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2014年8月 8日 (金)

『欧州諸国の解雇法制―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―』

Jilfire

JILPTの資料シリーズとして、『欧州諸国の解雇法制―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―』が刊行されました。

http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2014/14-142.htm

近年、イタリア、スペイン等の欧州諸国における労働市場改革や解雇規制の見直しの動きが我が国でも大きな関心を集めている。解雇規制については、わが国においても規制を見直すべきとの主張が国会等の場でなされることがあるが、解雇規制の緩和は労働者及び国民生活に重大な影響を及ぼすことから慎重な対応が必要である。このような視点に立ち、デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインを対象に、これらの国の解雇規制の現状及び近年の見直しの動き等を把握することを目的に調査を実施した。併せてこれら諸国が加盟するEUにおける解雇規制の現況を概観した。

執筆者は以下の通りですが、

濱口 桂一郎 労働政策研究・研修機構統括研究員

猪木 祥司 デンマーク雇用省所管 労働環境改善・雇用安定推進基金 広報担当

Aristea Koukiadaki マンチェスター大学講師

大木 正俊 姫路獨協大学准教授

大石 玄 (独)国立高等専門学校機構 釧路工業高等専門学校准教授

事務局 労働政策研究・研修機構国際研究部

日本在住の研究者としては、イタリアを大木さん、スペインを大石さんと、いずれも若手が担当しています。あとは、デンマーク在住の猪木さんがデンマーク、ギリシャ人のコウキアダキさんがギリシャを担当。

いずれもそれぞれの国の解雇法制を語るのに適切な人々と言えましょう。

で、お前は何をして名前を連ねているの?とご疑念を抱く向きもあろうかと思われますが、

序章 欧州諸国の解雇規制の概観

第1章 デンマーク

第2章 ギリシャ

第3章 イタリア

第4章 スペイン

附章 『雇用関係の終了-EU加盟国における法的状況』(抄訳)

本体部分の前の序章と、本体の後ろの附章です。どちらも、EU諸国の解雇法制を概観していますが、附章は欧州委員会がまとめた報告書の抄訳です。

かつて、『季刊労働者の権利』に「解雇規制とフレクシキュリティ」を書いた時にごく簡単に紹介したものの原典です。

ヨーロッパの解雇法制については、よくわかっていないくせに知ったかぶりを振り回す御仁が後を絶ちませんが、そういう手合いにだまされないためにも、こういうちゃんとした情報をきちんと仕入れておくことが必要です。

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