雫石鉄也の
とつぜんブログ
高野史緒さんを擁護する
解説や評論を行う人に対して、だったらお前書いてみろ、やってみろ、ということはタブーである。そんなことは判っている。判っているが、あえてそういいたい一文を目にした。読んでいて無性に腹が立ってきた。
公募ガイドで若桜木虔なるおっさんが、作家養成塾というページを担当している。さまざまな新人賞を取り上げ、それらの賞に入選するノウハウを指南するというページだ。毎月、読んでいるが納得のいくこともある。今月号は「江戸川乱歩賞」を取り上げ、悪い見本として第58回受賞作の高野史緒「カラマーゾフの妹」を紹介していた。
「これはパロディだ」といって受賞に反対した今野敏が、日本推理作家協会の平理事だったから受賞した。今野が理事長の座についた後だったら受賞しなかった。この作品、文章が下手。さらには若桜木は高野の文章をほめた石田衣良の悪口までいう。また、高野は作家歴17年で12冊の著作。「文筆専業で食えないプロ作家」の典型。売れる作家なら江戸川乱歩賞に応募しているヒマはないだろう。
もうケチョンケチョン。小生は高野さんとは面識はないが、読んでいてカチンときたしだい。「カラマーゾフの妹」は未読だが、高野さんの作品はおりにふれて読んでいる。小生は高野さんは文章が下手と感じたことはない。
高野さんが食えてるか、食えてないか、どうして若桜木に判る。それに17年で12冊というが、SF界では寡作ながら良い作品を世に送り出している作家は多い。粗製乱造という言葉を知らんのか。若桜木虔は確かに作品数は多い。霧島那智なる変名も使いながら、愚にもつかない小説を山ほど出している。小生も昔1冊か2冊読んだが覚えてない。時間のムダであった。
日本のSFは、英米英語圏の影響を受けて育ち、日本独自のSFを築いてきた。その中にあって高野史緒さんは、ロシア東欧文化圏に軸足を置いたSFを創作されている。ご夫君はロシア文化研究家の井上徹氏だ。日本SF界で貴重な作家といっていい。若桜木虔なる作家はいなくてもいいが、高野史緒さんは今後も活躍して欲しい作家だ。
公募ガイドで若桜木虔なるおっさんが、作家養成塾というページを担当している。さまざまな新人賞を取り上げ、それらの賞に入選するノウハウを指南するというページだ。毎月、読んでいるが納得のいくこともある。今月号は「江戸川乱歩賞」を取り上げ、悪い見本として第58回受賞作の高野史緒「カラマーゾフの妹」を紹介していた。
「これはパロディだ」といって受賞に反対した今野敏が、日本推理作家協会の平理事だったから受賞した。今野が理事長の座についた後だったら受賞しなかった。この作品、文章が下手。さらには若桜木は高野の文章をほめた石田衣良の悪口までいう。また、高野は作家歴17年で12冊の著作。「文筆専業で食えないプロ作家」の典型。売れる作家なら江戸川乱歩賞に応募しているヒマはないだろう。
もうケチョンケチョン。小生は高野さんとは面識はないが、読んでいてカチンときたしだい。「カラマーゾフの妹」は未読だが、高野さんの作品はおりにふれて読んでいる。小生は高野さんは文章が下手と感じたことはない。
高野さんが食えてるか、食えてないか、どうして若桜木に判る。それに17年で12冊というが、SF界では寡作ながら良い作品を世に送り出している作家は多い。粗製乱造という言葉を知らんのか。若桜木虔は確かに作品数は多い。霧島那智なる変名も使いながら、愚にもつかない小説を山ほど出している。小生も昔1冊か2冊読んだが覚えてない。時間のムダであった。
日本のSFは、英米英語圏の影響を受けて育ち、日本独自のSFを築いてきた。その中にあって高野史緒さんは、ロシア東欧文化圏に軸足を置いたSFを創作されている。ご夫君はロシア文化研究家の井上徹氏だ。日本SF界で貴重な作家といっていい。若桜木虔なる作家はいなくてもいいが、高野史緒さんは今後も活躍して欲しい作家だ。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )
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「食えるか、食えないか」を「プロ」の基準とする考え方もあるでしょう。そういう人には是非、ナボコフは果たして小説で食えたのか、貴族として領地の上りで食ってたトルストイはプロなのか、現代でもヨーロッパ諸国の大作家は大半が兼業で小説では食えていませんが(ミハル・アイヴァス等)、果たして彼らはプロ失格なのかと問いたいですね。ヨーロッパじゃ小説で食えるのは量産低俗のパルプフィクション作家扱いです。日本でも、芥川賞系の純文学作家の多くは兼業でいらっしゃるはず。
今野敏さんも事後、「私はあなたの小説を評価しなかったわけではなく、乱歩賞という場での私なりの判断を述べただけ」という、大変心のこもった励ましのお便りをくださいました。この話は授賞式の挨拶の時に話しましたし、推協関係者の多くはご存知です。
まあプロから妬まれるのは慣れました(笑)。プロにも妬まれる公募賞、それが江戸川乱歩賞というものです。妬まれてむしろ誇りに思うことはあっても、ヘコむことはありませんです(笑)。
ようするに、「売文屋」と「小説家」の違いということではないでしょうか。
粗製乱造のパルプフィクション作家などは売文屋なのでしょう。若桜木氏は売文屋でしょう。
私は、若いころコピーライターしてましたので、文を売って生きる方法にも理解はあるつもりです。でも、売文稼業をしてても、この一作を書くために私は生まれてきたという作品があれば、それはその人は小説家といっていいのではないでしょうか。
若桜木氏はご自身が売文屋さんで、公募ガイドの問題のページを読むと、売文屋さんをせっせせっせと養成しておられるようです。
あ、誤解しないでください。私は決して売文屋さんを下にみているわけではありません。文を売ってお金を得る。大変な技術と修練が必要です。売文屋さんと小説家どっちが上でも下でもないでしょう。若桜木氏はそのへんをごっちゃにしたから私はカチンときたのでしょう。
ようは「志」の問題かと思います。
「生きるために書くか」「書くために生きるか」ですね。
しかし、グズですね!本当に!
私はこういう奴はガソリンかけて燃やすべきと思います(すみません)
それに今野すね!
今野敏でしょ?
空手師範を標榜するが、私の知人で諸流派の空手トーナメントを、実戦派から伝統派まで、
参戦した事のある男がいますが、彼の教室で組手やら経験した実態では、
OKINAWAの上池流などに比べて、全然、沖縄古流空手(今野氏が標榜してる)でなく、実戦上も、
理論(曲解している)もダメと言ってました。
彼は日本ではマイナーてすが、英国では空手とキックの王冠を得ています。
こういう下らない奴がのさばってるのが実情。
ま、管理人さんのファンの方にはファンもいるようですが(笑)
好きなサクヒンハ私にも一品ありますが、それ以外は夢枕漠には。全く太刀打ちできない格闘小説でしたね(笑)
パロディーですって?
パーフテイッシュとか「オマージュを捧げる」なら可だったよですかね?(笑)
三流やクズを相手に、選考委員とかにしてるから、どんどん質が落ちるのでしょう!
SFだけはやめてほしいけど。
それがとうした!
こんとうこう氏は生前に、「俺の作品が、どおとくまん氏の、嗚呼花の応援団に負けたからと言って、じゃあ 五十年後の評価はどうなの?」
言って蒸す。
今氏の作品は、今ではなかなか手に入らないけと、図書館の閉架ては保存されて、今でも借りだしががある!
チヨンワチョンワの応援団は、今では読む人もいないし(若者に既に理解不能でしょう)。誰も振り替える人はいない!
笑わせてくれるではないですか!
正直、今野が死後に十年して本屋に残ってるとは思えませんね!!
高野史緒さんは興味ありますし、必要な作家だと思ってます。
若桜なにがしも、作家をやって作家養成講座をもっているので、なにがしの本を買って、なにがしの教えを必要としている人もいるのでしょう。その人たちにとっては、若桜なにがしは必要な人物なのでしょう。
そういう人もいるわけですから、若桜なにがしのような人もいてもしかるべきと考えます。
私自身は必要としませんが。
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