fc2ブログ
 今日はポルトガル最後の日。ヨーロッパ最西端まで行ってみるか。


 今日の行程は、列車でシントラ(Sintra)へ、そしてバスでロカ岬(Cabo da Roca)→カスカイス(Cascais)へ行き、列車でリスボンへ戻るコースだ。


 幸いにして泊まったホテルの隣にあるロッシオ駅から、シントラまで45分で行ける。ロッシオ駅は外から見ると駅のようには見えないが、中のエレベーターを登ると確かに構内の様相だ。


20030102-1.jpg

20030102-2.jpg


 途中止まった駅を数えていたら14までいった。シントラ到着。シントラの駅はアズレージョで飾られた美しい駅だ。


20030102-3.jpg


 駅前の道を案内板に従い、王宮方面へ進む。前方小高い山の上には、2つの巨大な円錐が立つ王宮(Palacio Nacional de Sintra)が目に入る。いったいあの円錐は何だろう。答えはキッチンの煙突だそうだ。


20030102-4.jpg


 少し歩くと右手にしゃれた建物の市庁舎がある。


20030102-5.jpg


 王宮までの道は1本。霧にけぶる曲がりくねった坂道を登り続ける。人っ子ひとりいない。歩いているのは私一人? 少し疲れたなと思った時、左に何やら見えてきた。“ムーアの泉”だ。人もいる。ポルトガルに来てから、ずっとスペイン語で話しているが、年配の人はほとんど通じたので助かった。ここで出会った老人も毎日水を汲みにここへ来ているとスペイン語で話してくれた。日本の水百選に匹敵するぐらいおいしい水だ。


20030102-6.jpg

20030102-7.jpg


 王宮へはそう時間はかからなかったが、霧雨が身にこたえる。ここからペナ宮(Palacio da Pena)まではタクシー移動だ。


 霧の中タクシーはペナ宮の駐車場に着いたが、運転手にはロカ岬からカスカイスまで行ってもらうように頼んで、待ってもらった。


 ではゆっくり宮殿内見学・・・とはいかなかった。ご覧の通り霧・霧・霧。人も建物も霧の中で見え隠れする。幻想的な世界に、黄色の壁の建物と宮殿を守るかのようにつけられたおどろおどろしい番人が浮かび上がる。晴れていたら、きっとガイドブックの説明にあるような“砂糖菓子のような外観を見せる”ペナ宮何だろう。


20030102-8.jpg

20030102-9.jpg

20030102-10.jpg

20030102-11.jpg

20030102-12.jpg


banner2.gif
2010.02.15 Mon l スペイン回想録 l COM(0) TB(0) l top ▲
 ¡ Feliz Año Nuevo 2003 ! 2003年 あけましておめでとう!


 新年をリスボンで迎えた。日本語で“あけましておめでとう”をいう訳にはいかないので、ホテルで会う人会う人に“Feliz Año Nuevo”の連発だ。これはスペイン語だが、ポルトガル人ならわかるだろう。


 さて今日の行動は、リスボン市内見学。テージョ川(Rio Tejo)へ出てからサン・ジョルジェ城(Castelo de Sao Jorge)へ行くことにする。


 まず腹ごしらえ。ホテルを出てロッシオ広場(Praça Dom Pedro 4)で軽い昼食。そして、フィゲイラ広場(Praça do Figueira)へ。町にはまだクリスマスの飾りつけがされている。


20030101-1.jpg


 テージョ川に行く通りをキョロキョロしながら歩いていると、建物の合間に巨大エレベーターが目に飛び込んできた。これがかの有名なサンタ・ジェスタのエレベーター(Elevador de Santa Justa)。フランス人の設計だそうだ。高低差のあるリスボンには必要不可欠な代物だ。


20030101-2.jpg


 テージョ川に向かう真直ぐな通りは、コメルシオ広場(Praça do Comércio)に突きあたる。黄色い壁の回廊に囲まれ、中央にジョゼ1世(改革王)の騎馬像がある。ブロンズ銅像の前に置かれた酒ビン。昨夜のどんちゃん騒ぎが想像される。


20030101-3.jpg

20030101-4.jpg


 元旦のため人は少ない。この時間歩いているのは観光客だけだろう。コメルシオ広場を一周してからセ大聖堂(Sé Patriarcal)に向かう。この聖堂の前を通る市電を写真に収めるためだ。


 来た!来た! まるで大聖堂の中を通って私の方へ近づいてくるようだ。パチリ!


20030101-5.jpg


 セ大聖堂からサン・ジョルジェ城が一望できるグラサ展望台(Miradouro da Graça)に向けて坂道が続く。


 途中、サンタ・ルシア展望台(Miradouro de Santa Luzia)という看板が目に付いたので寄ってみると、アズレージョといわれるタイルで作られたリスボンの古い風景壁画や壁に覆われた広場があった。温かいお正月のためか、霧がかかり、展望台から見えるテージョ川は幻想的だった。


20030101-6.jpg

20030101-7.jpg


 ひたすら坂道を登って行くと、ノッサ・セニョーラ・グラサ教会(Igreja da Nossa Senhora Graça)の前にあるグラサ展望台(Miradouro da Qraça)に到着する。ここから城壁に囲まれたサン・ジョルジェ城がよく見える。以前こんな光景を見たことがあるな?! そうだ! グラナダのアルハンブラ宮殿をサン・ニコラス教会の広場から見た光景によく似ている。


20030101-8.jpg


 坂を下り、いよいよ入城。 船発見! 昔テージョ川を行きかった船だろう。


20030101-9.jpg


 ローマ時代に要塞として築かれてから、それぞれの時代の征服者が軍事上の拠点として使ったという。城からはリスボンの町並みが360度展開する。


20030101-10.jpg

20030101-11.jpg


 冬の夕暮れは早い。雨も降ってきた。水滴で光るクリスマスイルミネーションを見ながら、もと来た道を小走りでフィゲイラ広場に戻った。そこには、ドン・ジョアン(Dom Joáo)1世の騎馬像が青い夜空にそそり立っていた。


20030101-12.jpg

20030101-13.jpg

 
今日1日よく歩いたなあ!


banner2.gif
2010.02.08 Mon l スペイン回想録 l COM(0) TB(0) l top ▲