どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回紹介するのは石川博品さんの「海辺の病院で彼女と話した幾つかのこと」です!
FullSizeRender

ストーリー A
内容は、とある片田舎で生活する上原蒼。トレイルランが趣味ということ以外特に特徴のない彼はある日高熱に襲われる。原因不明の高熱は瞬く間に町中に広まりパンデミックとなり、この奇病に襲われた人々のほとんどは亡くなった。町中の人が死んでもなお家から離れられない蒼。そんなある日、彼は町を跋扈する化け物を見つける。奇病により得た槍を精製する力で蒼は化け物と戦うことになるが…とこんな感じです!
ジャンルは青春+異能バトル。ある種セカイ系といってもいいかもですね。
まず言わせてください…この作品すごく面白いです!うわー!この脳汁がどばっと溢れる感じ最高ですね!青春で異能バトルで悲しくて恋のお話で…様々な要素が複雑に絡みあった最高の作品でした!面白かったです!
みんな大好き石川博品さんの新作!本当はもっと早く読もうと思っていたんですけど、就活とかあってなかなか読むテンションにならなかったんですよね…でもこの作品は夏に読んで、というかこれくらいの暑さで読んで正解だと思います。
構成は現在から過去を物語りラストで時間軸が追いつくという形式になってますね。これが蒼とハルカというちょっと変わった女の子の関係という点で凄まじく効いてましたね…多分この構成がなければこの物語は普通に面白いくらいになっていたと思います。さてストーリーは町で奇病が流行ってパンデミックで壊滅。唯一生き残った蒼は奇病により得た能力で化け物を倒していく…というシンプルなもの。に見えるんですけど、そこらみんな大好き石川博品さん。青春や恋愛など様々な要素を絡めつつも見事にオンリーワンの存在にしてしまいます…もうとにかくいいんですよ。ネタバレになるのであんまり言えないんですけど、1人で生き残って川で行水するシーンとか、化け物を初めて殺す瞬間とか、生き残りとの共闘とか、男子高校生の当たり前の性欲とか、戦いの中で得たものとか失ったものとか、表紙のシーンとか、最後に壊してものとか…もう全てが心を揺さぶって傷つけて嬲って「海辺の病院で彼女と話した幾つかのこと」という作品の記憶を刻みつけてきます。青春なんですよ。青春。作中は春どころか冬と夏ですけどあまりにも春でした。ラストも素晴らしくて絶対に忘れないです。ただこの物語に出会えたことにありがとうと言いたいです。面白かった。すごく面白かったです!

キャラ A
主人公の蒼はなんか見えないというかつかみどころのない奴だったんですけど、そういう奴が復讐に狂える(というのは一面的すぎますけど)のが彼の魅力でした。ヒロインは何人かいて全員紹介したいんですけど、ネタバレになりそうなのでハルカという女の子について。彼女はまあちょっとおかしな子なんですけど、多分誰よりも遠いものを見つめていて誰よりもリアリストで儚さを纏った女の子でした、、僕は彼女が大好きです。

今後の期待度 評価不能
多分1巻完結なのでこの評価で…

どんな人にオススメか?
青春を感じる異能バトルが読みたい方は!もうとにかく描写は素晴らしいですし、あまり青春していないように見えて青春が溢れるんですよ…石川博品さんのファンの方はもちろん気になった方はぜひご一読を!最初の数ページで作品の魅力に酔えたなら最後まで辿りつくのは容易です。本当にオススメなので読んでください…

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN 978-4-04-735163-9