アンチヒーロー (第6話・2024/5/19) 感想
TBSテレビ系・日曜劇場『アンチヒーロー』
公式リンク:Website、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok
Episode 6『-不正-』の感想。
ある夜、赤峰(北村匠海)は明墨(長谷川博己)が緋山(岩田剛典)と接触しているのを目撃するが、明墨は控訴審の打ち合わせだと言う。
一方、紫ノ宮(堀田真由)は倉田(藤木直人)に弁護を担当することを伝えるが、倉田は紫ノ宮の勾留請求の却下を拒絶する。その帰り道、紫ノ宮は伊達原(野村萬斎)に声をかけられ、二人の繋がりを感じ取る。
紫ノ宮が伊達原と倉田の繋がりを赤峰に伝えると、赤峰は明墨と緋山が会っていたことを話し、12年前の志水(緒形直人)の事件に緋山も関連があるのではないかと示唆する。
明墨は大洋出版の情報漏洩事件で逮捕された副編集長・沢原真希(珠城りょう)に接触し、「私があなたを無罪にして差し上げます」と言う。
沢原のIDが社内情報入手に使われ、指紋が付着した封筒もあったが、沢原は犯行を否認するが、一審では有罪判決を受ける。沢原は元上司の上田基一(河内大和)を疑っていると様子で。
しかし、沢原はかつて政治家のスキャンダル記事を書いていたことが分かり…
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
"チーム明墨"の連帯感とチームワークが、構築されていく
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
5/24(木)、夜空にフラワームーンが咲きます!
【満月カレンダー】2024年5月23日(木)がフラワームーン(花月)
冒頭から、本当にテンポが良い。
サクサクとご都合主義で展開させているのではなく。
しっかりと、「明墨法律事務所所」の各所員の個性を “ドラマ” として最適化して <映像で見せて(show)魅せる(fascinate)!> をやり切っている。
特に、9分ごろからの会議のシーンからの描写がスムーズすぎる。
明墨(長谷川博己)を中心に、パラリーガルの青山(林泰文)と白木(大島優子)のよどみない明墨のフォロー。
絵に描いたような「一を聞いて十を知る」の紫ノ宮(堀田真由)と赤峰(北村匠海)の言動なんて、本当によくできている。
そして、注目は下記の明墨のセリフだ。
青山「はい これ 設定済みなんで」
赤峰「(中略)これで上田さんを尾行しろ
ってことですね」
明墨「分かってきたねえ」
前段の映像と、このセリフによって “チーム明墨” の連帯感とチームワークが、どんどん構築されていくことが伝わる。
最近の当ブログの流行で例えるなら“トラつば・アベンジャーズ”ならぬ “アキズミ・アベンジャーズ/リバーサル・ロウヤーズ”か(苦笑)
残りの尺は、 “アキズミ・アベンジャーズ”を見せて魅せて楽しく盛り上げて完了だ。
本当に、1時間があっという間に過ぎてしまったことは言うまでもないか。
今後の幾つかの事件をまとめて "悪人を成敗" するのか?
改めて今作は、良い意味で気になるコトばかりだ。
まず気になるのは、今回の大洋出版「週刊大洋」の社内情報流出事件の顛末だ。
これまでは、各回の事件は、その回のラストで何らかのオチを描いてきたのに…
もちろん、今回の事件によって、ようやく中ボス(ラスボスの前)が瀬古裁判官(神野三鈴)であることが見えたし。
伊達原検事正(野村萬斎) も、ラスボスではなさそうだから。
今後の幾つかの事件をまとめて一気に “悪人を成敗” するのかも?
次回が第7話で、いよいよ最終章直前になるから、構成や展開が楽しみだ。
権力で奪われた家族の幸せと未来が報われる日がくるのか
もう一つ気になるのは、当然、「12年前の事件」「志水の事件」だ。
いわゆる “連ドラにおける縦軸”になるエピソードだ。
最近の連ドラは、考察系を強調したいがために、やたらと “縦軸” を小出しにするあざいと作品が多い。
でも今作は、“縦軸” をあくまでも主人公・明墨の原点として描くにとどめている。
そう、だから、だから、余計に気になるわけだ。
今作の主題歌、miletが歌う『hanataba』のオーラスに次の歌詞がある。
Go carry on, carry on
点と点を繋いで
Ah-ah, ah-ah, ah-ah, ah
Go carry on, carry on
その鎧をおろして
Ah-ah, ah-ah, ah-ah, ah
きっと、全ての点と点がつながったとき、全ての気になるコトが解決するのだと期待している。
権力によって奪われた幾つもの家族の幸せと未来が報われる日がくるのか、最終回まで目が離せない作品だ。
あとがき
なぜ、その被告の弁護を明墨が引き受けるのか?<
この一点で、ギュッと全体をひとまとめにしているのが、今作がブレて見えない要因ではないでしょうかね。
令和は、自分は “良かれ” と思ってやったことが、受け手次第で “○○ハラ” になってしまうご時世。
しかし、自分が “良かれ” と思う行動原理や価値基準は、自分の大切な家族や忘れられない過去によって形成されているってことですよね。
ですから、“○○ハラ” と判断されれば、それは、ある意味で、自分にとっての宝物が全否定されるのと同じこと。
だからこそ、正義とは何か? 悪とは何か? それを裁く法律も元を辿れば人間の産物だとすれば、正義と悪の境目は何なのか!
いろいろなことを考えさせてくれる作品だと思います。
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/18857/
- 関連記事