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びんちょうたんコム
「愛と叡智の紀州備長炭研究会」というサイトに潜入せよというミッションを頂戴した。
さっそく潜入してみたところ、いやぁ、とってもディープ。
「研究会」とあるものの、実際には
「トンデモ商品の総合商社」
といったところ。(全部見たわけではないので、まともなものも多いのかも)
運営している会社は、プレマ株式会社、代表取締役 中川信男さんとおっしゃる方。
まず、こんなご挨拶がございます。
『売れる商品』のバイヤーが存在しない会社です!
「売れる商品」が必ずしもほんまもんの価値を備えているとは限りません。私たちは「売れる商品を売る」ことよりも、「良い商品」が私たちの行動によって徐々に評価されていくことを非常に大切だと考えています。
また、一見立派で、実際にはザルのような科学的っぽい基準を振りかざして商品選定の正当性を強調するよりも私たちは人間の可能性に着目し、直感と感性をよりどころにしています。
この姿勢を端的に表す言葉として「愛」と「叡智」を掲げており、その広がりのなかで世界が「弥栄(いやさか)」してゆくことを確信しています。
(太字、黄文字は引用者)
「実際にはザルのような科学的っぽい基準を振りかざして商品選定の正当性を強調するよりも」
これは、トンデモ商品に「ザルのような科学的っぽい基準」なぞで説明なんぞつけないぞ、という潔さなのであろうか。
それとも開き直っているだけなのか。
あるいはまた、「ニセ科学認定」を避けようとしているのだろうか(笑)
でも、「直感」と「感性」そして「愛」と「叡智」という美しい言葉によって選ばれるのは、大量のトンデモ商品だったりするのだよね。(水に聞かせてみたいね)
それで次はこういうの。
※※ プレマとつきあう人への5箇条 ※※
◆自分に勝る名医なし 感性と直感、自分の潜在意識を信じてみよう
◆ありがとうございますは魔法のことば 言葉の力はすさまじい よくもわるくも
◆完璧を目指すより、よりよくを目指そう 完璧主義は自分も人も追いつめる
◆健康食品への期待はほどほどに食と生活習慣、こころのあり方をまんなかに
◆迷ったら買わないようにしよう 無理な決断はお金の無駄遣い、素直に行こう
最後の一項なんかは、極めて良心的と言えましょう。
そして、
◆ありがとうございますは魔法のことば 言葉の力はすさまじい よくもわるくも
は、水伝を彷彿とさせますな。(多分信者か、読めば支持しちゃうほうの人(たち)なんだろうなぁ)
こういうのもあります。
■ ロハスブームに向けるメッセージ ■
私たちが求めるのはロハス(LOHAS)ではありません。
私たちが求めるのはもっと本質的なものです。
人の痛みを感じ、環境の変化と社会の変貌を見つめる。
そして深い思慮から次の手を導き出す。
これが私たちの姿勢です。
プレマ株式会社は
ライフスタイルを模倣するのではなく、
創造するのです!
軽く使われた「言の葉」には、軽薄さがついてきます。
従って弊社ではロハス(LOHAS)という言葉を用いません。
『軽薄なブームに追従せず、本質を求めて邁進します!』
わたくし、恥ずかしながら、LOHASという言葉を知りませんで、Wikipediaしてみました。
LOHAS(ロハス、ローハス)とはLifestyles Of Health And Sustainability (健康と持続可能性の(若しくはこれを重視する)ライフスタイル)の略。健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイルを営利活動に結びつけるために生み出されたビジネス用語である。
なんだそうです。
で、中川信夫代表取締役はLOHASについてさらに次のようにお怒りです。
LOHASブームについて 中川信男
最近とても悲しい気分になります。
事前テーマ未定のセミナーに行けば、
「LOHASで楽して儲ける!~環境ビジネスで丸儲け」とかいう演題で某大手上場コンサルティング会社の
コンサルタントがいかにうまく顧客を丸め込んで環境・健康で儲けるかという話を延々。
本を買えば「環境健康を看板にしてLOHASブームにうまく乗れ!」みたいな話があっちにもこっちにも。
メルマガを読もうものなら、「LOHASでノーリスクでしっかり儲ける 何でもLOHASで売れる!」だって・・・
軽薄なこと、この上ない。
ふむふむ、顧客を丸め込んで環境・健康で儲かるぞという話の軽薄さに怒りを向けていらっしゃるわけね。
ある種のマーケティングメッセージを真に受けて、そのまま本質的な思索もなく、
なんでもLOHASと書けば地球にやさしくて、体にいいみたいな話があっていいのでしょうか。
上の文章の「LOHAS」の所に「波動」と入れて読み替えてみてください。
きっちり意味が通ります。
で、こちらの会社はもちろん「波動商品」を取り扱っていらっしゃいます。
(中略)
私たちが求めるのは「気づき」と「創造」です。
何かを自ら発見することで新しい価値が産まれます。
お客様が生活の中で出会う出会いの種に雨を降らし、発芽させる。
これが私たちの日々やっていることだという自覚があり、
何となくやさしいムードで云えばどんないい加減なものでも売れてしまうとしたら、
それは逆に言えば「非環境保全」であり、「非健康的」な結果になりかねません。
↑「いい加減なもの」売っちゃってるんだけどね・・・・御社。
近代において、有害なものは「有害なものです」という看板をぶら下げては来なかった。
どちらかと言えば、仲間のような顔をして生活の中に入り込んで来ます。
気が付いたら体は蝕まれ、環境は汚染され、心は病んでしまったでは、もう取り返しがつきません。
今、事業者も消費者も本当に賢くならなければならないときです。
「事業者も消費者も本当に賢くならなければならないときです。」←おおッ、ニセ科学批判を支持してくださっている!
会社からのメッセージをもう一つ。
■ 奇蹟はあるのか、ないのか ■
いまこのページをみている人があなたであるということが、
奇蹟と思うひとには、幸があり、
必然と思う人には、運がある。
いずれでもないと思う人には、日々は平凡かもしれない。
すみません、奇蹟とも必然とも思わないので、日々が平凡です。(トンデモウォッチャーとしては必然だったのかな)
しかし、こういう人たちって他人のことをすぐに平凡だとか、輝いてないだとかみたいなことを言いたがるのね。
以上、今回はほとんどコピペの手抜きエントリでした。
果たして、以上のココロザシ高そうな、ただ怪しいだけのようなお言葉のあと、プレマ株式会社はどういった商品を紹介してくれるのでしょう。
それは、続くということで。
ところで、上にコピペしたプレマ株式会社からの(恐らく中川信男氏からの)様々なメッセージ、どこかで似たようなの見た記憶がございませんか?
そう、我々はそれを「○樵○論」ですでに読まされていたのでした。
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Comments
びんちょうタンは人気があるはずなのに
このプレマという会社のHPを見た時
なんかスッキリ納得できない感じがしました。
やはり、、ここは怪しいのでしょうか
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異次元鶏はむ作製メモ
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もちろん、地元じゃ品質に自信があるから、それぞれ「宮崎牛」として出荷して、ブランド化をはかってるわけです。
手品師だって、一流の人は手品であることを否定しません。スプーン曲げとかカード当てくらいしか芸がない連中が超能力なんて言ってるわけです。
紀州の備長炭も、本来なら評価は高いはずで、焼き鳥屋などで「紀州備長炭使用」って看板を見かけます。だったら品質だけで充分に売れるはずなのに、こんな余計なことを追加するってのは、ここが扱ってる備長炭は、よほど自信がないんでしょうかねぇ。
余計な但し書きを付けまくらないと、自分の意見も言えない人みたいに。