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「キツスは朕(ちん)にして」あるいは「虻 すばる」のお話
新年快楽!
ということで、わたくしは昨夜、わたくしの連れ合いサイドの親戚の新年会に出席したのであった。
ご存知の方はご存知だと思うのだが、わたくしのいわゆる一つのハニーは台湾人である。
よく知られている通り、中国系の方々は「旧正月」で大きなお祝いをするのだが、今回はある人の提案で新年を祝うことになった。
で、こういう「新年会」だとか、「じいちゃん・ばあちゃんの誕生会」とかの「親戚の集い」における中国系の人の集まり方は凄いものがある。
やはり、「華僑の伝統」のようなものなのであろうか。
昨夜も、ハニーの両親、即ちわたくしの義理の両親を頂点として大中華飯店に老若男女が続々と集まり、10人座れる大きな回転テーブルが6席、総勢60名程が結集したのである。
アメリカ生まれの若い連中5人ほどを除くと、全て台湾から米国に移住してきた人たちである。
そして、このファミリーはいまだにこのロスアンジェルス近郊で増殖中なのである。
一方日本人はというと、バブル崩壊以後減るばかりで、かつては(20年ほど前)はゴルフ場で東洋人を見れば、大抵日本人であったが、現在ゴルフ場で見かけるのはまず中国系か、韓国系の人たちである。
どうして日本人が減っちゃったかというと、帰国した駐在員が多いからで、バブル後は経済的に駐在員を置いておけなくなった会社が増えてしまい交代者が来なくなってしまったからだ。
これを見ると、中国系は故郷を捨てて海外で華僑として生きていくことに基本的に抵抗がなく、日本人は最終的にはあの島(々)に帰って行く人々であるという思いを強くする。(わたくしもかの島(々)にこだわりがあるので、米国市民権取ってないし。取った方が色々と有利なのだが)
慣れているとはいうものの、50人以上集まった人々がほぼ全員北京語の大音声で話をしている中、会話の内容をいっさい理解することなくポツネンと1人座っているのは辛いものがあるのであるよ。
よって、ひたすらビールを飲みながらメシをかっ込んで、場が荒れてきたら英語を中心に喋ってくれる若い連中のところに擦り寄って行くのである。(スタート時点ではきびしい年齢順の席次があって、わたくしはどうしても高齢組みに入れられてしまう。まぁ、義理の両親が日本が台湾を占領していた時代に教育を受けた人たちで、日本語が出来るので助かるのだが)
昨夜我々60人が入ったところは半個室状態の大部屋で、そこにはカラオケセットが用意されていた。
カラオケが始まると、次々に北京語・台湾語の歌の熱唱が始まり、わたくしはしょーがないので、適当にポチポチと拍手係なんぞをしていたわけである。
したところに、今回の幹事がわたくしのところにやってきて、日本語の歌もあるから歌えという。
わたくしは、「え~、そんなみなさん中国語の歌で楽しんでいるところに1人日本語の歌を歌うなんて悪いですよ。えっ?どうしても歌え?そ~すかぁ♪そこまでおっしゃるのなら♪」と心ならずも懐柔され、「曲集本」を受け取ったのである。
バインダー式の曲集で「English」、「Chinese」、「Vietnamese」などにわかれて曲が収録されている。
製作は恐らく香港系の会社だと思われる。
そして「Japanes」があった。
「Japanes」と見たときに嫌な予感がしたことはしたのである。
「Japanes」セクションは10ページほどあり、これ↓が最初のページ。
これは、ほんの序の口であった。
まだ「あなた」のように正しいもの、「ダンシンダオルナイト」とか、「カナダからの返崕」とか(「崕」なんて字知らんかったぞ)などと元の曲名が判別できるものがある。
「キツスは朕(ちん)にして」は不敬なんであらうか、それとも親しみをこめられた新曲かもしれない。
いずれにしても宮内庁に報告した方がよろしそうだ。
「ギナ・を隔った局り戯」はカンペキに判別不能。大奥かなんかのお戯れの歌であろうか。
「握る」シリーズ、「鯵」シリーズはお寿司屋さんの歌であろうか。
世界中寿司ブームではあるし。
「易いブランコ」等を見る限り「易」は「白(しろ)」と読ませたいらしい。
「虻 すばる」は当然「昴」のことと思われ、確かに日本語の正しいカラオケブックでも必ず「昴 すばる」と仮名が入っている。
しかし、そこまでご丁寧にコピーしておいて、なぜ漢字の方にわざわざ「虻(あぶ)」を選んで間違える??
なんか悪意でもあるとしか思えんが(笑)
光っちゃって、読みにくくて申し訳ないのだが、「臼」シリーズがあって、続いて「艶」シリーズ(これはカラオケの歌のタイトルとしてはまぁ悪くないかも)あるわけだが、なんと言っても目に付くのは、
「何塁とYシャツと暴」である。
これはまず間違いなく「部屋とYシャツと私」なのだと思われるのだが、暴の方々がYシャツを着て野球をしている姿が思い浮かんでしまうではないか。
「握る」シリーズでちょっとエッチっぽいやつ。「握と棒を需つめて」。
「握の兜悶刮」がなんか凄い。「握るのカブト悶絶けずり」
ここで気がついたのだが、「握」を「愛」という字として使っているようだ。
例えば、「握しいマドロス」は「愛(いと)しいマドロス」、「握して握しちャったのよ」は「愛して愛しちャったのよ」に翻訳できて、意味がまぁ通じる。
「握半かつら」は恐らく「愛染かつら」であろう。
製作者は中国系の人と思われるのだが、タイトルなんか単にコピーすればいいだけのはずなのに、なぜ間違える?
しかも中国人がなぜ違う漢字を使ってしまう?
「海鍋」シリーズはお魚が入っていたりして美味しそうではあるが。「溺れて」しまうこともあるので要注意。
「海鍋は書晩も嚏だった」(嚏:テイ、くしゃみ、と読むそうです)は「長崎は今日も雨だった」?
「叫奨」シリーズ」は後半が分かるものが多いので何と読むか判別できそうだが、実際にはなかなか難しい。
「叫奨キッド」と「叫奨セレナーデ」と「叫奨ナイトクラブ」で共通するのってなんだ?「東京」じゃないよね?
「禅ごころ」、「禅におちて」は、「Fall in love」から、「禅」を「恋」と読んで欲しいことがわかる。
しかし、なぜこういう間違いになるんだ?
キリがないので、もう一つだけ。
「ケツに菊」ときて、「穴いたくて穴いたくて」となれば、初めてだったんだろうなぁやっぱり、と思うのは自然であろう。
いずれにせよ、なぜ中国人の製作(と思われる)でこのようなことになるのかは、さっぱり理由がわからない。
おかげで一曲も歌えなかったぢゃないか、ふんとにもぉッ!
責任者出て来いッ!
(ところで皆様、判別できた曲があったら、ぜひ教えてくださいね。)
おまけ:中国語の曲名リストから歌いたい曲を選ぶのってどうするかご存知ですか?
漢字ですから、「アルファベット順」は無理だし、日本語のように「あいうえお」順のようなものも無い。
正解は、まず、曲名(タイトル)が「漢字何文字か」で絞ります。
例えば漢字5文字のタイトルだったら五文字セクションに行く。
そして、そこからアタマの漢字の「画数」で絞ってその漢字がアタマに来る曲たちに行き着き、遂に歌いたい歌が見つけられる、と。
従って、出だしの「漢字何文字か」が間違っているとやり直しということになります。
もちろん、「歌手別」分類とかありますので、他の検索の仕方もあるわけですけれども。
ということで、わたくしは昨夜、わたくしの連れ合いサイドの親戚の新年会に出席したのであった。
ご存知の方はご存知だと思うのだが、わたくしのいわゆる一つのハニーは台湾人である。
よく知られている通り、中国系の方々は「旧正月」で大きなお祝いをするのだが、今回はある人の提案で新年を祝うことになった。
で、こういう「新年会」だとか、「じいちゃん・ばあちゃんの誕生会」とかの「親戚の集い」における中国系の人の集まり方は凄いものがある。
やはり、「華僑の伝統」のようなものなのであろうか。
昨夜も、ハニーの両親、即ちわたくしの義理の両親を頂点として大中華飯店に老若男女が続々と集まり、10人座れる大きな回転テーブルが6席、総勢60名程が結集したのである。
アメリカ生まれの若い連中5人ほどを除くと、全て台湾から米国に移住してきた人たちである。
そして、このファミリーはいまだにこのロスアンジェルス近郊で増殖中なのである。
一方日本人はというと、バブル崩壊以後減るばかりで、かつては(20年ほど前)はゴルフ場で東洋人を見れば、大抵日本人であったが、現在ゴルフ場で見かけるのはまず中国系か、韓国系の人たちである。
どうして日本人が減っちゃったかというと、帰国した駐在員が多いからで、バブル後は経済的に駐在員を置いておけなくなった会社が増えてしまい交代者が来なくなってしまったからだ。
これを見ると、中国系は故郷を捨てて海外で華僑として生きていくことに基本的に抵抗がなく、日本人は最終的にはあの島(々)に帰って行く人々であるという思いを強くする。(わたくしもかの島(々)にこだわりがあるので、米国市民権取ってないし。取った方が色々と有利なのだが)
慣れているとはいうものの、50人以上集まった人々がほぼ全員北京語の大音声で話をしている中、会話の内容をいっさい理解することなくポツネンと1人座っているのは辛いものがあるのであるよ。
よって、ひたすらビールを飲みながらメシをかっ込んで、場が荒れてきたら英語を中心に喋ってくれる若い連中のところに擦り寄って行くのである。(スタート時点ではきびしい年齢順の席次があって、わたくしはどうしても高齢組みに入れられてしまう。まぁ、義理の両親が日本が台湾を占領していた時代に教育を受けた人たちで、日本語が出来るので助かるのだが)
昨夜我々60人が入ったところは半個室状態の大部屋で、そこにはカラオケセットが用意されていた。
カラオケが始まると、次々に北京語・台湾語の歌の熱唱が始まり、わたくしはしょーがないので、適当にポチポチと拍手係なんぞをしていたわけである。
したところに、今回の幹事がわたくしのところにやってきて、日本語の歌もあるから歌えという。
わたくしは、「え~、そんなみなさん中国語の歌で楽しんでいるところに1人日本語の歌を歌うなんて悪いですよ。えっ?どうしても歌え?そ~すかぁ♪そこまでおっしゃるのなら♪」と心ならずも懐柔され、「曲集本」を受け取ったのである。
バインダー式の曲集で「English」、「Chinese」、「Vietnamese」などにわかれて曲が収録されている。
製作は恐らく香港系の会社だと思われる。
そして「Japanes」があった。
「Japanes」と見たときに嫌な予感がしたことはしたのである。
「Japanes」セクションは10ページほどあり、これ↓が最初のページ。
これは、ほんの序の口であった。
まだ「あなた」のように正しいもの、「ダンシンダオルナイト」とか、「カナダからの返崕」とか(「崕」なんて字知らんかったぞ)などと元の曲名が判別できるものがある。
「キツスは朕(ちん)にして」は不敬なんであらうか、それとも親しみをこめられた新曲かもしれない。
いずれにしても宮内庁に報告した方がよろしそうだ。
「ギナ・を隔った局り戯」はカンペキに判別不能。大奥かなんかのお戯れの歌であろうか。
「握る」シリーズ、「鯵」シリーズはお寿司屋さんの歌であろうか。
世界中寿司ブームではあるし。
「易いブランコ」等を見る限り「易」は「白(しろ)」と読ませたいらしい。
「虻 すばる」は当然「昴」のことと思われ、確かに日本語の正しいカラオケブックでも必ず「昴 すばる」と仮名が入っている。
しかし、そこまでご丁寧にコピーしておいて、なぜ漢字の方にわざわざ「虻(あぶ)」を選んで間違える??
なんか悪意でもあるとしか思えんが(笑)
光っちゃって、読みにくくて申し訳ないのだが、「臼」シリーズがあって、続いて「艶」シリーズ(これはカラオケの歌のタイトルとしてはまぁ悪くないかも)あるわけだが、なんと言っても目に付くのは、
「何塁とYシャツと暴」である。
これはまず間違いなく「部屋とYシャツと私」なのだと思われるのだが、暴の方々がYシャツを着て野球をしている姿が思い浮かんでしまうではないか。
「握る」シリーズでちょっとエッチっぽいやつ。「握と棒を需つめて」。
「握の兜悶刮」がなんか凄い。「握るのカブト悶絶けずり」
ここで気がついたのだが、「握」を「愛」という字として使っているようだ。
例えば、「握しいマドロス」は「愛(いと)しいマドロス」、「握して握しちャったのよ」は「愛して愛しちャったのよ」に翻訳できて、意味がまぁ通じる。
「握半かつら」は恐らく「愛染かつら」であろう。
製作者は中国系の人と思われるのだが、タイトルなんか単にコピーすればいいだけのはずなのに、なぜ間違える?
しかも中国人がなぜ違う漢字を使ってしまう?
「海鍋」シリーズはお魚が入っていたりして美味しそうではあるが。「溺れて」しまうこともあるので要注意。
「海鍋は書晩も嚏だった」(嚏:テイ、くしゃみ、と読むそうです)は「長崎は今日も雨だった」?
「叫奨」シリーズ」は後半が分かるものが多いので何と読むか判別できそうだが、実際にはなかなか難しい。
「叫奨キッド」と「叫奨セレナーデ」と「叫奨ナイトクラブ」で共通するのってなんだ?「東京」じゃないよね?
「禅ごころ」、「禅におちて」は、「Fall in love」から、「禅」を「恋」と読んで欲しいことがわかる。
しかし、なぜこういう間違いになるんだ?
キリがないので、もう一つだけ。
「ケツに菊」ときて、「穴いたくて穴いたくて」となれば、初めてだったんだろうなぁやっぱり、と思うのは自然であろう。
いずれにせよ、なぜ中国人の製作(と思われる)でこのようなことになるのかは、さっぱり理由がわからない。
おかげで一曲も歌えなかったぢゃないか、ふんとにもぉッ!
責任者出て来いッ!
(ところで皆様、判別できた曲があったら、ぜひ教えてくださいね。)
おまけ:中国語の曲名リストから歌いたい曲を選ぶのってどうするかご存知ですか?
漢字ですから、「アルファベット順」は無理だし、日本語のように「あいうえお」順のようなものも無い。
正解は、まず、曲名(タイトル)が「漢字何文字か」で絞ります。
例えば漢字5文字のタイトルだったら五文字セクションに行く。
そして、そこからアタマの漢字の「画数」で絞ってその漢字がアタマに来る曲たちに行き着き、遂に歌いたい歌が見つけられる、と。
従って、出だしの「漢字何文字か」が間違っているとやり直しということになります。
もちろん、「歌手別」分類とかありますので、他の検索の仕方もあるわけですけれども。
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