WEB労政時報で4人の競演 on 労働時間規制改革
WEB労政時報が「Open Discussion」と題して、4人の論者による「動き出した労働時間規制改革 専門家はこう考える」を掲載しています。
https://www.rosei.jp/readers-taiken/hr/article_index.php?l_no=19
4人とは、鶴光太郎さん、大内伸哉さん、今野晴貴さん、それに私のおなじみの4人です。
規制改革会議が提案した三位一体の労働時間改革 鶴光太郎
なぜ、ホワイトカラー・エグゼンプションは必要か 大内伸哉
労働時間規制改革 何が問題なのか?何を改革すべきなのか? 濱口桂一郎
私の議論は、本ブログの読者にはおなじみですが、冒頭と末尾だけチラ見せ。
政府は去る6月24日に『「日本再興戦略」改訂2014』を閣議決定した。ここでは、雇用制度改革に関しても多くの課題が挙げられているが,その中でも注目を集めたのが「時間ではなく成果で評価される制度への改革」というタイトルが付けられた項目である。しかしながら、この問題をめぐっては、この提案を行った政府の産業競争力会議自身をはじめ、多くのマスコミや政治家も含め、問題の本質を外した議論ばかりが横行しているきらいがある。本稿では、できるだけ物事の基本に立ち返って、議論の整理をしていきたい。
1 そもそも何の改革なのか?
2 労働時間規制は既に極めて緩和されている
3 残業代規制という本質
4 改めて、何が問題なのか?何を改革すべきなのか?
・・・・・かつてキリストは、カエサルのものはカエサルへ、神のものは神へ,と教えたという。いま労働時間と賃金に絡む混乱しきった議論を整理しようとするならば、まず何よりも、労働時間のことは労働時間として、賃金のことは賃金のこととして、きちんと分けて議論しようというその一点に尽きるのではなかろうか。そこをごっちゃにしたまま知った風な口をきく論者は、たとえ誰であろうがインチキと見なして差し支えない。
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