映画・テレビ

きわめて雑な映画レビュー 「ヤマト」&「仮面ライダー×仮面ライダー」

この正月は珍しく映画を2本も見た。1本は「SPACE BATTLESHIP ヤマト」。もう1本は「仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE」である。このラインナップをご覧いただければたちどころに理解できると思うが、私は実は「特ヲタ」である(笑)。私の書斎(とは名ばかりの小さな半物置)にはガメラやゴジラ、ウルトラやライダーのフィギュアがあまり多くはないものの、飾ってあるような男なのである。

まず、「ヤマト」だが、結論から言えばまず満足できる出来であった。第一作のテレビシリーズ公開当時中学生だった私は、当時ヤマトの熱心なファンで、小説版も購入し、劇場版サントラは「さらば宇宙戦艦ヤマト」のものも購入し、何度も聞き返したものである。そんな私であるから、実際に映画を見るまでは不安でいっぱいだったが、その不安は良い方に裏切られた。

ネットでのレビューを見てみるとVFXに関しては評価が分かれているようだが、邦画の予算であれだけできていれば十分なのではないだろうか。「邦画の予算で」という断りがついている時点でバイアスがかかっていると指摘されそうだが、ヤマトそのものの造形に関してはコアなファンだった(過去形?)自分でもなかなか良かったと思う。エンジンルームなどのメカニックの造形は、CGが若干荒く、アニメ的であったのは少々残念だった。
コスモタイガーとガミラス戦闘機の空中戦は良くできていたと思うのだが、演出がスピード感を重視しすぎて、やや見難かった。しかし、それはCGの荒さを隠すためにだったのかもしれないが(笑)。
唯一心底残念だったのはワープのエフェクトである。煙みたいなのが吹き出してきて、そこへヤマトが突っ込んで消えると言う感じだったが、なんだかなぁ、と思ってしまった。これは技術的と言うよりセンスの問題だと思うので、自分に合わなかっただけかもしれないが、この辺は東映の方が得意かもしれない(木亥火暴!!)。

さて、肝心のストーリーである。まだ未見の人も多いと思うので詳しくは書かないが、第一作と「さらば」を合わせたようなストーリーである。そこを上手く融合し、ガミラスの設定もなかなか上手く考えられていたと思う。アニメの青い顔をしたガミラス人の登場を期待している人には残念かもしれないが、この映画のガミラスの設定は上手くリアル感を演出できているのではないか。また、アニメでデスラー総統の声をやっていた伊武雅刀が良いところで(声だけ)出てくるのもファンにとっては嬉しいところだ。

最後にキャストについて触れておきたい。まずは主演の木村拓哉に言及しないわけには行くまい。これは良かった、と思った。木村拓哉は何を演じても木村拓哉でしかないとよく言われるが、それは大きな問題ではない。木村拓哉がきちんとはまるような役どころにすればいいだけの話である。ヤマトではそれが違和感なくできていたと思う。
黒木メイサは美人だったので、よしとする(木亥火暴!!)。
沖田艦長の山崎努はさすがベテランらしく、重厚な演技で悪くなかったが、自分の好みで言わせてもらうと津川雅彦の方が合っていたかな、と思う。
高島礼子の佐渡先生は・・・まぁ、ストーリーの中心人物ではないから・・。
それ以外のサブキャラでは、西田敏行も悪くなかったし、緒方直人の島大介も堅実な感じだった。池内博之の斎藤はイメージとはずいぶん違うが、まずまずだった。しかし、なんと言っても柳葉敏郎の真田がいかにも「冷静そうで実は熱い男」を上手く出せていて非常に良かったと思う。「さらば」で真田が古代にかけた最後のせりふがなかったのは残念だったが、今回のキャストでは最も見るべきものが多かったのではないかと思う。
しかし、はまりキャラという事で言うと矢柴俊博(誰?)の南部を一番に挙げておきたい。いや、どうでもいいのだけども。

ともあれ、少なくとも払った金額+αの満足度が得られる映画だった。やはり、「ヤマト」にはまった世代なら見に行くべきだろう。

さて、次に「仮面ライダー×仮面ライダー」である。まぁこれは、テレビシリーズの延長+オーズ&ダブルの競演による子供達へのサービス編という理解で十分である。特ヲタでない限りあまり一般人(爆)にはお勧めしない。もちろん、テレビシリーズを見ているという前提で言えば面白かった。特にダブル編では脚本を担当した三条陸の持ち味がよく出ていて、時間いっぱい飽きさせなかった。やはり三条陸は自分好みの脚本家のようだ。それから、吉川晃司のファンにも楽しめるかもしれない(笑)。
オーズ編は、なんだか違和感があるな、と思いながら見ていたら脚本が井上敏樹だった。メインライターの小林靖子は本編で忙しかったのかなぁ・・・。そこが残念である。

それにしても、ライダー世界を渡り歩けるという設定のディケイドの絡みがあるわけでもなく、シームレスにオーズとダブルの世界が繋がってしまう、と言う点にも違和感を感じた。子供向けなのだから、とさしたる説明もなくと言うのには、平成ライダーシリーズの方向性からすれば納得しがたいものがある。まぁ、戦隊シリーズ同様劇場版(あるいはVシネ)だけのファンサービスなのだと思って目をつぶるのが「大人」というものなのだろうか。まぁとにかく、「特ヲタ(特に東映もの)」にのみお勧め、と言っておく。

それから、映画の最後にオールライダー総登場の映画がまた作られる、という特報が入った。40周年記念作品らしい。期待して良いのか・・・・。

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JIN -仁- 初回はまずまず?

以前、期待と不安が入り交じったエントリーをあげたドラマ「JIN -仁-」だが、初回の2時間スペシャルはまずまずだったと思う。若干ストーリーを変更していたが、脚本は悪くない。

演出がやや間延びしたようには思えるが、とりあえずは許容範囲内だった。次回以降も最低このレベルを保ってくれれば楽しめるのだけれど。あと、原作がまだ続いているので、ラストをどうするのか、というところが心配だが・・・。

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JIN -仁- ドラマ化

集英社の漫画誌「スーパージャンプ」に連載されている「JIN-仁-」(作画:村上もとか)がドラマ化されるという。

この漫画は、南方仁という現代の医師が、幕末の江戸にタイムスリップし、現代医療の知識を使って病人やけが人を治療することで、歴史上よく知られている様々な事件に巻き込まれていくというストーリーだ。

幕末の江戸とあって、登場人物も勝海舟、坂本龍馬、緒方洪庵など非常に派手だ。

それらの人物と絡み、現代医療を駆使してはいるが、現時点では歴史を大きく変えるようなストーリー展開にはなっていない。だが、(少なくとも素人目には)正確なな医療知識と緻密な取材がバックに見え、それをきちんとストーリーに絡めてメリハリのきいた展開を作り、私には非常に楽しめる作品になっている。

私の連れ合いもこの漫画を読んでいるのだが、連れ合いによるとドラマ化するのがTBSだと聞いて少々不安に感じているようだ。どうも、TBSには彼女にとって面白いドラマがなく、TBSはドラマが苦手なテレビ局だという認識らしい。

また、配役も主人公の仁を大沢たかおだと聞くに及んで、少々地味な配役だと思ったようで、「うーん」とうなってしまった。

私はドラマはほとんど見ないからTBSがどうこうは言えないし、大沢たかおがどんな役者かも知らないので何とも感想の言いようがないが、非常にお気に入りの漫画のドラマ化だけに楽しみにしてるのだ。

そのあたり、ドラマに詳しい人が誰か解説してくれないかなぁ・・・。独り言です>誰となく(笑)。

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