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【スマホ株アプリおすすめ比較・2024年版】スマホ株アプリ(Android版・iPhone版)を検証!銘柄選びからチャート機能、情報ツールまでチェック【2024年12月2日更新!】

2019年12月1日公開(2024年12月2日更新)
久保田 正伸
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 ネット証券各社の日本株取引用のスマホアプリは、どんどん進化を続けている。いつでもどこでもパソコンと同じように株の取引ができるのはもちろん、スマホは外出先や自宅でも持ち歩くデバイスだけに、必要な投資情報をスピーディに収集できるツールとしても非常に便利だ。ただ、各社のアプリによって機能や使い勝手は異なるので、どのアプリを使えばいいのか、特に株初心者には判断が難しいだろう。

 そこで今回は、主なネット証券8社(SBI証券楽天証券松井証券auカブコム証券マネックス証券GMOクリック証券DMM.com証券「DMM株」岡三オンライン)が提供する日本株アプリ9種類について、筆者が実際に使用してチェック。「注文機能のバリエーション」や「投資情報の充実度」「銘柄の分析機能」「チャート機能」などの各ポイントごとに徹底比較を行った。

 筆者個人の評価なので人によっては「自分はこっちのアプリの方が使いやすい」という意見を持つ人もいるとは思うが、証券会社のアプリをあまり触ったことがない投資初心者の人には参考になるだろう。

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ネット証券8社のスマホ株アプリ9種類を徹底比較
◆SBI証券アプリ(SBI証券)⇒詳細情報ページへ
対応取引 特殊注文 指標・為替の数 ランキング数 登録銘柄数
日本株 逆指値
OCO
IFD
IFDO
国内:11
海外: 9
為替:11
22 1万銘柄
情報・ニュース
【銘柄分析】四季報、分析の匠(アイフィス) 【決算情報】決算速報、決算カレンダー 【ニュース】ロイター、株式新聞ニュース、四季報先取り、フィスコ、MINKABU PRESS、株探ニュース
【おすすめポイント】
注文機能やチャート機能、投資情報など不足なく、使いやすさまで考えられたアプリ。特筆したいのは「見やすさ」で、単純にフォントや銘柄分析のビジュアル表示などの視認性が良いことに加え、登録した複数銘柄の情報を連続でチェックしやすいのが好印象だった。特殊注文(自動売買)は、逆指値からIFDOまで基本的な注文方法を一通り完備。「テーマ投資」を利用すれば「インバウンド」「半導体」といった投資テーマと「5万円」「10万円」などの予算に合わせ、S株(単元未満株)を活用したポートフォリオを提示してくれ、そのまま発注までできる。
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◆ iSPEED for iPhone/Android(楽天証券)⇒詳細情報ページへ
対応取引 特殊注文 指標・為替の数 ランキング数 登録銘柄数
日本株
米国株
CFD
逆指値
OCO
IFD
IFDO
アルゴ
国内:18
海外:64
為替:26
国内株:24
米国株:15
2000銘柄
情報・ニュース
【銘柄分析】四季報、業績(アイフィス) 【決算情報】決算速報、カレンダー、決算ニュース(個別銘柄の業績欄) 【ニュース】ロイター、フィスコ、株式新聞、四季報速報、ラジオ日経、日経テレコン(楽天証券版)
【おすすめポイント】
日本株、米国株、CFDまで取引できる総合アプリ。情報をカスタマイズできる「TODAY」ページでは、毎朝チェックしたい投資情報や株価見通し、ニュース、決算、経済カレンダーなどを、トップページでまるごとキャッチできる。また、ネット証券が提供する特殊注文のなかでもっとも進化している「アルゴ注文」は全部で6種類。1つの注文を少しずつ小分けにして全体数を他の投資家に見せない「アイスバーグ注文」や、日時・株価を条件に指定したタイミングで注文できる「リザーブ注文」などが利用できる。デイトレーダーから日中ザラ場が見られないサラリーマン投資家まで利用価値の高い機能と言えるだろう。投資情報としては日経テレコンがお得でおすすめ。
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◆松井証券 日本株アプリ(松井証券)⇒詳細情報ページへ
対応取引 特殊注文 指標・為替の数 ランキング数 登録銘柄数
日本株 逆指値
OCO
IFD
IFDO
優待クロス注文
国内:11
海外:13
為替:13
39 2500銘柄
情報・ニュース
【銘柄分析】四季報、マーケットラボ(ミンカブ) 【決算情報】決算情報、ビジュアル決算 【ニュース】株探ニュース、MINKABU PRESS、適時開示
【おすすめポイント】
投資情報から注文までの機能を完備し、IPOやNISA、株主優待取り、貸株サービスなど、多彩な日本株取引に対応。全体的に短期売買で使い勝手のいいアプリとなっている。ただ、資産管理も得意で、日本株だけではなく投資信託や先物・オプションも含めた資産全体を把握できる。注文方法は短期売買向けが得意で、板入力に加えてチャート入力も可能。また、株主優待狙いのつなぎ売りに使う「優待クロス注文」は「現物買+信用新規売+清算注文」を一気に設定できる松井証券ならではの機能だ。決算情報は「四季報」に加え、企業の決算発表直後にAIが分析情報を配信するミンカブ社の「ビジュアル決算」が便利。さらに、ランキングの数が多く「デイトレ適正銘柄」なども表示できる。
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◆GMOクリック 株(GMOクリック証券)⇒詳細情報ページへ
対応取引 特殊注文 指標・為替の数 ランキング数 登録銘柄数
日本株 逆指値 国内: 5
海外: 9
為替:26
8 1000銘柄
情報・ニュース
【銘柄分析】四季報、TIWのレポート 【決算情報】適時開示、EDINET 【ニュース】日本証券新聞、MarketWin24、ダウ・ジョーンズ
【おすすめポイント】
タイムリーな投資情報とすばやい注文機能を備えた日本株アプリで、比較的、短期投資向けのアプリと言えるだろう。「ウォッチリスト(登録銘柄リスト)」では、新着ニュースをマークで表示するので情報を見逃しにくい。また、新着ニュースなどをホーム画面にメッセージとして自動表示する「おまかせ通知」も情報チェックに役立つ。さらに、ウォッチリスト銘柄をスワイプで連続チェックできる「ブラウジングモード」も使いやすい。発注機能は実戦的で、板やチャート画面から直接株価を入力し、すぐに発注画面に飛べる。チャート機能は、自分で組み合わせたテクニカル分析を最大3パターンまで登録し、ワンタッチで切り替えて表示できる機能が使いやすい。さらに、トレンドラインも描きやすい(タッチ部分を拡大表示)うえにフィボナッチも描けるなど、中・上級の個人投資家にも対応している。
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◆DMM株[ノーマルモード](DMM.com証券)⇒詳細情報ページへ
対応取引 特殊注文 指標・為替の数 ランキング数 登録銘柄数
日本株
米国株
逆指値
OCO
IFD
国内:43
海外: 3
為替:21
14 2000銘柄
情報・ニュース
【銘柄分析】四季報・Minkabuレポート・ウエルスアドバイザー 【決算情報】ビジュアル決算、決算検索、(適時開示情報、決算発表予定)【ニュース】みんかぶ国内ニュース、株探ニュース、株式新聞ニュース、ウエルスアドバイザー
【おすすめポイント】
初級者向けに機能を絞り込んだ「かんたんモード」と多機能な「ノーマルモード」を切り替えて使えるユニークな株アプリ。「かんたんモード」は銘柄検索や企業情報、注文機能など最低限がコンパクトにまとまっている。ただ「お気に入り」に登録した銘柄はパソコン用ツールとは同期はされないので、長期的に株取引を行うつもりなら「ノーマルモード」がおすすめ。注文機能が多彩で、特殊注文とスピード系の注文が両方そろっている。チャート機能はテクニカル分析、4分割表示、トレンドライン描画など基本機能を備えている。銘柄分析は「四季報」と「Minkabuレポート」を掲載。「Minkabuレポート」にはアナリスト予想に加え、AIによる株価診断も提供されている。
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◆ auカブコム証券 アプリ(auカブコム証券)⇒詳細情報ページへ
対応取引 特殊注文 指標・為替の数 ランキング数 登録銘柄数
日本株
米国株
投資信託
先物・オプション
逆指値
OCO
IFDO
±指値
リレー注文
トレーリングストップ
国内:10
海外: 3
為替:―
20 180銘柄
情報・ニュース
【銘柄分析】四季報(※業績情報なし)、xenoFlashfor kabu.com 【決算情報】株探ニュース、xenoFlash for kabu.com、タイムライン 【ニュース】株探ニュース、MINKABU PRESS、投資情報室、米株ニュース、タイムライン
【おすすめポイント】
2023年4月に登場した最新の総合アプリ。トップページではグラフを使って資産状況全体を表示でき、資産比率を把握しながら取引が可能。また、auカブコム証券は特殊注文(自動売買)が充実しているのが強み。始値や約定価格などを基準に指値を入れる「±指値」や、株価によって逆指値の位置を自動調整する「トレーリングストップ」など、他社のアプリではあまり見られない注文方法が利用できる。新機能「タイムライン」は注目銘柄に絞った決算や業績修正など、見たい情報だけまとめてくれるので便利。自動決算分析レポート「xenoFlash for kabu.com」は、新興市場の中小型株を含めて決算情報をスピーディに提供してくれる。チャートはシンプルで見やすいデザインを採用。さらに高機能チャートを使いたい場合には、リンクから66種類ものテクニカル指標が表示できる「EVERチャート」に飛ぶことが可能。デザイン面などが評価されて「2023年度グッドデザイン賞」を受賞。なお、2023年11月末より、国内株式(現物・信用)と先物・オプションの新アプリ「auカブコム証券 株・先物OPアプリ」も提供されている。
※1 チャート画面から遷移できる高機能チャート「EVERチャート」で利用可能なテクニカル指標の数。
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◆「auカブコム証券+au PAY カード」で積立投資すると最大5%のPontaポイントが貯まる! つみたてNISAも対象なので、これから投資を始める人にもおすすめ!
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【株アプリに慣れていない「株初心者」には特におすすめ!】
auカブコム証券が初心者でも使いやすい操作性と機能性を両立した新アプリをリリース!はこちら
◆マネックス証券アプリ(マネックス証券)⇒詳細情報ページへ
対応取引 特殊注文 指標・為替の数 ランキング数 登録銘柄数
日本株 逆指値
OCO
IFD
IFDO
連続注文
(銘柄乗換)
国内:21
海外:32
為替:16
23 1000銘柄以上
情報・ニュース
【銘柄分析】指標(アイフィス)、銘柄スカウター、四季報 【決算情報】銘柄スカウター(日本株、米国株、中国株) 【ニュース】株式新聞、フィスコ、四季報速報、四季報先取り、NQN(日経QUICKニュース)、FXi24(※はすべてサイトへのリンク)
【おすすめポイント】
日本株の中長期投資向けのアプリで、四季報ユーザー必見の「四季報先取り」やアナリストによる業績予想、最長30年の長期スパンのチャートなどが利用できる。企業分析が得意で、レーティング、目標株価、アナリストの業績予想、スコア分析などが参考になる。また、雑誌版の「四季報」の掲載内容を発売前に先取り配信する「四季報先取り」は必見で、通常、有料会員向けに配信されているものだが「マネックス証券アプリ」では無料で読むことができる。特殊注文も充実しており、銘柄の乗り換えができる「連続注文」も可能。その他、ポートフォリオや資産推移をグラフで分析できるなど、長期投資に役立つ機能が揃っている。一方、短期投資にはもうひとつ「マネックストレーダー株式 スマートフォン」がおすすめ。
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◆マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券) ⇒詳細情報ページへ
対応取引 特殊注文 指標・為替の数 ランキング数 登録銘柄数
日本株 逆指値
OCO
国内:11
海外:― 
為替:13
20 900銘柄
情報・ニュース
【銘柄分析】四季報、指標(「銘柄スカウター」※サイトリンク)、優待情報 【決算情報】株探ニュース 【ニュース】株探ニュース、MINKABU PRESS、適時開示
【おすすめポイント】
日本株のデイトレードなど短期売買での使い勝手に特化したアプリで、スピード注文や銘柄情報の連続チェックチャート分析、信用銘柄の検索などが得意。ランキングも短期売買向けの項目が多く、例えば「値上がり率」なら「10分前比」「当日始値比」「寄り前時間込み気配値」などデイトレードに役立つランキングが利用可能。このランキング機能は、テクニカル分析による銘柄スクリーニングとも言えるだろう。また、画面デザインが見やすく、登録銘柄⇒銘柄情報(気配、チャート、銘柄詳細)⇒注文まで迷わず遷移しやすいのもメリット。長期投資向けの「マネックス証券アプリ」と上手に使い分けることで、より投資効率を上げることができるだろう。
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◆岡三 カブスマホ(岡三オンライン)⇒詳細情報ページへ
対応取引 特殊注文 指標・為替の数 ランキング数 登録銘柄数
日本株 逆指値 国内:19
海外: 7
為替: 5
92 2000銘柄
情報・ニュース
【銘柄分析】- 【決算情報】投資情報局(※サイトリンク) 【ニュース】QUICK社、時事通信社
【おすすめポイント】
日本株に特化したアプリで、パソコン版やWeb版の「岡三ネットトレーダーシリーズ」と登録銘柄が自動的に同期されるのが便利。登録銘柄のチャートやニュース、アラートなどを次々に表示できる点は使い勝手が良くて○。また、チャートを大きく表示し、複数銘柄を次々にチェックできるのも便利だ。さらに、ランキング項目が92種類と非常に多いので、銘柄探しには役立つだろう。なお「岡三 カブスマホ」はファンダメンタルズ情報など銘柄分析に関する機能が弱いが、そこはWeb版の「岡三ネットトレーダーWEB2」を併用することでカバーが可能。また、アプリ内のリンクから岡三証券が発信する「投資情報局」へジャンプできる。
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「岡三オンライン証券」の「IPO(新規公開株)」取扱数が急増中で、IPO投資に必須のネット証券へ! 岡三証券との連携強化で、全IPOの7割が申込可能に!?
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※ 特殊注文の主な項目は以下の通り。「OCO」:2つの注文(指値と逆指値)を同時に発注し、どちらか片方が約定した場合にもう片方がキャンセルされる注文方法。「IFD」:「IFDONE」とも呼ばれ、同一銘柄で“親注文”と反対売買を行う“子注文”をあらかじめ設定しておき、親注文が約定した場合に子注文が自動発注される注文方法。「IFDO」:IFDとOCOをセットにした注文方法で、IFDの子注文でOCOを設定する。「IFO」「IFOCO」とも呼ばれる。「トレーリングストップ」:値動きに合わせて逆指値注文を自動修正する注文方法。

 各アプリの概要を紹介したところで、次に「注文機能」「通知・アラート機能」「銘柄分析」など、基本的な機能ごとに各アプリを比較した。特に自分がアプリ選びの際にこだわりたいポイントがある人は、そこを重点的にチェックしよう。

【目次】(※クリックで各項目へ移動します)
▼ 「注文機能」のバリエーション
▼ 「登録銘柄(お気に入り)」の数と表示方法
▼ 「通知・アラート機能」の使いやすさ
▼  投資情報ツール(1)経済指標・ランキング・スクリーニング
▼  投資情報ツール(2)銘柄分析・決算情報・ニュース
▼  投資情報ツール(3)チャート機能
▼  対応取引サービスの内容
▼  まとめ

【注文機能】
日中忙しくて自動売買を活用したい人には「特殊注文」が、
デイトレードのような短期売買をしたい人には「スピード系注文」が重要

 株を売買する際に利用できる注文方法のバリエーションもアプリ選びのポイント。まずチェックしたいのは「特殊注文」の種類だ。

 特殊注文は「価格が○円になったら発注する」などを事前に設定しておく注文方法で「自動売買」とも呼ばれている。主な特殊注文としては、「逆指値」や「逆指値+指値(OCO)」「約定したら反対売買の自動発注(IFDONE、IFDONE+OCO)」などが挙げられる。

 その他の特殊注文として「iSPEED(楽天証券)」や「auカブコム証券 アプリ」や「マネックス証券アプリ」では「銘柄Aが売れたら銘柄Bの買いを発注」といった銘柄を乗り換える注文が設定可能だ。

 また、ネット証券で利用できる特殊注文のなかで、もっとも進化しているもののひとつが「iSPEED(楽天証券)」に搭載されている「アルゴ注文」だ。「アルゴ注文」では、1つの注文を少しずつ小分けにして注文の全体数を他の投資家に見せない「アイスバーグ注文」や、日時・株価を条件にして指定したタイミングで注文できる「リザーブ注文」など、6種類の特殊注文が利用できる。常時、マーケットに貼りついているデイトレーダーから、日中は仕事で株価を見られないサラリーマン投資家まで、多くの投資家にとって利用価値のある機能と言える。

 さらに「板注文」「チャート入力注文」「スピード注文」などの「注文の出し方」のバリエーションもアプリによって異なっている。

 「板注文」は、売買の気配値が表示された板情報をクリックして素早く発注する注文の出し方。確認画面の省略や暗証番号の保存などの設定をしておけば1〜2タップ程度で発注できるため、コンマ何秒を争うデイトレーダーには欠かせない機能と言えるだろう。

 「スピード注文」は、売り気配と買い気配の2つの価格(最良気配)だけ表示され、こちらも少ないタップ数で高速発注が可能だ。アプリによっては「2WAY注文」などとも呼ばれるケースもある。ちなみに「SBI証券 株アプリ」や「DMM株(ノーマルモード)」の「スピード注文」画面では、下の画像のように気配値と併せてチャートも表示され、「どの価格で発注するべき」か瞬間的に判断しやすくなっている。

「SBI証券 株アプリ」の2WAY注文の画面「SBI証券 株アプリ」の「スピード注文」では、気配値のほかにチャートや歩み値も表示。この画面から最低1タップで発注が可能だ
拡大画像表示

 各アプリで利用できる主な注文方法について下の表にまとめたので、利用したい注文方法が利用できるアプリをチェックしてみよう。

■アプリで利用できる「注文方法」
アプリ名(証券会社名) 特殊注文・その他注文 注文の出し方
板注文 チャート
入力注文
スピード
注文
SBI証券 株アプリ
(SBI証券)
逆指値、OCO、IFD、IFDO、SOR、テーマ投資
iSPEED for iPhone/Android
(楽天証券)
逆指値、OCO、IFD、IFDO、アルゴ、SOR
松井証券 日本株アプリ
(松井証券)
逆指値、OCO、IFD、IFDO、優待クロス注文、SOR
GMOクリック 株
(GMOクリック証券)
逆指値、SOR
DMM株[ノーマルモード]
(DMM.com証券)
逆指値、OCO、IFD
auカブコム証券 アプリ
(auカブコム証券)
逆指値、OCO、IFDO、±指値、リレー注文、トレーリングストップ、SOR
マネックス証券アプリ
(マネックス証券)
逆指値、OCO、IFD、IFDO、連続注文(銘柄乗換)、SOR
マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券) 逆指値、OCO、SOR
岡三 カブスマホ
(岡三オンライン)
逆指値

【登録銘柄(お気に入り)機能】
気になる銘柄を登録し、情報チェックするのは株式投資の第一歩!
なかには1万社もの銘柄を登録・管理できるアプリも

 株式投資をするうえで銘柄の登録と情報チェックは非常に重要だが、銘柄を何社登録できるのか、また登録銘柄の情報をどれだけスムーズにチェックできるのかは、アプリの機能次第。そこで、各アプリの「登録銘柄(お気に入り)機能」の充実度、と、登録銘柄の情報チェックのしやすさを左右する「表示方法」を比較してみた。

■「登録銘柄(お気に入り)」に関する機能
アプリ名(証券会社名) 登録銘柄数 表示方法 PC同期
SBI証券 株アプリ
(SBI証券)
1万 ・リスト(騰落チャート)
・チャートボード
・株価ボード
手動
iSPEED for iPhone/Android
(楽天証券)
3000 ・リスト
・タイル小/タイル大
・チャート
・チャートペア
自動
松井証券 日本株アプリ
(松井証券)
2500 ・リスト
・詳細
・パネル
・チャート
手動
GMOクリック 株
(GMOクリック証券)
1000 ・リスト(ブラウジングモード 自動
DMM株[ノーマルモード]
(DMM.com証券)
2000 ・リスト 自動
auカブコム証券 アプリ
(auカブコム証券)
180 ・リスト
・ボード
マネックス証券アプリ
(マネックス証券)
1000超 ・リスト(5日推移チャート) 自動
マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券) 900 ・リスト
・リスト(チャート付き)
・タイル(チャート付き)
・チャート(銘柄ザッピング
手動
岡三 カブスマホ
(岡三オンライン)
2000 ・リスト(詳細下段表示 自動

 例えば「SBI証券 株アプリ」や「iSPEED(楽天証券)」「松井証券 日本株アプリ」「マネックストレーダー株式 スマートフォン」では、登録銘柄を一覧表示する「株価ボード」の機能が多彩で、「チャート」や「パネル」など表示方法を変更できる。さらに「SBI証券 株アプリ」の場合、いったん表示させた詳細情報(チャート、四季報、銘柄分析など)の項目が記憶され、登録銘柄リストに戻って別銘柄を表示する際にも同種の情報が表示される。そのため、複数銘柄の業績を連続チェックしたい、といった場合に非常に便利だ。

 その他、「マネックストレーダー株式 スマートフォン」の「銘柄ザッピング」や、「GMOクリック 株」の「ブラウジングモード」も、複数銘柄を短時間でチェックしたい際にサポートしてくれる便利な機能となっている。

「GMOクリック 株」の「ブラウジングモード」画面「GMOクリック 株」のウォッチリスト(登録銘柄)で「ブラウジングモード」のボタンをタップすると銘柄情報を1ページにまとめた画面が現れる。画面をスワイプすると別銘柄の画面に移るので、素早く情報をチェック可能だ
拡大画像表示

【通知・アラート機能】
登録銘柄に関するニュースや決算、株価の推移など、
重要な情報を自動的に教えてくれる「通知・アラート機能」を比較

 自分からアプリを開かなくても、アプリのほうから情報を教えてくれる「通知・アラート機能」は便利な機能だ。特に、数多くの銘柄をチェックしたい人にとって、投資チャンスを逃さずに教えてくれる「通知・アラート機能」は重要だろう。

 以前は非常にシンプルな機能しかなかったが、最近のアプリの「通知・アラート機能」は非常に進化。登録銘柄や保有銘柄に関連するニュースや決算情報が出たら、自分で情報を読み込みに行かなくてもプッシュ通知で教えてくれたり、関連情報を1つの画面にまとめたりするアプリが登場している。

 主要アプリの「通知・アラート機能」は以下の通りだ。

■「通知・アラート機能」の詳細
アプリ名(証券会社名) 通知・アラート
SBI証券 株アプリ
(SBI証券)
プッシュ通知(個別銘柄:株価、出来高、企業情報、約定。指標:価格)
iSPEED for iPhone/Android
(楽天証券)
プッシュ通知(株価、ニュース、約定、追証/ロスカット、指標:価格)、My Page:アラート一覧(最新3件表示)
松井証券 日本株アプリ
(松井証券)
株価、指数
GMOクリック 株
(GMOクリック証券)
ホーム画面表示「おまかせ通知」(ニュース、ランキング、ストップ高/安情報)、価格、ニュース(新情報色表示)
DMM株[ノーマルモード]
(DMM.com証券)
メール通知:約定や信用取引関連(追証、決済期限など)、その他
auカブコム証券 アプリ
(auカブコム証券)
タイムライン表示(指数、株価、登録・保有銘柄の決算情報、取引情報、経済指標など)
マネックス証券アプリ
(マネックス証券)
お知らせ(マネックス証券のお知らせ)、フィード(マネックス証券配信コンテンツ)
マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券) 株価アラート通知(株価、騰落率、出来高、特別気配、ストップ高/安)、約定PUSH通知
岡三 カブスマホ
(岡三オンライン)
株価(PCツールと連動、繰り返し設定

 例えば、「SBI証券 株アプリ」では、個別銘柄の企業情報の通知設定が可能で、「優待・配当権利付き最終日」や「決算予定日の5日前通知」といった実践的な情報を自動的に通知してくれる。同様に「iSPEED(楽天証券)」も個別銘柄に関するニュースの通知設定ができる。

 アプリの「通知・アラート機能」のなかでも、一歩進んでいるのが「auカブコム証券 アプリ」の「タイムライン」だろう。カスタマイズ性に優れており、決算情報やコンセンサス情報、ストップ高安、年初来高値、経済指標など、あらかじめ設定した自分の見たい情報だけをタイムライン形式でまとめて表示してくれる。

「auカブコム証券 アプリ」の「タイムライン」画面「auカブコム証券 アプリ」の「タイムライン」機能は、取引情報や経済指標、キャンペーン、登録銘柄の投資情報など、設定した情報にしぼって時系列で通知してくれる。通知された情報を過去1年分遡れるのも好評価だ
拡大画像表示

 また、登録銘柄の情報をホーム画面にメッセージとして表示させるGMOクリック 株」の「おまかせ通知」も便利。登録銘柄のウォッチリストでは、ニュースが出たとき、その更新時間が24時間以内なら「黄色」、1週間以内なら「青色」、PDF情報なら「赤色」のマークが表示されるので、すばやくニュースに気づくことができる。

【投資情報ツール(1)経済指標・ランキング・スクリーニング】
経済指標・ランキングの数や各種条件によるスクリーニングなど、
新たな銘柄の発見や絞り込みに使える機能をチェック!

 次に、銘柄探しや銘柄分析に役立つ機能として、「経済指標」や「ランキング」「スクリーニング」などの機能をチェックしてみよう。

■投資情報ツール(1)「経済指標」「ランキング」「スクリーニング」など
アプリ名(証券会社名) 経済指標 為替 ランキング スクリーニング
国内 海外
SBI証券 株アプリ
(SBI証券)
11 9 11 22
(業種別2、SBI証券内4)
指標条件検索、テーマ、株主優待、決算スケジュール、チャート形状
iSPEED for iPhone/Android
(楽天証券)
18 64 26 国内株24
米国株15

(楽天証券内:国内株9、米国株13)
最近チェックした銘柄、指標条件検索、テーマ、株主優待、チャート形状、決算速報
松井証券 日本株アプリ
(松井証券)
11 13 13 39 条件検索(こだわりサーチなど)、テーマ、優待、業種、売建可能、貸株
GMOクリック 株
(GMOクリック証券)
5 9
(+CFD6種類)
26 8 通常検索、キーワード、株主優待、一般信用売り
DMM株[ノーマルモード]
(DMM.com証券)
43 3
(+CFD7種)
21 14 絞り込み、キーワード、決算、テーマ、株主優待
auカブコム証券 アプリ
(auカブコム証券)
10 3 20 テーマ株主優待信用取引可能一般信用売建可能、米国株、投資信託
マネックス証券アプリ
(マネックス証券)
21
(国債含む)
32
(コモディティ、外国債券含む)
16 23 スクリーニング(IFISスコアやレーティング条件検索)、銘柄スカウター(日本株、米国株、中国株)
マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券) 11 13 20 信用銘柄検索、ニュース銘柄検索
岡三 カブスマホ
(岡三オンライン)
19 7 5 92

 利用できる経済指標の数を見ると「iSPEED(楽天証券)」や「DMM株(ノーマルモード)」が多い。これは、両アプリが日本株以外に米国株なども扱っているためで、米国関連の指標のほか、原油、金といった商品先物(コモディティ)も充実している。またマネックス証券アプリ」は日本株専用のアプリだが、こちらも経済指標が充実している。

 アプリのランキング機能を比較すると岡三 カブスマホ」が92種類と飛び抜けて多く、「連続陽線日数」といったテクニカル項目から「配当」「PER」といったファンダメンタルズ項目まで、さまざまなランキングを見ることができる。使い勝手としては、ただの「ランキング機能」ではなく、銘柄の「スクリーニング機能」に近いと考えてもいいだろう。

 なお「ランキング」の種類としては、「5分前からの価格急騰ランキング」や「出来高急増ランキング」など、短期売買の銘柄探しに役立つランキングが充実したアプリがおすすめだ。こうしたランキングは、「岡三 カブスマホ」のほか、「SBI証券 株アプリ」「松井証券 日本株アプリ」「マネックストレーダー株式 スマートフォン」「DMM株(ノーマルモード)」で提供されている。

 「スクリーニング機能」に関しても、最近のアプリはかなり進化している。例えば、株主優待投資をするなら、単に優待銘柄をスクリーニングするだけでなく、「つなぎ売り」をするための「一般信用取引の可否」で銘柄を絞込めるアプリが便利だ。この機能は「SBI証券 株アプリ」「iSPEED(楽天証券)」「松井証券 日本株アプリ」「auカブコム証券 アプリ」「GMOクリック 株」で利用できる。さらに「SBI証券 株アプリ」や「iSPEED(楽天証券)」「松井証券 日本株アプリ」の「優待検索」では、一般信用取引(無期限、短期)で「在庫あり」の銘柄を絞り込めるので、つなぎ売りを使った“優待取り”をする際に役立つだろう。

「松井証券 日本株アプリ」の「優待検索」画面「松井証券 日本株アプリ」の「優待検索」では、一般信用取引(無期限、短期)で「在庫あり」の銘柄を絞り込めるので、つなぎ売りを使った“優待取り”をする際に役立つ
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 またauカブコム証券 アプリ」のスクリーニング機能は、日本株と米国株、投資信託を横断し、一度で同時に検索ができる点がユニーク。例えば「高配当」というキーワードで検索すれば、日本株だけではなく、米国のETFや投資信託など、さまざまな高配当銘柄を一発で絞り込むことができる。

 「決算の評価」や「レーティング」で銘柄を検索できるアプリも使い勝手が高い。例えばDMM株(ノーマルモード)」の「決算検索」なら、「直近の決算日」と「評価の★の数(5段階評価)」から銘柄を絞り込むことが可能だ。

 また「マネックス証券アプリ」や「iSPEED(楽天証券)」では、「レーティング」などのアナリスト評価を絞り込み条件に追加できるのがメリット。さらに「マネックス証券アプリ」は、「過去10年間の業績」や「直近の四半期業績」などで銘柄を絞り込める「銘柄スカウター」のページへリンクから直接飛ぶことができる。「10年スクリーニング」はマネックス証券ならではのユニークな機能なので、ぜひ一度使ってみよう。

【投資情報ツール(2)銘柄分析・決算情報・ニュース】
「アナリスト予想」や「四季報先取り」「日本経済新聞」など、
銘柄分析や企業情報の充実度は要チェック!

 アプリを選ぶときは、銘柄分析や決算情報がどれだけ充実しているかも重要な要素だ。多くのアプリでは、一般的な「会社四季報」に加え、投資情報会社の情報サービスを提供している。

■投資情報ツール(2)「銘柄分析」「決算情報」「ニュース」など
アプリ名(証券会社名) 銘柄分析 決算情報 ニュース 動画配信、読み物
SBI証券 株アプリ
(SBI証券)
四季報、分析の匠 決算速報、決算カレンダー ロイター、株式新聞ニュース、四季報先取り、フィスコ、MINKABU PRESS、株探ニュース、適時開示 SBI証券投資情報メディア(※外部サイト)
iSPEED for iPhone/Android
(楽天証券)
四季報、業績 決算速報、カレンダー、決算ニュース(個別銘柄の業績欄) ロイター、フィスコ、株式新聞、、四季報速報、ラジオ日経、日経テレコン トウシル、バロンズダイジェスト(米国株レポート)、楽天証券マーケットNEWS(動画)
松井証券 日本株アプリ
(松井証券)
四季報、マーケットラボ 決算情報、ビジュアル決算 株探ニュース、MINKABU PRESS、適時開示 マネーサテライト(※Youtubeリンク)
GMOクリック 株
(GMOクリック証券)
四季報、TIWレポート 適時開示、EDINET 日本証券新聞、MarketWin24、ダウ・ジョーンズ GMOクリックTV「投資チャンネル」
DMM株[ノーマルモード]
(DMM.com証券)
四季報、Minkabuレポート、ウエルスアドバイザー ビジュアル決算、決算検索(適時開示情報、決算発表予定 ※外部サイト みんかぶ国内ニュース、株探ニュース、株式新聞ニュース、ウエルスアドバイザー 株式新聞、バロンズ・ダイジェスト(米国株レポート)
auカブコム証券 アプリ
(auカブコム証券)
四季報(※業績情報なし)、xenoFlashfor kabu.com 株探ニュース、xenoFlash for kabu.com、タイムライン 株探ニュース、MINKABU PRESS、投資情報室、米株ニュース、タイムライン auカブコム証券投資情報専門チャンネル(※Youtubeリンク)
マネックス証券アプリ
(マネックス証券)
指標、銘柄スカウター(※外部サイト)、四季報(※外部サイト) 銘柄スカウター(日本株、米国株、中国株)
(※外部サイト)
株式新聞、フィスコ、四季報速報、四季報先取り、NQN(日経QUICKニュース)、FXi24 「マネクリ」、マネックス投資情報チーム、マネックスオンデマンド。「フィード」でマネックス証券配信コンテンツ一覧
マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券) 四季報、銘柄スカウター(※外部サイト)、優待情報 株探ニュース、銘柄スカウター(※外部サイト) 株探ニュース、MINKABU PRESS、適時開示 マネックスレポート
岡三 カブスマホ
(岡三オンライン)
投資情報局(※外部サイト) QUICK社、時事通信社 投資情報局(※外部サイト)

 「SBI証券 株アプリ」や「iSPEED(楽天証券)」では、投資情報会社・アイフィスジャパンのデータが提供されている。同社の投資情報は、業績の進捗率やアナリスト予想、目標株価、レーティング情報など、グラフを多用したり、アナリスト評価をお天気マークで表示したりなど、株初心者でもわかりやすいよう工夫がされているのが特長だ。

 投資情報会社のデータはすべての中小型株をカバーできていないケースも多いが、「松井証券 日本株アプリ」や「DMM株(ノーマルモード)」で読める「ビジュアル決算」は、AI技術を活用することで、すべての企業の決算分析情報を発表直後に配信。また「auカブコム証券 アプリ」で読める自動決算分析レポート「xenoFlash(ゼノ・フラッシュ) for kabu.com」も、新興市場の中小型株を含めてスピーディな決算分析レポートを提供している。

 会社四季報の情報は多くのアプリで読むことができるが、利用できる情報の範囲についてはアプリによって違いがある。例えば、雑誌版の『会社四季報』の掲載内容を発売前に先取りして配信する「四季報先取り」は、通常は有料会員向けに配信されているものだが、「SBI証券 株アプリ」や「マネックス証券アプリ」では無料で読むことができる。

 またiSPEED(楽天証券)」では「日経テレコン(楽天証券版)」が利用できるのが大きなメリット。「日経テレコン(楽天証券版)」は、日本経済新聞の朝刊と夕刊のほか、日経産業新聞、日経MJなどの過去3日分の閲覧や、過去1年分の新聞記事検索などが利用可能。他社にないお得なコンテンツと言える。
【※関連記事はこちら!】
「日経テレコン」「会社四季報」が閲覧できる証券会社を解説! 利用料0円ながら、紙媒体では読めない独自記事や先行情報を掲載し、記事の検索機能も充実

「iSPEED(楽天証券)」は、「Today」画面「iSPEED(楽天証券)」は、「Today」というカテゴリーに投資情報を集約。「日経テレコン(楽天証券版)」のほか、株主優待ニュース、米国市場情報、自社コンテンツの「トウシル」などが閲覧できる。
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 また、「SBI証券投資情報メディア」や楽天証券の「トウシル」、松井証券の「マネーサテライト」、マネックス証券の「マネクリ」など、証券会社が独自に提供しているコンテンツも魅力的なものが多い。新NISAなどの新しい知識や情報を学んだり、好きなアナリストの情報を追跡するなど、投資のネタを仕入れるのに役立つはずだ。

【投資情報ツール(3)チャート機能】
「全画面・横画面表示」「4分割表示」などの表示機能や
テクニカル指標の数、さらにはラインの描画機能を比較!

 株式投資では、銘柄分析から投資タイミングの決定までチャートは非常に重要な役割を果たすが、スマホはパソコンに比べると画面が小さいため、どうしてもチャートが見にくいのが欠点。そこを補うため、各アプリの「チャート機能」にはさまざまな機能や工夫が詰まっている。

 画面を横に倒してチャートを横長で見る「横画面表示」や、日中足、日足、週足、月足を1つの画面に表示する「4分割表示」、全画面にチャートを表示する「全画面表示」、そして利用できるテクニカル指標の数とトレンドラインの描画機能といった各アプリの「チャート機能」は、下記の表にまとめた通りだ。

■投資情報ツール(3)「チャート機能」
アプリ名(証券会社名) 横画面表示 4分割表示 全画面表示 テクニカル指標 トレンドライン描画
SBI証券 株アプリ
(SBI証券)
15
iSPEED for iPhone/Android
(楽天証券)
15
松井証券 日本株アプリ
(松井証券)
20
GMOクリック 株
(GMOクリック証券)
12
DMM株[ノーマルモード]
(DMM.com証券)
13
auカブコム証券 アプリ
(auカブコム証券)
13
(66
マネックス証券アプリ
(マネックス証券)
18
マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券) 9
岡三 カブスマホ
(岡三オンライン)
7
※チャート画面から遷移できる高機能チャート「EVERチャート」で利用可能なテクニカル指標の数。

 上の表でまとめたように、多くのアプリがトレンドラインの描画に対応している。なかには、画面上のタップした付近を拡大表示して正確に描画できる機能(「SBI証券 株アプリ」「マネックストレーダー株式 スマートフォン」)や、「3分割ライン」「フィボナッチ」などの特殊なラインを描画できるアプリ(「SBI証券 株アプリ」「iSPEED(楽天証券)」「GMOクリック 株」)もあるので、よりマニアックなチャート分析をしたい人におすすめだ

 各アプリのチャート画面は以下の通り。チャート画面の見やすさは人によって異なるので、自分にとって「わかりやすい画面」を見つけ出す参考にしてほしい。

■SBI証券 株アプリ
「SBI証券 株アプリ」チャート画面画面の表示方法は「全画面表示」「4分割」「縦横表示切替」と多彩。ライン描画機能は、タップした場所が拡大表示されるのでラインが引きやすい。テクニカル指標は3段まで表示できる
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■iSPEED(楽天証券)
「iSPEED(楽天証券)チャート画面テクニカル指標は、トレンド系とオシレーター系を各2つ、合計4つまで表示可能。描画機能では、フィボナッチやギャン・アングル、テキストの入力も可能
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■松井証券 日本株アプリ
「松井証券 日本株アプリ」チャート画面メインチャートとサブチャートを各2つまで表示可能。テクニカル指標の種類は20種類と多い。描画機能はシンプルなラインのみだが、修正しやすく使い勝手は○。四分割表示や全画面表示など視認性が高いのも高評価
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■GMOクリック 株
「GMOクリック 株」チャート画面テクニカル分析のパターンを最大3つまで登録し、それらを切り替えて表示可能。テクニカル指標は、トレンド系に加え、オシレーター系を縦画面なら最大3つ、横画面なら最大2つ表示できる。
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■DMM株(ノーマルモード)
「DMM株(ノーマルモード)」チャート画面表示できるチャートはメインとサブの2種類。「4分割表示」や「全画面表示」が可能で、画面の拡大縮小も自在だ。描画機能はトレンドラインのみとシンプル
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■auカブコム証券 アプリ
「auカブコム証券 アプリ」チャート画面メインチャートに3つ、サブチャートで3つのテクニカル指標を表示できる。初心者向けとして基本的な機能に絞り込んでおり、ライン描画などは利用できない。ただ、リンクから高機能チャート「EVERチャート」に飛ぶことが可能
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■マネックス証券アプリ
「マネックス証券アプリ」1つの画面には収まり切らないほど数多くのテクニカル指標を同時に表示可能。特に全画面表示モードはないが、デフォルト画面ですでに全画面に表示されるデザインとなっている。20〜30年の長期チャートも表示できる
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■マネックストレーダー株式 スマートフォン
「マネックストレーダー株式 スマートフォン」チャート画面チャートエリアと指標エリアに1つずつテクニカル指標を表示可能。ライン描画で起点や終点を決めるときに、画面が拡大表示されるので見やすい。ラインの移動修正も簡単だ
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■岡三 カブスマホ
「岡三 カブスマホ」チャート画面チャート画面の全画面表示が可能。チャートの直下には、オシレータ系指標を最大4段に渡って表示できる。なお、ラインの描画機能は搭載されていない
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【対応取引サービス】
1単元(100株)単位で株を売買する一般的な取引方法だけではなく、
「単元未満株」や「NISA」「IPO申し込み」などへの対応状況を比較

 ひと口に株式投資といっても、最も一般的な1単元(100株)単位で株を売買するだけではなく、1株=数百円という少額から株が買える「単元未満株」や、損をするリスクが少なく大きなリターンが期待できる「IPO(新規上場銘柄)」など、さまざまな投資方法がある。また、株を売買する際、PTS(私設取引システム)を利用する「SOR注文(=Smart Order Routing:複数取引所から最良価格を自動選択する注文方法)」ができる証券会社だと、通常よりもお得な価格で約定できるチャンスがある。

 こういった取引サービスの対応状況は、基本的に証券会社の対応に準じる形となっているが、同じ証券会社でもアプリによって微妙に異なっている。各アプリの対応状況は、以下の通りだ。

■アプリから注文できる「日本株の取引サービス」
アプリ名(証券会社名) 単元未満株 PTS 一般信用
売り
NISA対応 IPO
申し込み
SBI証券 株アプリ
(SBI証券)

(S株)
iSPEED for iPhone/Android
(楽天証券)

(かぶミニ)
松井証券 日本株アプリ
(松井証券)
GMOクリック 株
(GMOクリック証券)
DMM株[ノーマルモード]
(DMM.com証券)
auカブコム証券 アプリ
(auカブコム証券)

(プチ株)
マネックス証券アプリ
(マネックス証券)

(ワン株)
マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券)
岡三 カブスマホ
(岡三オンライン)

単なる株の売買だけではなく資産管理向けの機能など、
証券会社の株アプリはまだまだ進化中!

 今回、主要ネット証券の株アプリを比較してわかったのは、数年前と比べ、どの証券会社のアプリともかなり進歩しているということ。そのなかで、現在、進化途上にあると感じたのが「資産管理」に関する機能だ。

 従来のアプリの資産管理は、保有証券や建玉の評価損益などをチェックする機能が主だったが、2023年にリリースされた「auカブコム証券 アプリ」や「マネックス証券アプリ」では、資産配分や投資成績・資産の推移を、見やすいグラフで確認できるポートフォリオ機能に力が入れられている。さらに「マネックス証券アプリ」では、現在のポートフォリオを診断し、分散投資のアドバイスまでしてくれる。

 さらに、取引用のアプリとは別に、資産全体を把握し、管理するためのツールを提供している証券会社もある。例えば、SBI証券の「My 資産」では、保有資産のポートフォリオ管理が行える。その他、今回取り上げた証券会社ではないが、保有資産のデータ連携によって他の金融機関を含めた資産全体のポートフォリオや推移まで一元管理できるアプリも登場している。

 従来型のネット証券アプリは、個別銘柄の株価の上げ下げを見る短期トレードが中心だったが、今後はポートフォリオで資産全体を把握しながら取引を行う、長期視点に立った投資をサポートする機能もより進化していくだろう。

 ザイ・オンラインでは、今後もアプリの機能向上や新アプリが登場するたびに記事をアップデートしていく予定なので、最新のアプリ情報を知りたい人はぜひチェックしてほしい。

株アプリが高評価だったのは「SBI証券」「楽天証券」「松井証券」!
ただ、使い勝手は人それぞれなので、いろいろなアプリを試してみよう

 以上、主要ネット証券の株アプリを機能ごとに比較・検証してきたが、ここまで紹介した内容を比較しやすいように1枚の表にまとめてみた。わかりやすいように、一定以上のスペックを持っている項目は赤地にしてある。

 総合的な評価については、上の表の赤地の項目の数や筆者が実際に使用したうえでの実感を踏まえると、以下のアプリが高評価となった。

SBI証券「SBI証券アプリ」
楽天証券「iSPEED」
松井証券「松井証券 日本株アプリ

 ただ、アプリの使い勝手の良し悪しは人によってかなり異なり、ユーザーインターフェイスの好みもさまざま。また、必要な機能も十人十色で、「日経新聞を読むために楽天証券の『iSPEED』は必須」という人もいれば「短期売買がメインなので、板発注機能は絶対にほしい」という人もいるだろう。やはり、株アプリは実際に使ってみないとわからない部分が多いのが実情だ。
【※関連記事はこちら!】
「日経テレコン」「会社四季報」が閲覧できる証券会社を解説! 利用料0円ながら、紙媒体では読めない独自記事や先行情報を掲載し、記事の検索機能も充実

 そこでおすすめしたいのは、現状使用中の証券会社はそのままに、他のアプリも試してみること。例えば「iSPEED(楽天証券)」や「DMM株(ノーマルモード)」は口座がなくても気軽に利用できる(口座未開設の場合は機能制限あり)。それ以外の証券会社のアプリは口座開設が利用の条件になるが、口座開設は無料だし、各アプリとも利用料はかからない。気になるアプリがあれば、ぜひ気軽に試してみてはどうだろうか。

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注)この表は2024年12月8日時点の情報に自動更新されているため、記事執筆時の情報とは異なっている場合があります。
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◆【楽天証券の特徴とおすすめポイントを解説!】売買手数料が安く、初心者にもおすすめの証券会社! 取引や投資信託の保有で「楽天ポイント」を貯めよう
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【SBI証券の関連記事】
◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実
◆「株初心者」におすすめの証券会社を株主優待名人・桐谷広人さんに聞いてみた! 桐谷さんがおすすめする証券会社は「松井証券」と「SBI証券」!
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1日定額制プランしかないものの1日の約定金額の合計が50万円以下であれば売買手数料が無料という手数料体系は非常に魅力的。また、25歳以下なら現物・信用ともに国内株の売買手数料が完全無料! 資金が少なく、複数の銘柄に分散投資する初心者の個人投資家にはおすすめだ。その使い勝手は、チャート形状で銘柄を検索できる「チャートフォリオ」を愛用している株主優待名人・桐谷さんも「初心者に特におすすめ」と太鼓判を押す。また、デイトレード限定で手数料が無料、金利・貸株料が0%になる「一日信用取引」や手数料が激安になる「一日先物取引」など、専業デイトレーダーにとって利便性の高いサービスも充実している。「J.D.パワー2024年カスタマーセンターサポート満足度調査<金融業界編>」では、ネット証券部門で1位を受賞した。
※ 株式売買手数料に1約定ごとのプランがないので、1日定額制プランを掲載。
【関連記事】
◆【松井証券のおすすめポイントは?】1日50万円以下の株取引は手数料0円(無料)! その他の無料サービスと個性派投資情報も紹介
◆「株初心者」におすすめの証券会社を株主優待名人・桐谷広人さんに聞いてみた! 桐谷さんがおすすめする証券会社は「松井証券」と「SBI証券」!
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米国、中国
【マネックス証券のおすすめポイント】
日本株の取引や銘柄分析に役立つツールが揃っているのがメリット。中でも、多彩な注文方法や板発注が可能な「マネックストレーダー」や、重要な業績を過去10期以上に渡ってグラフ表示できる「マネックス銘柄スカウター」はぜひ利用したい。「ワン株」という株を1株から売買できるサービスもあるので、株初心者はそこから始めてみるのもいいだろう。また、外国株の銘柄数の多さも魅力で、4850銘柄以上の米国株や約2650銘柄の中国株を売買できる。「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積み立てると最大1.1%のポイント還元。さらに、投資信託の保有金額に対し、最大0.26%分(年率)のマネックスポイントが付与されるのもお得だ。なお、2023年10月にNTTドコモと業務提携を発表しており、2024年7月からは「dカード」による投資信託のクレカ積立などのサービスが始まった。
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米国
【auカブコム証券のおすすめポイント】
MUFGグループとKDDIグループが出資するネット証券で、SB証券や楽天証券などと並んで5大ネット証券のひとつ。日本株は、1日定額制なら1日100万円の取引まで売買手数料が無料(0円)!「逆指値」や「トレーリングストップ」などの自動売買機能が充実していることも特徴のひとつ。あらかじめ設定しておけば自動的に購入や利益確定、損切りができるので、日中に値動きを見られないサラリーマン投資家には便利だ。板発注機能装備の本格派のトレードツール「kabuステーション」も人気が高い。その日盛り上がりそうな銘柄を予測する「リアルタイム株価予測」など、デイトレードでも活用できる便利な機能を備えている。投資信託だけではなく「プチ株(単元未満株)」の積立も可能。月500円から株を積み立てられるので、資金の少ない株初心者にはおすすめだ。「J.D.パワー 2024年カスタマーセンターサポート満足度調査<金融業界編>」において、ネット証券部門で2年連続第1位となった。 
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1日100万円まで取引は売買手数料無料! 1約定ごとプランの売買手数料も最安レベルで、コストにうるさい株主優待名人・桐谷広人さんも利用しているとか。信用取引の売買手数料と買方金利・貸株料も最安値レベルで、一般信用売りも可能だ! 近年は、各種ツールや投資情報の充実度もアップ。米国株の情報では、瞬時にAIが翻訳する英語ニュースやグラフ化された決算情報などが提供されており、米国株CFDの取引に役立つ。商品の品揃えは、株式、FXのほか、外国債券やCFDまである充実ぶり。CFDでは、各国の株価指数のほか、原油や金などの商品、外国株など多彩な取引が可能。この1社でほぼすべての投資対象をカバーできると言っても過言ではないだろう。なお、国内店頭CFDについては、2023年末まで10年連続で取引高シェア1位を継続。頻繁に売買しない初心者やサラリーマン投資家はもちろん、信用取引やCFDなどのレバレッジ取引も活用する専業デイトレーダーまで、幅広い投資家におすすめ!
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【SBIネオトレード証券のおすすめポイント】
以前はライブスター証券だったが、2021年1月から現在の名称に。売買手数料を見ると、1日定額プランなら1日100万円まで無料。1日100万円超の価格帯でも大手ネット証券より割安だ。そのうえ信用取引の売買手数料が完全無料と、すべての手数料プランにおいてトップレベルの安さを誇る。そのお得さは株主優待名人・桐谷さんのお墨付き。2023年10月に新取引ツール「NEOTRADER」が登場。PC版は板情報を利用した高速発注や特殊注文、多彩な気配情報、チャート表示などオールインワンの高機能ツールに仕上がっている。また「NEOTRADER」のスマホアプリ版もリリースされた。低コストで日本株(現物・信用)やCFDをアクティブにトレードしたい人におすすめ。また、売買頻度の少ない初心者や中長期の投資家にとっても、新NISA対応や低コストな個性派投資信託の取り扱いがあり、おすすめの証券会社と言える。
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。

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