「愛だよ」『輪るピングドラム』最終話「愛してる」を見た海外の反応
ペンギンたちと、運命を変える日記の物語も遂に最終話となりました。
ピングドラムとは何だったのか、冠葉と晶馬、陽毬の行く末に海外でも盛んに議論がされていました。
引用元:MyAnimeList.net
●女性
10点満点。
まだ泣いてる。
●不明
このエンディングには凄くハッピー。
ここ10年で最高のアニメだった。(10年前、初めてウテナを見て、容易く自分のベストアニメになって、それ以後そういうアニメは無かったんだけど、今回ピングドラムがそこに加わった)
エンディングはパーフェクト。
冠葉の事が心配だったんだけど、結局彼は良い終わりを迎えられた。
彼は陽毬を救うという目的を達した。
冠葉/陽毬派として、これはかなり嬉しかった。
彼は陽毬からキスと林檎を貰った。
(彼女は子供の頃から彼を選んでいて、林檎は晶馬とシェアしてた物)
それと、彼女は冠葉がどれほど彼女を愛していたのか知っていた気がする。
それとあのラスト、陽毬の額には冠葉の欠片でつけられた傷が残っていたから、2人の間には何かがあるんだとおもう。
晶馬と苹果に関してはそれほど夢中じゃなかったけど、彼ら2人のシーンも凄く良かった。
彼らが一緒にいるというラストのほうが好きではあるけど、これは凄くビューティフルだった。
晶馬と冠葉は一緒にいるし、少なくともペンギンたちも一緒にいる。
陽毬には愛する両親がいるし、病気じゃないし、親友もいる。
私は死後、あの3人が再会する事を願ってる。
永遠に分かれたままじゃ悲しすぎるから。
10点満点。
●アールベルク、デンマーク:女性
ワオ。
こんなラストになるなんて。
前回のエピソードで、私は一番いい解決方法は陽毬が運命を受け入れて永遠の眠りにつくことだと思ってた。
少年たちは愛のために死んだ。
運命の林檎を分け合った時にした約束を果たして(;_;)
このビタースィートな展開には満足している。
少なくとも晶馬と冠葉は一緒だし、ペンギンたちも。
●ローワーサクソニー、ドイツ:女性:16歳
涙が止めらんない。
ラストはビタースィートではあるけど、同時にビューティフルでもあった。
このアニメのラストがあまりにも好き過ぎて、エピソードの感想を書くことも出来ない。
幾原の輪るピングドラムが大好き。
彼は私の感情、気持ちを振り回す最高の作品を作ってくれた。
カップル厨には希望なしだけど、私はこのラストにかなり満足してる。
●チャードン、オハイオ州、アメリカ:男性:21歳
良く分からん。
象徴性と深さを大げさに見せて、衝撃的なだけで無意味な捻りをプロットに与えていただけの気がする。
苹果のキャラとしての成長は素晴らしかったけど、残りに関しては…エンディングになっても良く分からなかった。
●シンガポール:女性:15歳
全ての”愛してる”が心の琴線に響いた。
ビューティフル、あるいはファビュラスマックスと言いたい。
●ケベック州、カナダ:男性:17歳
未だにあのペンギン達の役割と、何でピングドラムという名前なのか判らない。
●女性
素晴らしいアニメ、素晴らしいエンドだった。泣きそうになった。
色んな事がねじくれてたから、リセットエンドになるんだろうな、とは思ってた。
家族愛、恋愛が混ざり合ってたから、それを綺麗にするために陽毬が2人に分かれれば良いんじゃない勝手思ってた。
冠葉と晶馬が子供になってたのは不思議。
でも、2人は運命を分け合ってたから、あの若さになったのかもね。
少なくとも、晶馬が苹果を好きなのは判った…2人にはキスして欲しかったな。
眞悧が列車はまたやってくると言っていたのが脅威でもあり興味深くもある。
桃果は何の心配もない見たいだけど。
10点満点で9.45点かな。
追記:信じられないかもしれないけど、もし陽毬が死んで冠葉がそれで正気を失い、精神病院か刑務所に送られるというエンドだったとしても、私的にはオーケィだった。
夏芽は何度も彼の元に訪れ、彼はゆっくりと彼女への愛情を取り戻していく、と。
苹果と晶馬は付き合い始める。
”運命からは逃げられない”リアルバージョンって感じ。
●ウィルミントン、ノースカロライナ州、アメリカ:男性:30歳
このラストは凄く満足した。特にアニメーションに。
重い代償を払った凄くハッピーなエンディングだった。
残酷さとほろ苦さという点を除いてまどか☆マギカのエンディングと比肩してるように感じてる。
このアニメがずば抜けた作品である事に疑いの余地は無い。
凄まじい作品だ。
このアニメを説明、売り込むのは凄く難しいから、みんなに勧めするのは凄く大変だけどね。
全部を理解したわけじゃないけど、もっと見ればより理解できて楽しめると思う。
美しい傑作だった。
●不明
何でみんなこのラストが好きなのか全然判らん。
説明不足過ぎだろ。
なんで晶馬と冠葉は箱の中にいたんだ?
晶馬の父親の意図は何だったんだ?
陽毬が晶馬から受け取った林檎は何なんだ?
どうやって苹果とダブルHは呪文の事を知ったんだ?
はあ、考えれば考えるほどこのアニメが嫌いになっていくよ。
●不明
晶馬の父親は社会をもっと公正で幸せな物にしたかったんだ。
その意図自体はいいんだけど、やり方に問題があった。
箱に関しては、他人に手を差し伸べる事を邪魔する事、対人関係を作ることが人間の本質である事を現わしているんだ。
林檎に関しては、他の人に手を伸ばす事への象徴だ。
人と人との繋がりを現わしているんだよ。
呪文に関しては、呪文とはそれを向けた人にとって重要な言葉であるというだけだ。
ダブルHの言葉は、陽毬にとって大事な言葉で、だから苹果はその言葉を呪文にしたんだ。
呪文は心から好きな人のために自分を犠牲にするという事の現れであって、言葉は重要じゃないんだ。
とにかく、ピングドラムは象徴的、比喩的な表現ばかりだから、額面どおりに受け取らないほうがいいよ。
●ポーランド:女性:17歳
すんごい悲しい(T_T)
晶馬が自分の心臓的なものを取り出すところと、冠葉が運命の果実を分け合う所、今まで見てきた中でも一番悲しくて美しいシーンだった…音楽も。
私としては冠葉がこのアニメのヒーロだったと思う。
このエピソード見た後で、彼の事が一番好きになった。
それと、冠葉と晶馬は本当の兄弟になったと思う。
眼の色が同じだったから。
10点満点。
●男性
誰かラストについて説明してくれ。
何で冠葉は死んだんだ?
晶馬はどうやって苹果の罰を受け取ったんだ?
●ロチェスター、ニューヨーク州、アメリカ:男性:19歳
誰か、何が起こったのか説明してくれ!
●不明
>何で冠葉は死んだんだ?
>晶馬はどうやって苹果の罰を受け取ったんだ?
罰については誰でも受け取れたんだと思う。
冠葉についてはわからない。
不思議なのは苹果は陽毬を救うことを願ったのに、世界を変えてマリオまで救ったことだ。
●ブルガリア:男性:25歳
これをどうまとめるのか凄く興味があったんだ。
失望する事になるんじゃないかと恐れていたけど、もはやその問題は無くなったよ。
知りたかったことは全て説明された!
2号が背後で目玉焼きを作ってたところはおかしくって泣けてきたよ。
あのペンギンたちは最後まで変な事をするのを止めなかったな><
未だに感情的になってるけど、ワオ、ピングドラムってのは晶馬と冠葉の分け合った林檎、ただの林檎じゃなく命を分け合った林檎の事だったのか。
(あるいは自分を克服するための何か?)
冠葉は自己というなの箱を乗り越えて運命の果実を晶馬と共有する事でその箱に勝ち、それが彼らの罪と罰になった。
…他の人が指摘してる通り、象徴に関して理解するのは簡単だった。
吹き出したヘモグロビン・ペンギンは彼らの命そのものだった。
凄く集中してたから、陽毬がこのエピソードでほとんど裸だった事に気がつかなかったよ(笑)
他に気に入ってるところは、色んなが物事が明示的、視覚的にならずに描かれていた点だ。
ゴッド、これは驚くほど幾原の心の中に入っていった作品だ。
それと、『輪るピングドラム』では晶馬と桃果が好きなキャラだな。
運命の書き換えが起きた後の世界も素晴らしかった。
今でもこのアニメに対する気持ちは揺れまくっているけど、こんなにファビュラスマックスなラストになるなんて思いもしてなかった!
色んな理由からラストには失望する事になるんじゃないかと思ってたから、そうならなくて凄くハッピーだよ!
10点満点。
何が起きてるんだ…2011年で10点満点をつけたアニメはこれで3作目だ!
こんな事初めてだよ。
●カリフォルニア州、アメリカ:20歳
これは俺が書いたものじゃない。
このアニメの説明。
生きる目的の無い晶馬は陽毬を救い、彼女に家族を与え、林檎を分け合った。
陽毬には生きる目的が出来たが、晶馬に何も与えていない事を気にしていた。
その後、冠葉が家族として受け入れられ、陽毬にバンドエイドを貰い彼女に全てを捧げようと決めた。
陽毬は知らないうちに冠葉と林檎を分け合っていた。
何故なら彼女は彼に生きる目的を与えたから。
冠葉が林檎を手にする事が出来たのは、彼が晶馬のように空っぽの人間じゃなく、護るべき大事な人たちを持っていたから(真砂子とまりお、彼の檻に書かれた言葉はそれを現わしている)で、彼の箱は外の世界とつながる事が出来、彼は林檎に手を伸ばす事が出来た。
そして、彼と晶馬がそれを共有する事で晶馬にも目的が出来た。
陽毬のために+冠葉=高倉家での暮らし
それが晶馬がひたすら高倉家を維持し続けようとした理由。
何故なら、それこそが冠葉と林檎を分け合った時に受け取った彼の存在理由だから。
しかし、彼はいまだある種の空っぽ状態であり、それが彼の愛への欠落へと繋がるのだが、それを変える者として苹果が登場する。
苹果が来た事で(その名前の通り)、彼女は晶馬の林檎として影響を与え始め、彼の林檎の一部となり彼が世界に対して閉じていた部分を満たしていった。
彼は自分の中の壁を越えるまでそれを認めようとはしなかった。
比喩的な林檎と苹果のキーとなる違いは、苹果は彼に目的を与えていない事で、何故なら彼はもうそれを持っていたから。
彼女が与えた物は運命の鎖を断ち切る意思であり、それは彼に欠けていた物だ。
ゆりと多蕗が愛することについて話していたが、それこそが林檎だ。
愛する事は人生に意味を与える。
それが無くなれば不必要となり、存在しないのも同然となる。
それは死にも等しい。
これが冠葉が粉々になった事、子供ブロイラーで描かれた事の説明になる。
彼は自分の目的を放棄する事で見えなくなり、死んだ。
それに対し晶馬は自分の林檎(愛)を持っていたが、彼は苹果の替わりに自分を犠牲にし炎に焼かれ死んだ。
陽毬は呪いによって死ぬ事を決めた子羊だ。
彼女を救うためにここまで長くかかったのはそのためだ。
眞悧が言っていたように、檻は彼らの人生と社会への関わりを現わしている。
”その箱は自分自身だよ”、箱は人との間の壁なんだ。
冠葉と晶馬は”望まれない子供”であり、愛に飢えていた。
冠葉はそれを陽毬から受け取った。
それを受け取った晶馬は彼らと家族を作った。
2人に分け与えられた愛は最終的に陽毬の命を救うために陽毬の元に戻っていった。
(林檎に関して何を表しているのかまとめるのは難しいかもしれない。ピングドラムにおいて林檎は人生に意味を与える愛と目的の両方を暗喩している)
彼らは彼らの檻から解放されたわけじゃなかった。
ただ分け合い、飢え死にしなかっただけだ。
眞悧は愛も目的も見つけられず、冠葉が晶馬にしたように手を差し伸べられもしなかった。
彼は他の人達との壁となる彼の檻の中に一人きりで、世界を憎み破壊しようとしていた。
”林檎は愛のために死ぬ事を選んだ人へのご褒美だよ”
だから2人の少年たちは愛を選び(第1話で林檎について言っていた会話のように)彼らは自分達自身の林檎によって報われたわけだ。
”始めから”スタートすることで。
この林檎がピングドラムだ。
晶馬が陽毬に与え、陽毬が冠葉に与え、冠葉が晶馬に与えた。
輪るピングドラム
誰かがredditに書いてた。
●シンガポール:女性:15歳
※元ネタ
http://www.pixiv.net/member_illust.php?illust_id=23845517&mode=medium
林檎が何を表していたのか、人の数だけ解釈はあると思います。
愛とも人生の意味とも取れるし、人と人との繋がりとも取れるのではないでしょうか。
(頻繁に描かれた丸の内線の路線図のように)
振り返ってみると、ビジュアル的効果が目的だったように見えた様々な演出がストーリーを作るうえで必要な描写だったようにも思えてきます。
大震災のあった年に、ピングドラムのような人と人との繋がり/愛を描いたアニメが作られたというのは、偶然なのでしょうが何か意味を汲み取りたくなってきます。
そしてそんな文をイブの夜に一人書いている自分…
愛は何処だ!?
記事を書き終わってスーパーに買い物に行ったらクリスマス用のオードブル、弁当が既に半額ですよ。
気分はもう狼。色んな意味で。
メリークリスマス!
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