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 チピオナは忙しい滞在だった。内陸に住んでいるスペイン人、また、日照時間の短いヨーロッパに住んでいる人にとっては、アンダルシアの海辺の町は最高にいい避暑地だ。ただし私のように、10分で直ぐ海に行けるような土地で育ったものは、スペインの歴史のある街を訪れたくなる。

 名残惜しいが、次の目的地マラガへ向けて出発だ。

 8月19日(金)チピオナ発 12:30 (バスにて)
         カディス着 14:40
         カディス発 15:00 (バスにて)
                アルへシラス(Algeciras)経由マラガへ
         マラガ着 19:50
         マラガ発 20:30 (バスにて)
         トーレ・デル・マール着  21:30

 バス停で家主が迎えに来てくれ、約9時間の旅が終わった。疲れた! お腹がすいた! 眠い!

 8月20日(土)ゆっくり起き、今日の予定を立てる。知人の日本人がマラガ市内にいるので連絡を取り、会うことになった。


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 この時期マラガはお祭りだ。旧市内ではセビジャーナスの音楽が鳴り響き、あちこちで踊りの輪ができる。観光客らしき男女が引っ張り込まれているが、上手いものだ。リズムに乗っている。


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 市内散策をした後、市外になるが面白いレストランがあるというので、夕食をそこでとることにした。名前は“El Tintero”Playas de El Palo にあり、注文の取り方が変わっている。店員たちが盛りつけられた料理の皿を持って、料理の名を叫びながらテーブルを回る。客はほしいものがあれば呼び止め、皿を受け取る。スペイン語がわからない人は、料理を見せてもらってから、受け取ればいい。


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 夜は浜風が心地よく食も進む。


 と、ここまではよかったのだが、トーレ・デル・マール行きの最終バスに乗り遅れ、家までタクシーで帰るはめになった。代金38€。


 次の21日(日)はトーレ・デル・マールの家でゆっくり休養だ。


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2013.05.30 Thu l スペイン回想録 l COM(0) TB(0) l top ▲
 今通っているマドリッドの公立スペイン語学校は、5月30日(月)から3日間テストがあり、これが終わると10月まで夏休み。ただしテストに合格できなかった生徒は9月に追試があるのだが、幸いにして、Curso 2の終了テストに合格したので、新学期が始まる10月まで学校へ行かなくてすむ。公立学校の先生も約4ヶ月休暇。生徒たちも宿題はないし、ルンルン。日本とえらい違いだ。


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 でも、私は私学のスペイン語学校にも行っているので、勉強はしなくてはならない。たいへん勉強家のように見えるが、記憶力が落ちてきている私にはスペイン語は手ごわい。できることといえば、日本の文化を、話すのではなく実践で伝えることだ。


 それで、私の個人レッスンの先生“Lola”に、お点前(Ceremonia de té)を教え、苦~いお茶を経験してもらおう。お茶菓子は近くのケーキ屋でプチケーキを買う。日本のことに興味のある先生だから、楽しんでくれていた。


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 なぜ私がお茶の立て方を知っているかって?


 何を隠そう大学時代、茶道部に所属していたのだ。得意な分野“お客役”。なんてったってお菓子がいっぱい食べられる。不得意なこと“正座”。合宿の時、30分正座の後、足がしびれ倒れた。それ以後茶道部より社交ダンス部に転向。やはり、しとやかさより跳ね回っている方が性に合うと納得した。


 さあ、夏休み! Lola先生からのお誘い。


 「Chipionaへ来て!夏はいつもここで過ごすの。」


 「えっ? Chipiona? どこにあるの?」


 スペイン全図を広げ探すとあった。カディスから海岸線を上ったところにある町。海がきれいで夏はバカンスでにぎわうそうだ。彼女の家族はセビージャに住んでいるが、夏はここChipionaの家で過ごすという。


 もう一つ、マラガにいる家主さんからのお誘いもあり、私はチピオナ(Chipiona)経由マラガ(Málaga)コースを考えた。


 行動開始。


 8月17日(水)マドリッド(Madrid)発 10:15の列車にて
         プエルタ・デ・サンタ・マリア(Puerta de Sata María)着 14:27

         
 ローラとお父さんのお迎え車で、チピオナの家へ。家に着くや否や、海へ。広い通りにバルや店屋さん、そこを通り抜けるとすぐ海岸に出る。たくさんの人が繰り出していた。
空にはハングライダーも飛んでいる。


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 夕食後ローラの友達と会うため、また海へ。日本の浜辺にもよくある海の家(Chiringuito)で一杯ひっかける。海の町津で育った私は、友人たちと泳ぎに行った遠い昔を思い出す。


 9時半、日が沈み、早くも1日が終わる。


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 18日(木)ベランダで朝食を取り、チピオナと同じく、海岸沿いにある町サンルーカル(Sanlúcar)へ向かう。長い海岸線、カラフルなパラソルとカイト、浜で楽しむ人々。


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 スペイン語で“Nadar”(泳ぐ)という動詞がある。海では“泳ぐ”ものと思い、私は“Nadar”をよく使った。実際私は津の海で泳いでばかりいた。しかし、スペインでは、泳いでいる人はあまり見かけない。大勢が“水浴び”を楽しんでいる。“Bañarse”(水浴びをする)という動詞を使うのがよくわかった。


 なぜローラは私をサンルーカルに連れてきたのだろう。


 その訳は、今晩ここで競馬(Carrera de Caballos Sanlúcar)があるのだ。とても伝統のあるもので毎年この時期に行われる。競馬といえば大きな競馬場と思ってしまうが、馬が走るのは砂浜だ。出走前にパドックで馬が見られる。


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 時間が来る。馬はスタートゲートへ。


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 馬が競馬観戦(?)


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 お行儀のいい馬と記念撮影。


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 各地でいろんな行事が夏に行われているのだ。改めて伝統を守るスペイン人の体質を知る。


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2013.05.25 Sat l スペイン回想録 l COM(0) TB(0) l top ▲