほど高くはなかったが、今年5月末から計測を開始したところ、驚くほどの線量になっていた」とのこと。
つまり、2012年12月から2013年5月下旬までは、「汚染水濃度の計測をしていなかったのでデータが存在しない」と言っているのです。(下の資料B)
いずれにしても、セシウム、ストロンチウム、トリチウムすべてがNo.1エリア(1号機と2号機を含む、その間の水色に塗ったエリア)の、とりわけNo.1-2の観測孔から採取した地下水がもっとも値が高かったということです。
2)「原発構内から汚染水が海洋に漏れている事実を、誰が参院選まで発表させなかったのか」という問題
動画の1時間10分40秒あたりから、テレビ朝日の松井氏が、東電スポークスマン氏の矛盾を突いています。
「なぜ、選挙が終ったとたんに、これだけ大量の資料が出てきたのか」。
テレビ朝日・松井:
テレビ朝日の松井です。
いろいろ資料をありがとうございます。
小野さんにたくさん読んでいただいたのですが、最後の「海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策」。
2枚目の(5)の2ポツ目なんですが、「港湾内の海水は」というところなんですが、小野さん、今、読み飛ばされたんですが、ここから3行を読んでいただけますか。
東電・小野:
2ポツの3行ですか?
「港湾内の海水は、1から4号機取水路北側でトリチウム濃度が 2,300Bq/Lまで上昇。護岸からの降雨などによるフォールアウトの流出や地下水の流出の可能性がある」。
(クリック)
テレビ朝日・松井:
はい、ありがとうございます。
さきほど、「地下水の流出…」というところを読まれなかったので…
東電・小野:
ああ、失礼いたしました。
テレビ朝日・松井:
以前から、「東京電力は海側には漏れているかどうか分らない」ということだったんですけれども、今、読んでいただいた「2,300Bq/L」のところは、原子力規制庁が厳しく規制しているところなんですが、これは認められる、ということなんですか?
東電・小野:
そのとおりです。
それから、資料でいいますと、(4)のところで書いてございますけれども、ひととおり読ませていただきますと…
(クリック)
「当該エリアの地下水水位の変動を見ると、潮位変動や降雨等の影響を受けて変動している様子が見られることから、開渠内の海水と行き来していると考えられる。
これらのことから、本年5月以降に No.1 観測孔で確認された汚染を含む地下水の開渠内との行き来が考えられる(「資料F」「資料G」)」
と、このように、No.1エリアにつきましても、そうした可能性を考えた上で対処していくと明確に書いてございます。
テレビ朝日・松井:
今日、福島県の漁連に説明に行かれたようなんですが、どういった内容の説明をなさったんでしょうか。漁業組合長は、「ショックを受けた」というコメントを残してらっしゃるようなんですが。
東電・小野:
まず大事なところとして、三つほどあろうかと思っております。
ひとつは、No.1エリアの地下水が汚染しているところの状況につきましては、私ども、これまでのデータから明確に(汚染が)ある、と申してきました。
(声を震わせながら)
しからば、ここにある汚染について、何をしなければいけないのかというと、前面の海のほう、開渠ですね、開渠のほうに移動しているかどうかということについて、状況を踏まえて慎重に判断する必要があったということで、確認をしていくと…(何を言っているのか意味不明なので割愛)
もうひとつは、開渠(かいきょ)の場所というのは、1から4号機の前面にあります、ある意味、港の奥で袋小路になっているような(意味不明、割愛)
それで、入り口のところはシルトフェンスで閉じてございますので、シルトフェンスというものが、水をまったく通さない、潮流を阻害するというものではありませんが、ある程度、制限していると。
開渠の状況と、港の中の状況とで違いがあるのだろうかということを見ていくと。
それから、港と港の外をつなぐ境界領域、こういったところで影響が見て取れるのだろうかと、ということを見ていく。
さらに、その外側に影響が及んでいるのかを見ていくということで…(結局、港湾外にも影響が出ていると言っているが、はぐらかしばかりなので割愛)
1~4号機の前面、特に※No.1エリアというところ地下水は汚れていると。
(※No.1エリアは、上の図の水色のエリア。1号機と2号機の周辺)
(さらに声を震わせながら)
その関係で開渠は汚れていると見てございますが、港湾内(堤防で囲まれたところ)、港湾口、その沖合いのデータを見ていきますと、現実に影響が出ているのは、この開渠の部分と。
外に行くにしたがって、ほとんど影響が見られていない、という状況があると…。
私ども、汚染物質を外に出さないということでやってまいりましたが、その点では大変申し訳ないと思っております。(つまり、2年3ヵ月もかかって、やっと外洋に汚染物質が出ていることを公式に認めたというこです)
テレビ朝日・松井:
はい、すみません。
質問には手短かに答えていただきたいんですが、今、「資料G」に初めて地下水位を、私は先週三回訊いても出してもらえなくて、やっと出てきたんですが。
そのほかのデータを見てみると、大量に管理されていることが分かったんですけれども、たとえば、先週の段階では、この数字というのは、まったく発表もなく、その欠片も教えていただけなかったのですが、これ、どうして今日になって、これだけ大量に一気に出てくるんですか?
東電・小野:
テレ朝・報道の追及に狼狽しながらも、なおもシラを切る東電・小野
本日につきましては、これまでの状況を整理したうえで、しっかりとご説明していく必要があるというふうに思いまして、とりまとまったところで、お話をさせていただきました。
(まったく質問に答えない東電・小野)
テレビ朝日・松井:
先週は少なくとも、記者会見でまったく教えてもらえなかったんですが、たとえば、担当官庁の原子力規制庁には連絡していたんですか?
東電・小野:
まず原子力規制庁との関係から申し上げますと、この資料Fのようなトレンドですね、こういったデータというのは、私どもといたしましては、木曜日に規制庁にご紹介させていただいているところでございます。
テレビ朝日・松井:
すると、原子力規制庁に行かれたのは木曜日(7月18日)、昼間ですよね。
東電・小野:
そうかと思います。
テレビ朝日・松井:
すると木曜日(7月18日)の夕方の段階で私は質問しているのですが、小野さん自身が、まったくお答えにならなかったんですけれど、原子力規制庁には、こうしたデータを報告しているにも関わらず、記者会見では、「データもあるかどうか分らない」とおっしっゃたと記憶しているのですが、これは、どういうことなんでしょうか?
東電・小野:
松井さんから、何度もご質問いただいていたということは承知してございます。
水曜日だったかと思いますが、データが存在するかしないか、についてこの場で答えてください、ということでご質問いただきまして、会見終了間際で、「存在しているようだ」と回答させていただいたかと思います。
私自身が、このデータを承知したのは木曜日(7月18日)ということでございます。
いずれにしましても、全体を精査した上でこのような対応をとらせていただきました。
テレビ朝日・松井:
金曜日(7月19日)にも訊いているんですが。そのときは、小野さんではなかったですが。
そのときも、答えていただけなかったというのは、今の話から言うと、つじつまが合わないのですが。
東電・小野:
金曜日(7月19日)についても、これらのデータの確認作業を行っておりましたので、そういう意味から言いますと、本日、ご説明させていただいたという流れになってございます。
テレビ朝日・松井:
なぜ今日になったんですか?
私は、たまたま先週になってから訊いただけであって、他の記者は、その前の週、またその前の週から訊いています。
何度訊いても答えていただけなくて、それなのに明けて今日になって、急にこんなに大量に出てきたんですが、この終末、何かあったんですか?
東電・小野:
特に、そういうことではございませんが、ひと月分のデータを精査しないと、なかなか断片的なデータを、これまで出しているというのは十分なご説明になっておらないというふうに私も感じておりました。
いずれにしましても、ひと月というところも踏まえて、全体として我々が今、何をしなければならないかということをご説明するということで、本日、出させていただきました。
(数週間前から汚染データを出さなかったのであれば、なぜ、何度も記者会見で訊かれていたのに、その理由さえ一度も答えなかったのか、という疑惑がますます募る)
テレビ朝日・松井:
気になるので確認しますが、選挙が終った翌日に出てきたというのは、どういうことでしょうか?
東電・小野:
これ、まったく関係はございません。
(緊張の極の小野。確実に嘘をついている)
テレビ朝日・松井:
あれだけ、先週の水・木・金と訊いても、びっくりするようなお答えの仕方で「答えられない」とおっしやっていたのですが、明けて月曜日(開票日の翌日)になると、一気にこんなに大量に出てくるのが違和感を感じるんですが。
東電・小野:
中には、今までで断片的にお出ししていたデータもございます。
(※管理人:
これは嘘。データは出していない)
ただ、今回は全体を統一的にご説明させていただきました。
テレビ朝日・松井:
今のは詭弁でして、水位については一回も発表がなかったと今泉さんも認めていらっしゃいますので、水位に関しては今まで一回も出ていませんでした。
東電・小野:
それは、イエスです。
テレビ朝日・松井:
それで今、ようやく出てきた水位がOP(標高)で1.8mから2.25mという数字が出てきました。
そうすると、すぐそばの港湾面(海面)よりも約2m高いということですよね。
港はOP(標高)がゼロと考えてよろしいですよね。
そうすると、いちばん直近の1.1mに関しては、(海まで)わずか距離5mのところで、水位差が2mもある、ということになりますよね。
何が言いたいのかというと、これ、地層の専門家の方にも訊いているのですが、2mの差があると、汚染水は間違いなく水圧の関係で海に流れてしまうと。
しかも、海に直接流れ出すのではなく、※地底を通って海に流れていくというのが基本的なことだと聞いているのですが、このあたりについての見解を教えてください。
報道ステーションでは、7月22日前に、国の汚染水処理対策委員会の委員、丸井敦尚氏に訊いています。
丸井敦尚氏は、
「海水準(海面の高さ)よりどれだけ高いかが問題。
地下水の圧力の方が海の圧力よりも高い。
だから、漏れていって、海底から汚染水が湧き出してしまう」と述べています。
このことは、1年以上前に専門家によって「やがて、やってくる未来予測」として、語られていました。(いちばん下の報道ステーションの動画)
丸井敦尚氏は、
「海水準(海面の高さ)よりどれだけ高いかが問題。
地下水の圧力の方が海の圧力よりも高い。
だから、漏れていって、海底から汚染水が湧き出してしまう」と述べています。
このことは、1年以上前に専門家によって「やがて、やってくる未来予測」として、語られていました。(いちばん下の報道ステーションの動画)
東電・小野:
おっしっゃていることにつきましては、そのとおりかと思っております。
No.1エリアで地下水の汚染というのが、2012年12月の時点ではなかったものが、今年の5月のデータ以降、急激に上がっているということでございますので、港湾側、開渠内のデータを見ていったときに…(小野氏、錯乱状態で意味不明なので割愛)
テレビ朝日・松井:
今、眼の前の港湾(開渠)で計って有意な変異はない、とおっしゃっているのですけれど、これは断面図を考えていただければ分かるのですが、港湾のヘリはコンクリートで固められていますよね。
ですから、コンクリートに滲みこんで海に流れるということは考えにくいと思います。
あとは地面から湧き上がるかどうかということですが、港湾内はベントナイト層で25cmの二層をかけてらっしゃいますよね。
ですから(汚染水)は、地底から上がってこないようになっています。ベントナイト層で封鎖しているので。
ですから、この※ベントナイト層で汚染度を測っているので、そもそも海底になっている部分が問題なので、そのあたりは?
(管理人:
放射性物質を遮断し、吸着してしまう粘土層で、東電は汚染度を計測している。だから、粘土層ではない場所で計れば、もっと汚染は酷いはずだ、ということ)
東電・小野:
専門的な、ご知見も含めて我々も対応していきたいと思っています。
テレビ朝日・松井:
分かりました。最後に、ひとつだけ。
根本的な遮水壁の完成なんですが、今、いただいた資料では26年(2014年)9月完成となっているというふうにいただきました。
私の記憶では、来年(26年)の4月というふうに思っていたのですが、変更がどこかであったのでしょうか。
東電・小野:
確認はしてみますが、特に変更があったという認識は私は持っておりませんでした。
テレビ朝日・松井:
では、もともと26年(2014年)9月に遮水壁が完成すると発表されていたということですね。
この後、質問は、ニコニコ動画、赤旗・日曜版、共同通信と続きます。
共同通信記者:
原子力規制庁には先週、このデータを報告されたということですが、資源エネルギー庁に、このデータを公表するタイミングなどは連絡されているのでしょうか。
公表するタイミングがあったのだとすれば、教えてください。
東電・小野:
私どもとしては、どういう発表をしていくか、どのタイミングであるのかについては、基本的に自分の会社の考えとしてやっているので、特に、いつ、やりなさい、と指導を受けているというようなことはないと理解していますが。
??新聞・多田記者:
東電として、地下水が海洋に流れ出ていたことを認めるのは初めてのことなのでしょうか。
東電・小野:
(かなり動揺しながら)
本年の5月以降に(海洋流出が)確認されてきたと。
それが、どのタイミングでNo.1(の汚染度)が上がってきたのかというタイミングについては、われわれの段階ではデータを持っておりませんから分かりませんが、去年の12月の段階ではNo.1は高くなかったというのも、これまた事実でございまして、したがって、5月以降に確認された汚染に対して今、申し上げているというところでございます。
(※管理人: 2012年から2013年5月まで計測していないなとどいうことは「ありえない」。データを持っているが、ある重大な理由のために、記者発表せず、ひたすら隠蔽してきた)
??新聞・多田記者:
いえ、要は事故から2年3ヵ月経ってですね、この期に及んで、「地下水を通じて海洋流出が、いつ始まったのかは、5月以前なのか、それ以後なのかは明確ではない」と言いながら、(海洋汚染が)続いていたと。
これは国民にとっても驚きですし、日本以外の太平洋で接している国、アメリカでも福島の復旧工事が進んでいない、という印象を与えざるを得ない大きなニュースだと思うんですが、そのあたり、小野さん、真摯に答えていただけませんか。
東電・小野:
(目がうつろ状態のまま)
われわれは、発電所から汚染水を外に出さない、ということを目標にして仕事をしてまいりました。
(… 以後、小野氏は精神錯乱状態に陥った)。
??新聞・多田記者:
2011年3月の事故直後の東電の会見を調べてみたんですけれど、トレンチのつなぎ目から汚染水が漏れて、それが地下から海に回る可能性については? という質問に対して、東電の広報の課長さんが「ないとは言えないと思います。トレンチ自体、完全な防水とは言い切れない」と。
これは、トレンチからの海洋への流出。つまり、地下水とは別。このプラント自体が、水漏れだらけということ。
トレンチから水が漏れて海に流れるリスクは、発災直後から明確に東電自身が明確に認めているのです。
それなのに、なんで2年3ヵ月も経って、これこれこういう対策をやりましょう、今になって慌てているというのは、そこは真摯に福島の人たちに対して認めてですね、もう2年3ヵ月経っているんです。そこは、どうなんですか?
東電・小野氏は、この後も、記者の質問に答えず。
最後の方では、とうとう広報のスタッフ全員が開き直ったようになってしまって会見になっていない。この会社の病は「死んでも治らない」。
つまり、現状はこういうことなのです。
(当方のオリジナル制作なので転載自由です)
●東電広報の小野チームは、つまり、本社の指図に従って隠蔽している。
●2012年12月から2013年5月下旬までは、「汚染水については計測していない」と言っているが、これは「ありえない」こと。嘘尽くしの東電広報。
●多田記者が言っているように、2011年3月の発災直後、東電は「地下水脈にメルトスルーした核燃料が接触して海洋に流れ出す危険性がある」と公式に発表している。このブログでも、そのように書いてきました。
●東電自身が、その危険性を熟知していたのに、2012年12月から2013年5月末までは、汚染された地下水が海洋に流れ出ている可能性を脇に追いやった、と言っている。
●2013年5月下旬には、海側の井戸から採取した地下水が高濃度汚染されていることが判明していたのに、海洋への流出を言わず、記者たちがデータを出して欲しいと、何度も何度も東電側に要望を出していたのに、すべて反故にした理由は何?
●つまり、2013年7月21日の参院選の開票日までは「海洋汚染がない」ということにしなければならない理由があった、ということ。
●それでも、7月21日の選挙前に、3号機の屋上から水蒸気が噴出したことからも、メルトスルーした核燃料が、地下水に接触して(おそらく)向きを変えたため、地下で猛烈に水蒸気を発散してしまったことが隠せなくなった。
●この理由を、選挙前のために、「雨水が原子炉のヘッドカバー部分に接触して蒸発している」とコジつけた。
東電は、今でも、国民に本当の情報を出していないし、この国の為政者が福島の被災者たちを見捨てると決めた瞬間から、政権に擦り寄り、いよいよ本当のカタストロフィーを招こうとしている、ということです。
東電は、福島の除染費用を国にまだ支払っていません。
にも関わらす、管理職には10万円ずつ一時金を支払うという非常識。
また、それを黙って受け取る精神異常の東電管理職たち。
そして、東電を利用する経済産業省の官僚たち、そして狂気の自民党と公明党の国会議員たち。
トリチウム、地震…彼らは、一寸先も見えない愚か者たちなのです。
長すぎるので、いったん切ります。
続きは、
「海洋流出隠しのまま行われた不当選挙と、福島第一原発の破滅的未来についての考察」です。
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