福島第一原発から3月中に放出された放射性物質からの被曝が原因でガンを発症する人の数は、原発200km圏内で今後10年間に224000人になるという予測が発表された(トンデルモデル)。今後50年間で200km圏内で42万人が被曝発癌の犠牲になるとの予測になった(ECRRリスクモデル)。いずれも3月中に放出された放射性物質の量についてはIAEAが報告した情報を使っているとのこと。 ■ トンデルモデル スウェーデンの疫学研究者マーティン・トンデル(Martin Tondel)氏は1988~2004年に、スウェーデン北部自治体におけるチェルノブイリ後のガン発生率増加と、各自治体におけるチェルノブイリ原発由来のセシウム137の降下量(低濃度)との相関関係を調査し、100,000ベクレル/m2(100,000メガベクレル/km2)の降下量につきガン発症率が11%高まったとの結論を得た。イギリスのクリス