ツッコミどころ満載過ぎて、記事をおっかけるだけでもたいへんな李明博政権。(最初は米国産牛肉輸入問題がメインだったんだけど、それだけじゃ収まりきらない。タグじゃなくて、カテゴリで「李明博」ってのを作った方がいいかな。)マスコミ掌握も着々と進めております。
下の記事は、これまで李明博政権の息がかかったKBS(韓国放送)の天下り社長に反対してきた‘公営放送死守のためのKBS社員行動’に所属している社員が、一斉に左遷などの報復人事に遭っているというニュース。李明博政権のやり方、あまりにも露骨すぎない?
KBS、‘天下り反対’社員行動に大量‘報復’人事
「希望願・循環補職の慣例を無視、夜中に電撃発令」
代表など47人を審議室、研修チーム、地方などに転任
メディアフォーカス、サムなどの時事番組も‘仕分け’
»‘公営放送死守のためのKBS社員行動’所属の社員がイ・ビョンスン社長の‘報復人事’を批判する記者会見を開いた18日午後、ソウル汝矣島にある『韓国放送』1階の壁にイ社長の人事専横を批判する貼り紙が貼られている。
韓国放送がイ・ビョンスン社長に反対してきた‘公営放送死守のためのKBS社員行動’(以下、社員行動)所属社員と、社会に批判的なニュースや番組を制作してきた探査報道および時事報道チームに対し、おびただしい報復性標的人事を断行した。韓国放送内からは、今回の人事に関して‘真夜中の大虐殺’、‘30年ぶりの最悪人事’という批判が出ている。
»‘公営放送死守のためのKBS社員行動’所属の社員が18日午後、ソウル汝矣島にある『韓国放送』本館の視聴者広場でイ・ビョンスン社長の‘標的報復人事’を批判する集会を開いてているなか、こわばった表情を浮かべている。イ・ジョンチャン記者
韓国放送は17日夜10時ごろ、社内掲示板を通じてチーム員の人事異動を断行し、全社員95人のうち社員行動所属の47人を閑職または地方への転任措置をとった。このうち、ヤン・スンドン社員行動共同代表は、スペシャルチームから審議室に転任させられ、社員行動活動に積極的に参加したイ某PDとヒョン某PDは、非制作部署である研修チーム(水原センター)と視聴者センターへの異動がそれぞれ発令された。また、韓国放送前で行われたロウソク集会の司会を務めたチェ某PDは、釜山放送総局への異動となり、社員行動に参加した技術本部所属の社員6人は全員、全羅北道の金堤市や京畿道の驪州郡などにある地方送信所や中継所へ転任となった。放送技術研究所に特別採用で入社し、社員行動の活動に参加していたある研究員には、固有業務とはまったく関係のない地方中継所への異動発令が出された。
探査報道チームはキム某元チーム長が釜山放送総局に派遣されるなど、13人のうちの半数近い6人が、‘メディアフォーカス’、‘時事企画サム’、‘日曜診断’などを制作している時事報道チームはヨン某メディアフォーカスデスクなどが異動となった。これらのほとんどが編成チーム、ニュース制作チーム、スポーツ中継制作チームなどの内勤職や既存の業務とはまったく関連のないポストへの異動となった。
韓国放送は今回の断行にあたって、これまで慣例的に受け入れてきた‘希望願’も受け付けないまま、夜中にまるで奇襲するかのように人事異動を発令したため、社員の反発を買っている。社員行動は18日、記者会見を開いて「卑劣で稚拙で恥知らずな標的・報復人事」だと批判した。社員行動は声明で「これまで慣行的に守られてきた循環勤務を無視したまま、事実上ブラックリストを作り、標的射殺した」、「なんらの原則も根拠もなく行われた今回の人事異動こそ、人事権乱用と業務上背任にほかならない」と明らかにした。
»イ・ビョンスン韓国放送社長が先月27日午前、就任式への参列を阻止しようとする‘韓国放送社員行動’側の職員50人余りを切り抜けて就任式場に向かっている。社員行動側の職員たちは、「請負社長のイ・ビョンスンは出て行け」、「管制社長を追い出し、公営放送を死守しよう」などのシュプレヒコールを叫び、イ社長の本館進入を阻止したが、イ社長はこの日の就任式を行った。キム・ボンギュ記者
今回の人事措置で‘時事企画サム’、‘メディアフォーカス’などの時事報道番組の存廃是非も関心事として浮上した。社員行動側の関係者は、「このような番組は韓国放送の信頼度や影響力が1位という結果に寄与した」とし、「しかし政治権力と資本権力に対する監視と批判が鈍くなるなど、番組の性格に変化が見られる」と憂慮した。
キム・ヒョンソク社員行動スポークスマンは、「団体協約に従って人事不当性を提起する苦衷処理手続きを踏み、地方労働委員会に不当労働行為で提訴する予定」だと明らかにした。
【ハンギョレ】キム・ドンフン/イ・ムニョン記者