2025-12-09

anond:20251209121411

情報共有が生み出す三つの有害効果

チューリッヒ工科大学実験が明らかにしたのは、情報共有が集合知に与える三つの具体的な有害効果である

第一効果社会的影響による多様性喪失 人間社会的動物であり、他者意見無意識に影響される。実験では、他者の回答を知った参加者意見が徐々に収束していく様子が観察された。この収束は、表面的には「合意形成」として肯定的に見えるかもしれないが、実際には多様な視点消失意味している。多様性喪失は、集合知根本的な前提を破綻させる。

第二の効果推定範囲の縮小 他者意見を知ることで、個人推定範囲が狭くなる現象確認された。これは認知アンカリング効果一種であり、最初提示された情報が後続の判断に過度な影響を与える心理的バイアスである。結果として、正解が推定範囲境界近くにある場合集団全体がその正解を見逃すリスク高まる

第三の効果確信度の誤った上昇 最も興味深く、同時に最も危険効果が、参加者たちが自分の推測により確信を深めたこである他者意見を参考にすることで、自分判断に対する自信が高まったのだ。しかし、この確信度の上昇は実際の精度の向上を伴っていない。むしろ、誤った確信修正機会を減少させ、集合知さらなる悪化を招く。

記事への反応 -
  • こんなことずっと前から言われてたことかもしれないけど 最近増田をみてて思う なにか言っても揚げ足取られたり正論言われたり論破されたり 昔は集合知という観点からみんなでネッ...

    • 情報共有が生み出す三つの有害効果 チューリッヒ工科大学の実験が明らかにしたのは、情報共有が集合知に与える三つの具体的な有害効果である。 第一の効果:社会的影響による多様...

    • その正解はお前が褒められたいけど 褒めてもらえるようなことを言う知能がない というところに依存してるから 正解とかじゃなくてお前の好みでしかないで。

    • 正論に論破されるなら普通に増田の知性が意見や批判をするには足りなさすぎるだけなのでは?

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