写真●決算について説明する同社執行役副社長の中村豊明氏
写真●決算について説明する同社執行役副社長の中村豊明氏
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 日立製作所は2013年7月30日、2014年3月期第1四半期(2013年4月~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2%減の2兆829億円、営業利益は13%減の554億円である。電力システムや建設機械などの部門が前年同期を下回ったことで減収減益となった。「想定よりは挽回したが、操業度の悪化などが響いた」(同社執行役副社長の中村豊明氏、写真)。

 「情報・通信システム」セグメントの売上高は前年同期比5%増の3910億円で、営業利益は対前年から14億円増え、7200万円である。同分野での大口の不採算案件における性能対策などにより、費用がかさんだほか、通信ネットワークやサーバーなどの売り上げが減ったが、サービスの売り上げ増などにより、黒字を確保した。

 2014年3月期中間期(第2四半期連結累計期間)の業績予想は、前回予想より上方修正した。売上高は従来の4兆3500億円から4兆4000億円に、営業利益は従来の1300億円から1450億円に上積みした。