2025-08-21

フランダースの犬」は、なろう系以下

主人公教会犬死にする例のシーンだけ、何回も見せられてきた人生だが、やっと本編を鑑賞する機会を得た。

 

……まだ半分ぐらいまでしか見てないが、想像以上に胸クソ悪い物語だ。

とにかく底意地が悪いキャラクター恣意的に配置され、ことあるごとに主人公を陥れようとしてくる。

制作レベル一丸となった「全方位から理不尽いじめ」はフィクションであっても気分が悪い。

同種の感想を抱いた作品に、なろう系の『盾の勇者』があり途中で脱落してしまったのだが、こんな強烈な作品が昔に存在していたとは知らなかった。

以下が、この物語代表するクズ四天王だ。

 

コゼツ

ヒロイン(アロア)の父親差別主義者。発生するトラブルは全て年端のいかないネロに結びつけ、証拠もなく犯罪者扱いしてくる。反面、ネロ善行はもれなく死角に入れてスルー。見る目のなさワールドクラス権力者パワハラクズ

 

ハンス

コゼツの使用人。不誠実とへつらいを錬金合成させて生まれ存在立場の弱い相手はとことん高飛車に出るが実のところヘタレ職務に忠実ならまだ救いはあるが、仕事ぶりは抜け目が多く杜撰卑劣無能クズ

 

ハンスの息子(名前知らん)

父親譲りの責任逃れムーブ絶妙主犯格でありながらぬけぬけと「ぼく知らないよ」「やったのはネロだよ」と素朴な邪悪ぶりで憎悪を煽ってくる。家系図レベル保証された血統書付きクズ風車に括り付けて死ぬまでおろすな。

 

金物屋

ナチュラル動物虐待をはたらき、意味不明理屈と脅しで金を巻き上げていく対話不能猛獣。おとなしく金を渡すネロ祖父祖父だが。警察というよりはヒグマ対策室による駆除対象

 

これら悪魔超人カルテットを中心にした盤石の試合運びで、ネロと犬をあらゆる手で地獄に追い込む。それが『フランダースの犬』という話だ。こんな作品がどうして名作の顔をしてのさばっているのか。

年代アニメアルプスの少女ハイジ』と比べてもキャラへの不快感は桁違いだ。デーテおばさんはハイジをあそこまで育てたと思えばむしろ苦労人キャラだし、ロッテンマイヤー信条手段はともかく職務への熱意は疑いない。

意外なのはパトラッシュがあまり活躍しないこと。温厚な性格で寄り添い力は高いが、惜しいことに「ご主人を救う機転」のようなものはめったに発揮しない。所詮は犬と思えば、リアルっちゃリアルだが。

 

この物語から得られる教訓はただ一つ。

底辺環境に生まれしまったら、クズとは全力で縁切りを目指し、一刻も早く逃げ出すこと」

子供に早朝から見せるにはどうなんだ。

なろう系のチートアニメでも流しておいたほうが100倍健全ではと思えている。

  • あ、教訓でしか物語の存在意義を認識できない人だ

  • なろう系と呼ばれているやつだって、表にでるようなやつは充分エンタメとしては洗練されているのだ、っつー話やね。   絵や物語を含む芸術というのは、意外と歴史によって技術の進...

  • ラストまで見てくれよ ネタバレになるから言えないけどさ いじめられてネロが死ぬだけの話じゃあないんだよ

  • キリスト教の話だからね ネロは善行を積んで、来世では天国に行けましたっていう話

    • なんか汚ねえ…! ずるいぞ こいつら…! 謝ろうが…すまなそうにしようが… とどのつまり…死なせるんじゃねえか…!   なんだよ それ…? そんなにすまないって思うなら死...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん