2025-04-23

からきしめんがてできたはなし

12年ぐらい前の日本での出来事である。ねむねむがこないので語ります

当時、電車予備校に通っていた私は家を出る直前に猛烈な便意に襲われ、トイレに篭ってとにかく頑張っていた。何に頑張っていたかというと、ウンが尻から垂れ下がっており、そこから切れなかったのだ。キレの悪いウンだった。

田舎住まいだったため,電車は1時間に1本あればいい方であり、とにもかくにも家を出るタイムリミットが迫っていた。迫っていたが、脱腸するのでは?というぐらい踏ん張ってもウンが切れない。

近づくタイムリミット、なかなか尻からキレないウン、痺れを切らした私はトイレットペーパーを手にグルグルと巻きつけ、尻から垂れ下がっているウンを掴んだ。結構潔癖である私にとっては、まさに断腸の思いである

意を決して掴んだはいいが、引っ張ってもスルスルと尻からさらに出てくる。この時点でもうすでに混乱。だって思ってたんと違う。

引っ張ってる途中でウンと思っていたそれは途中で千切れ、スンと尻に戻って行った。私の許可なく戻っていくな。

尻にわずかな違和感を感じながら、尻から出たもの確認した。

え?私こんなん食べたっけ?

第一印象であるファーストインプレッション

それはきしめんの形をしていた。

よくよく考えれば、きしめんを食べていたとしても咀嚼している限り、こんなきしめんの姿をして尻から出てこないのは明白であるが、そんなことはどうでもいい。とにかく混乱して、直近で食べたもの必死で思い出していた。

そうこうしている内にいよいよタイムリミットとなり、父に呼ばれ、私は混乱したまま電車に乗り込んだ。

電車の中で、私はとにかく自分を落ち着かせようと、携帯で「尻 紐」で検索をかけていた。

候補はすぐに出てきた。

サナダムシ

こいつじゃねぇか?わたしの尻から出てきたやつは。そして私の腸に住み着いているやつは。だって引っ込んでったもん。

私が第一にとった行動は、予備校先生たちに泣きついた。挨拶もにべもなく泣きついた。

以下反応である

「え?サナダムシてなに?」

あははははは!!!!えっほんとに?あはは

「ねえ、サナダムシについて調べたけど無理、めっちゃこわいじゃん」

ふ、フレンドリー!!!!!他人事〜〜!!!

もうちょっと親身になってくれ!?

もう勉強どころではない。

ずっとサナダムシについてドキドキしながら、予備校を終え帰宅した。

次に父である。こいつが犯人である確率が非常に高い。

「えぇ!?どこでもらってきたのそんなもん」

たぶんおめえである

「ごめんなあ、、、、代われるものなら代わってあげたいけどなあ」

そこからは早かった。病院に予約をとり相談

「え?気のせいじゃないですか?」

「あ〜〜〜いますねえ、、、、」

「同じ症例、同県で去年一件ありますね。ガストロを嫌う傾向があるので、それを1-2リットル飲んでいただき、それでダメだったら開腹なのかなぁ」

ぜったいぜったいガストロとやらで出てきてほしい。

スケジュールが決まる。

前日は絶食、当日、鼻からチューブガストロとやらを流し込まれる。チューブ挿入の段階で2回嘔吐吐き気止めの点滴を打たれ、わたし泣きながら続行。

次に下剤。

便意がきたら、なんかカーテンの仕切りの先にある簡易トイレブリュる。音ぜったい聞こえてるし、超絶恥ずかしい。これでサナダムシ出てこなかったらまじでほんまおまえーーー!!!!と思っていたけど、無事、無事でてきた!!!!!約30センチ!!!!お医者さんも初めて見たって興奮してた!!!!!!!!

父「夕飯刺身にする?」

お前は本当にだから離婚されるんだよ。

以上、とちゅうでかくのあきちゃったんだけど、多分また寄生されたとしても一緒に生きてくかなと思う。

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