Springer LNCSシリーズ曰く「MS Wordはお勧めしない」

投稿フォーマットにMS Wordを指定された。普段LaTeX使っているのでしんどい。以下は計算機科学系の国際会議論文集シリーズとして良く知られているLecture Note in Computer Scienceの投稿手引きより抜粋。

We do not encourage the use of Microsoft Word, particularly as the layout of the pages (the position of figures and paragraphs) can change between printouts. However, we do provide the relevant template ("splnproc1110.dotm"). Please read the explanatory typing instructions "SPLNPROC Word 2007-2010 Technical Instructions.pdf" contained in the ZIP archive carefully.
(Springer: Information for LNCS Authorsより)

でも、がんばる。

使い方メモ

  1. Springer: Information for LNCS Authorsからsplnproc1110.zip(MS Office 2007以降)をダウンロードし解凍する

LNCS用マクロを常時有効にしておく場合は以下のようにする(MS Word 2010の場合)

  1. MS Wordを立ち上げる
  2. 「ファイル」→「オプション」→「セキュリティセンター」→「セキュリティセンターの設定」→「信頼できる場所」をクリックする
  3. 「新しい場所の追加」をクリックし、論文を作成するフォルダを指定する。たとえば、C:MyDocuments\Paper01というフォルダで論文を作成する場合は、「C:MyDocuments\Paper01」を信用できる場所として追加する

論文の書き始めは以下のようにしてテンプレートファイルを有効にする。この絶対パスでテンプレートを指定している感じ。トラブルの予感!

  1. C:MyDocuments\Paper01に移動し、マウスの右ボタンをクリックし「新規作成」→「Microsoft Word 文書」をクリックし、新たなファイルを生成する(ファイル名を仮にDraft.docxとする)
  2. Draft.docxを開く
  3. 「ファイル」→「オプション」→「アドイン」をクリックし、「管理」というドロップダウンボックスで「テンプレート」を選択し、「設定」をクリックする
  4. 「添付」をクリックし、解凍したテンプレートファイルを読み込む。たとえば、C:MyDocuments\Paper01\splnproc1110 に解凍しているならば、C:MyDocuments\Paper01\splnproc1110\splnproc1110.dotm を選択する
  5. 次に「文書のスタイルを自動的に更新する」のチェックボックスをONにして「OK」をクリックする

以降は先に文章を書いて、後でマクロの機能を使って書式を付け加えるとのこと。詳しくは同封されている SPLNPROC Word 2007-2010 Technical Instructions.pdf をみながら作業を進める。全体のフォーマットについての指示は LNCS author guidelines(PDF)を参照する。