2011年6月8日の9時(日本時間)から始まった「World IPv6 Day」(関連記事)。通信事業者各社やハードウエアベンダーなどは接続に何らかの問題が起こり得る製品/サービスの情報を公開している。
最もよく知られているのは、「フレッツ 光ネクスト」や「Bフレッツ」など、NTT東日本/西日本(NTT東西)のフレッツ網にまつわるトラブル。ユーザーが以下の条件に当てはまるときなどに問題が起こる可能性がある。
- NTT東西のフレッツ網につながるインターネット接続サービスを契約している
- NTT東西のIPv6閉域網からRAなどでIPv6アドレスを受け取っている
- IPv6インターネットへの接続性は持たない
- 古いバージョンのアプリケーションを使っている
NTT東西のユーザーだけでなく、フレッツ網経由で利用している他のプロバイダーや通信事業者のユーザーにも影響がある(関連記事1、関連記事2)。
具体的に、World IPv6 Dayの影響について告知している製品やサービスは以下の通り。
まずスマートフォンに関しては、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルが、以下の機種で問題が起こる可能性があるとしている。
- NTTドコモ:GALAXY S(SC-02B)、GALAXY Tab(SC-01C)、Xperia arc(SO-01C)、Xperia(SO-01B)、AQUOS PHONE(SH-12C/SH-13C)、REGZA Phone(T-01C)、Optimus chat(L-04C)
- KDDI(au):REGZA Phone IS04、SIRIUS α IS06、htc EVO WiMAX ISW11HT
- ソフトバンクモバイル:HTC Desire(X06HT/X06HT II)、HTC Desire HD(001HT)、Libero(003Z)、AQUOS PHONE(006SH)
- イー・モバイル:HTC Aria(S31HT)、Pocket WiFi S(S31HW)
これらのスマートフォンで、無線LANを使ってフレッツ網経由で接続すると、httpsを利用した一部のWebサイトの閲覧ができない、正常にサービスが利用ができないといった影響があるという。特定のAndroidのバージョンと、端末メーカーが独自に作り込んだソフトウエアの組み合わせによって、httpsのWebサイトにアクセスした際にIPv6-IPv4フォールバックが正常に働かないケースがあるもようだ(関連記事)。各社とも回避策としては、一時的に無線LANの機能を無効にすることなどを紹介している。
アクセス回線としてフレッツ網を利用するインターネット接続サービスの一部で、まれに表示が遅くなる、一部のWebサイトが正しく表示されないなどの問題が起こる可能性もある。