■ ストレスを放置してはならない!!
我々日本人は諸外国の人たちから良い意味でも悪い意味でも「我慢強い」、「忍耐強い」といわれることが多いですよね。
しかし、そのせいかストレスによる症状が現れても気づきにくいケースが多いです。
特に最近はコンプライアンスが厳格化され、職場環境、労働環境がかえって悪化してしまうケースが少なくありません。
こうした問題が直接現場で働く従業員の身に起こります。
上図にあるような症状程度だと我慢して医療機関を受診しません。
しかし、ストレスのレベルが深刻な状態に達すると、気分的なものだけでなく、身体に悪影響を及ぼし、病気などの症状はより顕著に現れます。
ですので、以下のような症状が現れたら、医療機関を受診されることをオススメします。
注意したいストレス症状その1.
「 睡眠中の歯ぎしりによるあごの痛み 」
歯ぎしりの原因の一つは精神的・肉体的なストレスです。
じつは歯ぎしりすることによって、不安や憂鬱を発散させています。
しかし、歯ぎしりすることによって、歯がすり減るのはもちろんのこと、症状が悪化すると歯周病など深刻な歯の病気を引き起こしてしまう可能性があります。
ですので、そうならないためにもこうした状態が1週間以上続くようでしたら早めに専門の医療機関を受診しましょう。
歯ぎしりは、「しゃっくり」と同じく、別段命を脅かすことのない症状と思われがちです。
しかし、そのまま放っておくと、歯周病、肩こり、頭痛、めまい、顎関節症、睡眠時無呼吸症などを引き起こす可能性が高まるので注意が必要です。
▼ 睡眠時無呼吸症に要注意!
歯ぎしりを放置する悪影響の一つが「睡眠時無呼吸症」です。
歯ぎしりをしたすぐ後に、睡眠時無呼吸症の症状が現れることがよく見られます。
睡眠時無呼吸症候群は、突然死につながるとても恐ろしい病気ですのです。
「たかが歯ぎしり」と放置せずに出来るだけ早く医療機関を受信しましょう。
注意したいストレス症状その2.
「 休日になると頭痛がする 」
平日はなんともないのに休日になると突然謎の頭痛に悩まされるケースが増えています。
もしかすると平日に仕事などで過酷なストレスにさらされている可能性があります。
ストレス中は血管が緊張しているので、頭痛が起りにくいのですが、ストレスから開放された瞬間から血管も緩み、片頭痛が起こりやすくなります。
▼ 頭痛の症状が悪化する可能性も!
このため普通の頭痛以上に注意が必要です。
もし休日の朝に偏頭痛が生じたら、その原因が仕事のストレスである可能性は高いです。
しかし、そこが、この偏頭痛の落とし穴なんです。
自分では職場でストレスを受けていると気づくことが難しいので、頭痛の症状がひどくなってしまう可能性が高いためです。
頭痛が休日に集中して起こる人は頭痛薬に頼る前に1度思い返してみてください。
注意したいストレス症状その3.
「 悪夢をよくみる 」
悪夢を見る主な原因として、性格や心の傷、トラウマ、精神疾患、薬剤による影響などが知られています。
悪夢にも程度があると思いますが、あまりにも恐ろしすぎて目が覚めてしまい、その後眠れなくなってしまうレベルの悪夢を頻繁に見ているとなると注意が必要です。
生命が危険にさらされるほどの事故や事件によって起きる心的外傷後ストレス障害では、8割の人がその出来事に関連した悪夢を3ヶ月以内に見るようになるそうです。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)やナルコレプシー、レム睡眠行動障害などの病気のときにも、同じような理由から悪夢が増えます
注意したいストレス症状その4.
「 不快なかゆみが続く 」
痒みを誘発する化学伝達物質「ヒスタミン」は、精神的に不安定な状態にある人ほど、安定した人に比べ血中のヒスタミン濃度が高くなる傾向が強です。
それゆえ不快なかゆみが生じます。
強いストレスは自律神経の乱れや免疫力の低下、ホルモンバランスの異常を起こし、それらが影響して痒みを引き起こすこともあります。
ストレスなどの心因が関連したかゆみは、全身に現れるだけでなく、外陰部、肛門、頭皮、顔面に現れることもあります。
かゆみのせいで、ますますストレスがたまってしまうといった負の連鎖を引き起こしやすいので、かゆみは非常に厄介な症状です。
注意したいストレス症状その5.
「 様々なアレルギー症状 」
マウスモデルに、情動的ストレスをかけると、アレルギーが起き易くなることが、実験的に証明されています。
発表会や試合、テストなど、緊張と不安が高まった時、アレルギー患者の場合はさらに『症状が悪化した』という人も少なくありません。
ストレスで症状が悪化するのは、アトピー性皮膚炎でも同じです。
適切な治療を受けているにもかかわらず症状が改善しないような場合、心の問題によるものであるケースも少なくありません。
その場合、どのように対応していくか考える必要があります。
注意したいストレス症状その6.
「 腹痛(胃痛) 」
胃腸などの臓器は、まるでストレスと合わせ鏡のように、ストレスを感じると腹痛となって帰ってきやすいといった特徴があります。
医療の現場では「腸は心の窓」ともいわれ、精神的な影響を受けやすい臓器です。
また、精神的な影響からくる腹痛に『過敏性腸症候群』があります。
精神的な不安やストレスから自律神経が乱れ、腸の運動や分泌機能が過敏になって便通異常を起こすものです。
『 通勤途中で頻発するようなら要注意! 』
主な症状としては、腹痛とともに便通異常を伴ったり、おならが頻発するといったことも、よくおこります。
ひどくなると、通勤途中、各駅ごとにトイレに駆け込むといったケースもあるほどに悪化することも。
ひどい場合には、入院が必要なほど症状が深刻化することもあるので、「腹痛なんてよくあること」と軽く見ることはできません
ひと口に「お腹が痛い」と言っても、程度によってはかなりの痛みや苦しみを伴うストレス性の腹痛ですから、きちんとした治療しましょう。
注意したいストレス症状その7.
「 身体中にニキビができる 」
長期間にわたって強いストレスにさらされると、ホルモンバランスが崩れてしまい、その結果として皮脂の分泌を高めることになり、ニキビは発生しやすくなります。
仕事や生活面だけでなく、季節の変わり目、便秘、不摂生な生活、睡眠不足などによるストレスも原因になります。
ストレスニキビは、アゴ周辺にできやすく、出来てしまったニキビはなかなか治りにくい。潰すとニキビ跡も残ってしまうので要注意です。
あごの他、ストレスニキビは首や背中にもできやすいとされています。
ストレスが溜まったな、と思ったらゆっくりお風呂に入る事で、毛穴から汚れを出しやすくするので、手軽にできるのでおすすめです。
■ 体をリラックスしてストレス症状を改善する
体の力を抜き、お腹をへこませながら息をゆっくりと吐き続け、吐き切ったら息をいっぱいに吸い込む「腹式呼吸」を繰り返し、習慣化しましょう。
腹式呼吸によって自律神経のバランスが自然と整いますので、リラックスした状態をつくり出すことができます。
また、個人的には昨日の記事にも書きましたとおり、アロマテラピーがおすすめです。
アロマオイルやお気に入りの入浴剤を使った半身浴はリラックス効果が高いです。
もし、今現在仕事の事や人間関係で悩んでいるなら、信頼できる友人や家族に相談しましょう。
話すことによって気持ちが軽くなるはずです。
■ ストレス症状が続く場合は医療機関へ!
わたしたちは、生きて行く中で、どうしても、やりたくないことに遭遇します。
それでも我慢してやらなければならないため、これが積み重なって大きなストレスとなります。
しかし、ストレスがたまってると自分で分かっていても、その原因と向き合って、ストレスを解消するのは難しいです。
なぜなら自分の都合の良い方に解釈してしまうからです。
その結果としてストレスに心と体が蝕まれてしいます。
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【動画】 精神科医:樺沢紫苑先生のチャンネル
「 ストレス発散最強法はコレ! 」
■ ストレスによる症状に関するまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
症状の状態によっては、精神科医などストレスの専門家に相談する必要があります。
自分でなんとかしようとせず正しく対処すれば、ストレスは決して怖いものではありません。
逆になさすぎるのも生活がダレてしまうので、それも考え物です。
もし、最近体調不良に悩まされているのであれば、それがストレスによるものなのか、そうでないのか判断できるかと思います。
頻繁に症状を再発させないためにも、ぜひ再確認しましょう。