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「富野が民主党に投票した」という噂に関して

2012/09/15 17:29|富野雑談TRACKBACK:1COMMENT:4
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 「富野が民主党に投票した」という噂に関して
 最近は、なぜかネット上では「富野由悠季監督が09年の衆議院選で民主党に投票した」という根も葉もない噂が囁かれています。曰く「富野監督が2011年出版の自著『ガンダムの家族論』の中で、民主党に投票したっぽいことをほのめかしていた」とかなんとか

 まあ、この噂は知らない人も多いと思いますが。本当にほんの一部のところでしか囁かれていない話ですから。そもそも誰かに投票するのかはその人の自由ですし、個人プライベートの一部ですので、他人がどやかく言うものではありません。

 しかし、twitterやブログなどでこれをさも真実のように言いふらしている人を見れば、やはりとても不快です。インターネット時代の悪い影響で、デマが知らないうちに一人歩きするというのはよくある話ですが、気にしなければなんともないはずです。人の噂も75日なんとやら。

 それでも、噂を放置し、真実のように扱われるのは、やはりとても良くないことですので、今回の記事を書きました。『ガンダムの家族論』などを根拠に、富野由悠季監督は一体民主党に投票したかどうかについて検証したいと思います。



 まず、『ガンダムの家族論』で、直接に「政権」「投票」「民主党」について言及した部分の文字起こしをしました。

 二〇〇九年に自民党から民主党に政権が交代し、あれだけ国民から期待されたものが、あっという間に瓦解してしまった。
 あのプロセスを見ていると、日本という国は十年や二十年では取り返しのつかない大きなダメージを負ったと思う。少子高齢化とエネルギー事情が日本を追いつめる前に、内政の失敗で、国が追いつめられ、3・11以後どうなるかと考えれば、今は祈るしかない。
 こんな状況の中で、子供を生き延びさせるためには何を考えたらいいだろう、と悩む人も多いだろう。
 結局、今までの日本はパラダイスだったのだ。
 戦後から高度成長による奇跡の復興、バブル経済。その後、失われた二十年とも言われているが、世界のどんな国よりも、緊張感がないまま時を過ごしてきた。
 民主党政権のていたらくも、そのツケでしかない。
(P180-181)

(前略)実はこの太平洋戦争開戦の時に、
「これでペリーの黒船の仇討ちができる!」
 と、快哉を叫んだインテリがかなりいた、と半藤(一利)さんは言った。
 つまり日本人は、幕末維新の時代からずっと「攘夷」を胸に秘めていて、「自分たちが一等国になった」と思ったところで、その永年の志向がドンと前面に出てきたのだ。
 それこそが、日本人のメンタリティだったというわけである。
 これはとてもよくわかる話だ。
 たとえば、野党だった民主党が与党となった瞬間に、想像を超える統治能力の低さを露呈してしまう。年来永田町の研究会に出席してきて日米安保条約に詳しいはずの鳩山由紀夫前首相が、普天間基地移転問題で驚くほど楽観的な憶測をして足をすくわれる。
 政治とは、徹頭徹尾、リアリズムの世界だ。
 野党時代の民主党は、そのリアリズムの縛りがあるなかで、自民党への対論を組み立てればそれでよかった。だが、与党になった民主党は、「これでやりたいことができる」と錯覚してしまい、そこでリアリズムを忘れて”夢”を語ってしまった。はしゃいでしまったと言っても良い。それが今の迷走の理由ではないか。
 ここには「一等国になったから」といって「尊皇攘夷」の夢を持ちだしたことと、そっくりの構図がある。
(P217-218)

 以上の二つが、富野監督が『ガンダムの家族論』で政治に言及した部分です(見落としたら教えてください)。

 どうしょうか。少ないですか? 少ないです。少ないですね。一部の人にとって言外の意味はあるかもしれませんが、少なく私はそうと読めません。これを根拠に、「民主党に投票した」、まして「後悔している」と断言できる証拠はどこにあるのでしょうか

 ですので曰く「富野監督が2011年出版の自著『ガンダムの家族論』の中で、民主党に投票したっぽいことをほのめかしていた」という噂は、富野監督を「民主党に投票してしまった人」と思い込みたい人間の妄想なのではないか、と思わず疑いたくなります



 それに忘れないでください。2009年選挙の数ヶ月前、富野監督は「みんなの党」代表の渡辺喜美氏と対談したばかりでした。民主党を支持しているならば、その政党の人と対談するのにも関わらず、だった。

 事実、2010年に富野監督はみんなの党を代表して出馬したパラリンピック金メダリストの河合純一氏へ、応援コメントを寄せました。「今の日本には、彼のような 眼差しこそ必須のものと信じて、ぼくは、かわい純一君を応援します」というものでした。

 とはいえ、渡辺氏の対談の内容から察して、ノンポリで「左も右もどっちに寄ってもヤバイ」と明言した富野監督はみんなの党そのものを支持するよりも、「第3のチョイス」を応援したいようにも見えます。事実、当時選挙後みんなの党の成長は著しかった(河合氏は高得票落選したが)。

 これらの事実を知れば、富野監督は民主党に投票したとか、少しでも判断力がある人ならば口を避けても言えないはずです。



 以上の話で簡単に検証しましたが、「富野が民主党に投票した」「そして後悔した」という噂は、デマに近いレベルの話だと分かるはずです。拡散元はまあインターネット検索でググればすぐ分かりますが、こういう自分の思い込みを真実のような語るのはやめてほしいものです。

 それでも信じないなら、せめて本を買って、自分の目で確かめてください。これ以上なにも言う話ないですから。




コメント

'); あの時の富野はみんなの党べったりで、
『みんなの党、行きまーす!!』っていう公的な応援コメント出してじゃないですか。
というか小沢が谷亮子を出馬させたことに怒ってたのに。
何を今さら騒いでいるんでしょうね。
子犬 #HL3aOXhs|2012/09/15(土) 17:40 [ 編集 ]

'); べったりというほどでもないと思いますけどね。
あくまで第3チョイスを応援する意味だと思います。前回以降は特に支持する発言が見られませんし。

まあ今回もコメント出したらガチですが。
kaito2198 #L2WcHO2o|2012/09/15(土) 20:12 [ 編集 ]

'); どこをどう読んだら、あの本から監督が民主党に投票したなんて
思うんでしょうねぇ…。
(家族論以外の発言等々を知っていればなおさら)

リテラシーの欠如なんでしょうか、
それとも
思い込みや願望とでもいうものの方が強大なのでしょうか…

どちらにせよ、こんな曲解がまかり通ったら
なんも言えませんね。恐ろしいことです。

追伸 FB1巻以外揃いました!もう少しお待ちくださ〜い。
まそきぃ〜 #-|2012/09/19(水) 10:53 [ 編集 ]

'); 結論言いますと、あの人は真性です。
ですので、例えばこの記事を読んだとしてもなんとも思わないでしょうね。

それがともかく、ありがとうございます。
kaito2198 #L2WcHO2o|2012/09/19(水) 19:06 [ 編集 ]
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