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初心者のために、改めて富野由悠季監督の新作ガンダム「Gレコ」こと『Gのレコンギスタ』を一から解説

2013/12/13 02:54|GのレコンギスタTRACKBACK:1COMMENT:7
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 2013年が12月に入り。今年はそろそろ終わりますけど、富野由悠季監督が今制作している新作『Gのレコンギスタ』は宣告されたものの、新しい情報が一向流れてきません。

 その情報の少なさが理由に、富野監督の知名度と裏腹に、Gレコの存在を知らない、もしくは存在を知っているもののその内容をよく分からないアニメファンはたくさんいます。

 なので、今回の記事では初心者に向けて富野監督の新作について一から解説したいと思います。



1. 作品概要

 今回、富野由悠季監督が制作している新作アニメは、『Gのレコンギスタ』というタイトルです。

 企画のスタートは2011年で、当時では「Gレコ」というコードネームでした。「Gのレコンギスタ」が確定となった今では、「Gレコ」はおそらく将来的にこの作品の略称になるだろう。

 この『Gのレコンギスタ』はガンダムであるかどうかは一部では議論にありますが、バンダイがガンダム関係の発表会でアナウンスしたり、富野本人もガンダム作品と言っている以上、『Gのレコンギスタ』はガンダム作品の一環になります。異論に挟む余地はありません。

 また前身的な企画として、富野監督が2010年のガンダムエース10周年にて発表した『はじめたいキャピタルGの物語』という試作小説があります。また、2009年ガンダム30周年記念会場で放映された『リング・オブ・ガンダム』などもありましたが、今回の新作とは別物の内容です。



2. 現時点公開された作品情報

 『Gのレコンギスタ』の企画概要はおおむね以上ですが、ご覧のとおり公開された情報は少ないので、2013年12月の現在でも、その全貌が未だによく分かりません。現時点で我々が知っているのは、以下のとおりです。

1、キービジュアルおよびメインの舞台は宇宙エレベーター
 細かいディテールなどを除くと、現時点公開されたメインビジュアルはこれのみです。

Greco01.png

 これが、今回の舞台となる宇宙エレベーターです。イラストは、地球と接続している部分のイメージであろう。当然、宇宙にまで伸びる部分もあります。

キャピタルG

 これは富野本人が独自に企画を進んでた時期に作ったイラスト図ですけど、二つをあわせると、今回のメインとなる舞台となる宇宙エレベーターに関するおおまかのイメージを掴むことができるのでしょう。

2、時代背景は宇宙世紀より1000年以後の時代
 2013年10月の対談では、富野監督はこういいました。

富野:舞台は一度人類が全部死に絶える寸前のところまでいった文明の、その後の1000年。それでようやく再生していったところで、また昔と同じ危機が起こっている。そこまで設定することで、ようやく現実世界の問題をロボットアニメのなかに落としこむことができました。今は年寄りの最後の仕事にしてもいいかなという気持ちでスタジオに入っています(笑)。

 別のインタビューで語ったことを加味すると、今回の『Gのレコンギスタ』は宇宙世紀よりさらに1000年以後の話になります。明言されていないものの、『∀ガンダム』がガンダムの終着点だとすれば、「Gレコ」は結局『∀ガンダム』と宇宙世紀の間にいる話になるのでしょう。

3、『はじめたいG』のキャラやストーリーをそのまま継承?
 キャラクターやメカ、ストーリーなどに関しては正直続報を待つしかありませんが、同じく宇宙エレベーターを舞台にした試作小説『はじめたいキャピタルGの物語』をそのまま継承することを仮定すると、いくつか分かることがあります。

①主人公(ベリル・ゼナム)は親が宇宙エレベーター管理組織の特権階級であるエリート
②主人公は飛び級の優等生。それを快く思わない同級生もいる
③主人公には幼馴染的な彼女(ノレド)が存在
④ヒロインは女海賊(アイーダ・クロノス)
⑤この世界にはクンタラと呼ばれる下級階層の人々が存在している。
⑥主役メカと思われるMM(MS?)は「G」と呼ばれる
⑦宇宙エレベーターを脅かす宇宙海賊がいる
⑧Gについて何か知っている、ラライヤという謎の少女がいる。

 さらに、『映像の原則 改訂版』にはサンプルシナリオとして収録されている断片的な情報が載ってたり、富野監督と堺雅人氏の共演CMにはデザイン画と思われるイラストが見えたりしますが、そういった部分的な情報はこの記事で省略させていただきます。詳しくは当ブログの別の記事を参照してください。



3. スタッフ情報
 現時点、スタッフ情報は監督は富野由悠季になる以外、一切公開されていません。それでもいくつか分かることがあります。

 まず、公的な情報ではないものの、現時点では『OVERMANキングゲイナー』『エウレカセブン』などの吉田健一と、『∀ガンダム』『コードギアス』の安田朗が参加することは確定です。役職は公開されていませんが、2人の性質を考えると、吉田氏がキャラクターデザイン、安田氏がメカ関係のデザインということになることが有力です。

 また、富野監督はインタビューでは『Gのレコンギスタ』において全部のシナリオを書いた上、全部の絵コンテを自ら切りたいと発言しました。できるかどうかは現時点では知る由がありませんが、これも見どころの一つになるのでしょう。



4. タイトルの意味とは?

 『Gのレコンギスタ』というタイトルですが、正直パッと見ではいまいちその意味をよく分からない人もいると思います。

 wikiによりますと、「レコンキスタ」は「718年から1492年までに行われたキリスト教国によるイベリア半島の再征服活動の総称」という意味です。タイトルがその意味を拝借することは言うまでもありませんが、ここで「レコンギスタ」とあえて濁点を入れたのは、歴史名詞との差異化を図ることかもしれません。

 「G」に関しては、とりあえずストレートに「ガンダム」と呼ぶのはかまわないのでしょう。作り手である富野監督本人の心構えとしては、あえて「ガンダム」という固有名詞を避けて作っているようですが、総合的な情報から判断すると、この『Gのレコンギスタ』はやはりガンダムシリーズの一環になるしかない模様です。

 また、『Gのレコンギスタ』の「G」が「重力」ともかけることから、作品は「重力の再征服」(「重力への再征服」)という意味で読み取れることができます。これも、ひょっとしたら新作のテーマになるのでしょう。



5. 公開時期

 最後、『Gのレコンギスタ』はいつ公開されるかに関しては、正直予測できない部分があります。

 一番有力だったのは2014年春――つまり4月からですが、ここ1年くらいロボットアニメのラッシュが来ているのに加え、宣伝時期に入っているはずなのに未だに情報を公開されてないなどの事情を見れば、正直さらに伸びる可能性があるといわざるを得ません。

 あくまで自分の推測ですが、もし今月末か来月上旬に情報が来なければ、たぶん延期が決定事項になるのだろう。そういう意味では、ここ1ヶ月間は非常に注目すべき時期になるのではないかと思っております。

 とはいえ、富野監督が新作制作のために、かつてガンダムエースに連載された対談企画『教えてください。富野です』や、今年いっぱいまで連載する予定の配信ウェブマガジン「ちょくマガ」を中止したのも間違いなく事実です。富野監督やスタッフが頑張っている以上、我々もしばらく見守るしかありません。



 以上は、富野由悠季監督の新作『Gのレコンギスタ』の概要でした。続報が入ったら、最速でご報告しますので、twitterやブログのどっちでもいいから、この「TOMINOSUKI」ブログをこれからもチェックしていただければ嬉しいです。

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コメント

'); >「G」が「重力」ともかけることから、作品は「重力の再征服」

なるほど!
それで宇宙エレベーター!!
まそきぃ〜 #-|2013/12/13(金) 09:09 [ 編集 ]

'); そうですね、まさしくそういう意味だと思います。
kaito2198 #L2WcHO2o|2013/12/14(土) 01:18 [ 編集 ]

'); kaitoさんはGレコのキャラデザと目される吉田健一氏についてどの様な印象をもたれてますか?
僕自身は好きなアニメーターさんの一人なんですが2ちゃんの富野スレでは賛否両論気味なので…
ksk #-|2013/12/14(土) 21:14 [ 編集 ]

'); 吉田氏のキャラデザインに関する印象を正直申し上げますと、個人の好みでいえばどっちか言うと好きの部類ですが、
いろんな意味では、やはり「薄い」と言わざるを得ません。

どのような意味で薄いかはあえて説明しませんが、エウレカセブンの時、間違いなく今風だったキャラクターも、
今では時代にやや遅れを取っているものとなっている感触は正直否めません。
その方面に関する懸念は、私にもあります。

以上の話を則ったうえで言えるのは、
吉田健一のキャラクターデザインはGレコにおいては唯一の正解である、ということです。
なぜならば、吉田単独のデザインは
「ぎりぎりキャラクター商売ができる、かつ、ぎりぎりアニメ的なリアルに留まる」ものだと思います。
映像の原則のシンボル論というわけじゃないですが、アニメは記号的なところを持ってもいいはずですし、
どうせ監督が演出すればリアルっぽく見えますから、
吉田デザインのキャラクターを使うことは監督の思惑と関係なく、一種の捨て身になれるわけです。
この点について、あえて大いに評価したいと思います。

正直、キャラクターデザインが吉田氏になったのは、
ひょっとしたら監督に抜擢されたのではなく、単に人を集められなかった事情があるかもしれません。
ただ、それでも私は吉田氏がGのレコンギスタの正解だと思います。
こちらが言えるのは以上です。大変曖昧な説明ですみませんが、
公開の暁、Gレコの世界観とデザインを皆が見ると、きっとその意味を分かるようになるはずです。

PS:富野スレは見ないことをオススメします。
今のような最低な状態でもまともな意見や情報が時折チラッと見えますけど、
基本的に録に機能していないところだと思うほうがいいと思います。
kaito2198 #L2WcHO2o|2013/12/14(土) 22:33 [ 編集 ]

'); kaito2198さんのお考えと鋭い分析を拝読させてもらことができてよかったです。
仰るとおり吉田氏のデザインは今のトレンドと比べるとやや外れてきた部分があるかもしれませんね。
「ぎりぎりキャラクター商売ができる、かつ、ぎりぎりアニメ的なリアルに留まる」という分析も非常に納得できました。
Gレコのキャラデザ設定に関してはかなり苦労されて難産されたようなので(富野監督のOKがなかなか出なかった?)
Gレコ公式発表と共にキャラデザにも注目して楽しみに待ちたいと思います。
ksk #-|2013/12/15(日) 13:49 [ 編集 ]

'); 返事遅くなりました。
確かになかなかokを出さなかった話もありましたね。
そういう意味ではキンゲのような合作という形でなくても、
「吉田キャラのままで富野監督のokをもらったキャラ」は、また別種の魅力があるのに違いません。
kaito2198 #L2WcHO2o|2013/12/17(火) 21:34 [ 編集 ]

'); 何故、レコンギスタだったのか?ルネッサンスとはせずにレコンギスタとはどうしてか?見ないと判らないもの、やらないと判らないものだったとは
森 和正 #SFo5/nok|2018/08/27(月) 21:50 [ 編集 ]
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