■ ストレスに強くなろうとするのは危険!?
ストレス社会と呼ばれて久しいですが、そんな中よく「ストレスに強い人」、「ストレスに弱い人」といった表現が用いられます。ここでいうストレスに強い人というのは、メンタルが強い人をさすわけですが、普通に生活していて、メンタルを鍛えるというのは容易ではありません。
にもかかわらず、メンタルを鍛えれば、ストレスと無縁な生き方が出来ると思われている方が少なくありません。しかしながら、ストレスに強くなろうとすればするほど、ストレスを感じやすくなってしまうので、日常生活において嫌なことが増えてしまいます。
むしろ心と体をリラックスさせる方法をいくつか身につけた方が、ストレスを感じにくくなります。ということで、今回はストレスの原因とその対処法についてまとめさせていただきました。
■ ストレスを感じやすい人の特徴とは?
一般的にストレスを感じやすい人の特徴は以下のとおりです。
▼ ストレスを感じやすい人の特徴(1)
『 真面目で「NO」が言えない人! 』
いわゆるストレスに弱い人は、真面目な人に多いです。物事をあいまいな状態にしておくのがとにかく苦手なので、「適当」になにかをやるということが絶対に許せません。
責任感が強いので、やりたくないことでも、人から頼まれると「ノー」と言えないため、仕事がどんどん増えてしまいます。しかし、何かにつけて完璧主義なので妥協することが出来ないため、さらに色々なことを抱えこんでしまいます。
また、完璧主義が災いして少しでもうまくいかないと落ち込みます。このためストレスを感じやすい人の中でも最も多いのがこのタイプになります。
▼ ストレスを感じやすい人の特徴(2)
『 とにかく頑固で融通が利かない! 』
いわゆる自分に甘く他人に厳しいタイプです。とにかく他人の失敗が許せません。人がミスをするとすぐにイライラしてしまい、それが引き金となってストレス状態を引き起こします。自分の思っているように他人が動かないと怒りを爆発させかねません。
このような頑固で融通が利かないタイプの人が職場の上司だと大変です。職場はつねに緊張した空気で張りつめられ、職場のスタッフ全員がストレスにさらされることになります。
▼ ストレスを感じやすい人の特徴(3)
『 相手に悪いという思いが強い人! 』
性格的に引っ込み思案でありながら人から誘われると断れないタイプです。飲みに誘われたり、食事に誘われたりすると、「相手に悪い」という思いから、断ることが出来ません。嫌なことをイヤと言うことができないので、そのまま人に合わせてしまいます。
しかも、色々と気を使うので、余計にストレスを感じやすいです。そして、後になって後悔して自己嫌悪に陥ってしまうのですが、ここでも「相手に悪い」という思いから悩みを人に相談することができません。このため自分の中でストレスをため込んでしまいます。
▼ ストレスを感じやすい人の特徴(4)
『 極度の心配性! 』
何かにつけて心配してしまうタイプの人で、このタイプは心が休まるときがありません。後になって取り越し苦労だったことが分かった瞬間は気が楽になるのですが、すぐにまた次のことが気になり始めてしまいます。
このタイプの人はストレスを引き起こす原因である「不安」に脅かされているような状態なので、常にストレスに苦しめられることになってしまいます。
■ ストレスに強くなる考え方とは?
次にストレスに強くなる考え方(思考法)は以下のとおりです。
▼ ストレスに強くなる考え方(1)
『 とにかくマイペース! 』
ストレスを感じやすい人は、何かにつけて他人と自分と比較してしまい、足りないものばかりに目を向けてしまうので、自己嫌悪に陥りやすいです。「人は人、自分は自分」と割り切って、マイペースを保つことが大切です。
▼ ストレスに強くなる考え方(2)
『 笑顔で「まぁいいっか!」を口癖にする 』
仕事でミスが生じてしまい、何とかしようと必死に考えれば考えるほど、悪い方に考えてしまうので、時間の経過とともに問題がより深刻になってしまいます。一端悪い流れを断ち切るためにも、意識して「まぁいいっか!」と自分で自分に呟いてみましょう。
▼ ストレスに強くなる考え方(3)
『 多くを望み過ぎない! 』
欲が無いのもダメですが、欲張りすぎてあれこれ望みすぎるのもよくありません。自分にも他人にもあまり多くを望まないことが大切です。期待通りの展開にならなかった時でも、「人生は思い通りにならないこともある」と、きっぱり諦めることも大切です。
▼ ストレスに強くなる考え方(4)
『 すべて良い経験と考える! 』
困難なことにぶつかったとき、自分の力量以上のことを期待されたときも、自分の成長につながると思えると、ストレスを前向きにとらえることができるので、「何ごともいい経験」、「いい勉強になった」とつぶやきましょう。
▼ ストレスに強くなる考え方(5)
『 困ったときは周囲に頼る! 』
少しでも困ったことがあったら、すぐに周囲に相談しましょう。相談とまではいかなくても、自分が抱え込んでいる問題を周囲の人に説明するだけでも、問題解決のスピードが速まりますし、限界まで抱え込むことを避けられます。
一人で抱え込んで、自分で何とかしようと考えること自体は悪くありません。しかし、時間の経過とともに問題が大きくなってしまうこともあるわけで、そうなると失敗する可能性が高まるだけでなく、失敗によるダメージも大きくなってしまいます。
仮に失敗してしも、ダメージを最小限に抑えることができれば、それに越したことはありません。ですので、問題が小さなうちに周囲に相談しましょう。
■ 最高のストレス解消法とは!?
ストレスをため込まないためにも小まめにストレスを解消する必要があるわけですが、もっとも効率よくストレスを解消でいる方法を以下のとおりご紹介させていただきます。
▼ 最高のストレス解消法(1)
『 とにかくぼ~っとすること! 』
ボーっと遠くを眺めることによって、嫌な記憶を薄める物質(βエンドルフィン、ドーパミン)が脳内で分泌されます。これらが嫌な記憶を薄めてくれるので、嫌なこと、悲しいこと、辛いことがあったら、まず空を見上げ下さい。
映画やドラマ、歌の歌詞などに空を見上げたり、遠くの景色を眺めたりする場面が多く描かれているのは、これらの行為に悲しいことや辛いことと向き合いながら自然と癒やす力があることを示していたのかもしれませんね。
▼ 最高のストレス解消法(2)
『 辛くなったら空を見上げる 』
青空の青色は副交感神経に作用して、脈拍や血圧を下げます。その結果体温も下げる効果があるので、心と体をリラックスさせて安定した状態に導いてくれます。
また、自然の風にさらされながらゆったりと雲の流れていく様子を眺めることによって、ストレスを抑える働きがある「扁桃体」を活性化させてくれます。
心に余裕があるときに、空を見るのではありません。空を見るから、心に余裕が生まれるんです。
▼ 最高のストレス解消法(3)
『 背筋を伸ばすといいことだらけ! 』
空を見上げると自然と背筋が伸びるので呼吸も深くなります。呼吸が深くなると次第に心を落ち着けてくれます。また、背すじを伸ばすという行為は自律神経の交感神経を活発にしてくれるので、心と体が緊張から解き放たれて、時間の経過とともに元気になります。
ストレスを感じたら、とにかく外に出て空を見上げながらボーッとしてみましょう。上を向くことと、光を浴びることで、人の体は活発的になっていきます。また、果てしなく続いてるような景色を見ることで自然と心が落ち着いてきます。
また、夜空を眺めることによって、ピント機能を高めることが出来ますので、視力回復に効果的だと言われています。とにかくストレスを解消する効果が高くて、しかも無料なので、是非ストレス解消法の一つとして空を見上げることを取り入れて見て下さい。
【画像】 Pinterest
【動画】 精神科医・樺沢紫苑先生のチャンネルより
「ストレス発散最強法はコレ!」
■ ストレス解消法に関するまとめ
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
私も過去ストレスに強くなろうとして、脳の使い方を変えるなどしてメンタルを強くする方法を学んで来ましたが、難しすぎて習慣化することができずに挫折してしまいました。
今回ご紹介させていただいた方法は、ただ空を見てぼ~っとすればいいだけなので簡単ですが、ストレスを解消する効果は睡眠に匹敵するくらい高いです。
あれこれ不安なことを考えてしまい、思考がとまらないときにおススメです。昼間だけでなく夜間でも効果があるので是非一度試してみてください。