- Date: Sun 27 06 2021
- Category: Songs2
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Sea Of Clouds (オリジナル)オーディオストック(AudioStock)をやってみた(中)
初めてあげた自作曲は下の通り。聞きながらお読み下さい。
※AudioStockという謎の声は、無断ダウンロードを防ぐために自動的に入るものです。
まず、申請⇒審査⇒合格⇒販売 の流れの中でわかったこと。
1)販売価格は2,200円と3,000円の2通りしか選べない。売れるとこの半分が作成者に支払われる。
2)審査に合格した順にHPに並べられる。2021.6時点で71万件の音源が販売されていることからわかるように、毎日、かなりの数の音源が追加される。
3)曲は作成者が付けた複数のタグで検索可能。しかし曲数が膨大なので検索結果も膨大な数になる。
4)今回は、申請から合格通知まで1週間程度と早かった。半月以上待って却下通知が来てガックリした、という書き込みもあるので、曲によって色々のようです。
※以上には例外が結構あります。誤解の無い範囲で簡略化してます。
初めて参加した際の最大の疑問は、「曲の審査は形式審査か?内容審査か?」
形式審査とは、例えば、曲の一部(2小節目3拍目のドラム)が歪んでいるという理由で却下されることです。形式審査ですから、曲の内容はまったく無関係。
内容審査とは、曲のコンペのようなもので、いい曲だと合格、ダサい曲、時代遅れの曲だと却下、ということです。
オーディオストック社は却下理由を簡単にしか通知してくれません。「販売するレベルに達してないので却下」とからしい。ただ、「〇〇部分の音が歪んでいます。」「曲にホワイトノイズが混入しています。」という通知が来た人もいるので、形式審査での却下は非常に多いようです。内容審査をするのは手間がかかるという現実問題もありますし。
結論)審査は、ほぼ形式審査と思われる。音質には非常に厳しい。
自分の曲を提出・審査してもらったのですが「オーディオストックって素晴らしい!21世紀にふさわしいミュージシャンの革命だ。」という感想ではありませんでした。かと言って「こんなシステム駄目だ」とも思いませんでした。私が感じた点を書いてみます。
1)販売価格が非常に高い。買う人はかなり限定されているのではないだろうか?
例えば、米津玄師の"Lemon"は、Amazonで250円で売っています。CD1枚が2,500円位なのですから、1曲これくらいが妥当ですよね。これなら中学生だってお小遣いで買える。(著作権を取得している訳ではないので、単純比較はもちろん出来ませんが。)
1曲2,200円と3,000円って、一体この価格で誰が買うのだろうか?
確かに、企業で広報PRを担当していれば、企業CMを作成するような仕事はある。
完全に仕事の世界であれば、3000円の曲を20曲買って6万円なら会社の決済もおりるでしょう。
でも、個人が自分のYoutube動画に入れるために、1曲3000円の曲を買う?まず、買わないでしょう。
購入者の9割は、法人か法人からの委託制作者ではないでしょうか。
せめて、もう少し自由に販売価格設定が出来れば。
※沢山買うコースだと単価が低減するので、実際の平均購買単価は2,000円を下回っているはずです。
(追記)上記はやや曖昧な書き方になっています。正確には、著作権は作成者が永久に保持し、オーディオストックでは楽曲の使用権を販売している。ということです。購入者は、オーディオストックの使用許諾の範囲内で自由に使用することが出来ます。
2)音質は、プロ並みとは言わないがハイレベルアマチュア水準が要求される。
音質上の要求水準は、「普通に放送等で使えること。」にかなり近い気がします。
まずAIで審査し、パスしたものを人間の目でチェックしているはず、という推測もありました。
目でチェックとは、Audacityのようなもので波形をチェックすることです。
今は、コンピューターが非常に発達しているので、1970年代のプロスタジオと同等のことが自宅で出来ます。相当な技術レベルまで自宅で音楽作成が出来る時代です。
ただ、やや上から目線的言い方で申し訳ないですが、私の経験上、そこまで音質に拘っている人は、プロで仕事をしている人以外では100人に2,3人いるかいないかでしょう。
「曲と歌詞はいいけど、ベースの録音が悪いので聞く気がしない」という感想を持つ人がどれくらいるでしょうか?普通は、Iphoneのイヤホンって結構いい音がするよね、レベルでしょう。(あるいは音質ということ自体に意識がない。車は走るのが当たり前、と同じく。)
例えば、ここ30年間に作られたCDのボーカル曲は、超一流歌手でも、「録音後」に音程とボーカルのリズムを1単語刻みで全て修正しています。
楽器やボーカル等は20cent程度(20centが1/10音なので、楽器を常に演奏していなければわからない程度)の音程のずれで却下されるので、「録音後に」ピッチの調整が必要。
ギター、ピアノを生録すると、環境によりホワイトノイズが混入(カセットのようなノイズではなく耳で聞こえない程度のもの。)するので、ゲートという装置をかませてノイズを除去するのが普通。
こういうことを知らないで曲を申請しても不合格となり、却下されたのを聞いても駄目な部分がわからない、ということになります。
音楽を普通に楽しむレベルをはるかに超えている、と言っていいでしょう。
(2回で終わりませんでした。さらに続きます。)
Sea Of Clouds (オリジナル) オーディオストック(AudioStock)をやってみた(上)
オーディオストック(AudioStock)をやってみた(下)
※AudioStockという謎の声は、無断ダウンロードを防ぐために自動的に入るものです。
まず、申請⇒審査⇒合格⇒販売 の流れの中でわかったこと。
1)販売価格は2,200円と3,000円の2通りしか選べない。売れるとこの半分が作成者に支払われる。
2)審査に合格した順にHPに並べられる。2021.6時点で71万件の音源が販売されていることからわかるように、毎日、かなりの数の音源が追加される。
3)曲は作成者が付けた複数のタグで検索可能。しかし曲数が膨大なので検索結果も膨大な数になる。
4)今回は、申請から合格通知まで1週間程度と早かった。半月以上待って却下通知が来てガックリした、という書き込みもあるので、曲によって色々のようです。
※以上には例外が結構あります。誤解の無い範囲で簡略化してます。
初めて参加した際の最大の疑問は、「曲の審査は形式審査か?内容審査か?」
形式審査とは、例えば、曲の一部(2小節目3拍目のドラム)が歪んでいるという理由で却下されることです。形式審査ですから、曲の内容はまったく無関係。
内容審査とは、曲のコンペのようなもので、いい曲だと合格、ダサい曲、時代遅れの曲だと却下、ということです。
オーディオストック社は却下理由を簡単にしか通知してくれません。「販売するレベルに達してないので却下」とからしい。ただ、「〇〇部分の音が歪んでいます。」「曲にホワイトノイズが混入しています。」という通知が来た人もいるので、形式審査での却下は非常に多いようです。内容審査をするのは手間がかかるという現実問題もありますし。
結論)審査は、ほぼ形式審査と思われる。音質には非常に厳しい。
自分の曲を提出・審査してもらったのですが「オーディオストックって素晴らしい!21世紀にふさわしいミュージシャンの革命だ。」という感想ではありませんでした。かと言って「こんなシステム駄目だ」とも思いませんでした。私が感じた点を書いてみます。
1)販売価格が非常に高い。買う人はかなり限定されているのではないだろうか?
例えば、米津玄師の"Lemon"は、Amazonで250円で売っています。CD1枚が2,500円位なのですから、1曲これくらいが妥当ですよね。これなら中学生だってお小遣いで買える。(著作権を取得している訳ではないので、単純比較はもちろん出来ませんが。)
1曲2,200円と3,000円って、一体この価格で誰が買うのだろうか?
確かに、企業で広報PRを担当していれば、企業CMを作成するような仕事はある。
完全に仕事の世界であれば、3000円の曲を20曲買って6万円なら会社の決済もおりるでしょう。
でも、個人が自分のYoutube動画に入れるために、1曲3000円の曲を買う?まず、買わないでしょう。
購入者の9割は、法人か法人からの委託制作者ではないでしょうか。
せめて、もう少し自由に販売価格設定が出来れば。
※沢山買うコースだと単価が低減するので、実際の平均購買単価は2,000円を下回っているはずです。
(追記)上記はやや曖昧な書き方になっています。正確には、著作権は作成者が永久に保持し、オーディオストックでは楽曲の使用権を販売している。ということです。購入者は、オーディオストックの使用許諾の範囲内で自由に使用することが出来ます。
2)音質は、プロ並みとは言わないがハイレベルアマチュア水準が要求される。
音質上の要求水準は、「普通に放送等で使えること。」にかなり近い気がします。
まずAIで審査し、パスしたものを人間の目でチェックしているはず、という推測もありました。
目でチェックとは、Audacityのようなもので波形をチェックすることです。
今は、コンピューターが非常に発達しているので、1970年代のプロスタジオと同等のことが自宅で出来ます。相当な技術レベルまで自宅で音楽作成が出来る時代です。
ただ、やや上から目線的言い方で申し訳ないですが、私の経験上、そこまで音質に拘っている人は、プロで仕事をしている人以外では100人に2,3人いるかいないかでしょう。
「曲と歌詞はいいけど、ベースの録音が悪いので聞く気がしない」という感想を持つ人がどれくらいるでしょうか?普通は、Iphoneのイヤホンって結構いい音がするよね、レベルでしょう。(あるいは音質ということ自体に意識がない。車は走るのが当たり前、と同じく。)
例えば、ここ30年間に作られたCDのボーカル曲は、超一流歌手でも、「録音後」に音程とボーカルのリズムを1単語刻みで全て修正しています。
楽器やボーカル等は20cent程度(20centが1/10音なので、楽器を常に演奏していなければわからない程度)の音程のずれで却下されるので、「録音後に」ピッチの調整が必要。
ギター、ピアノを生録すると、環境によりホワイトノイズが混入(カセットのようなノイズではなく耳で聞こえない程度のもの。)するので、ゲートという装置をかませてノイズを除去するのが普通。
こういうことを知らないで曲を申請しても不合格となり、却下されたのを聞いても駄目な部分がわからない、ということになります。
音楽を普通に楽しむレベルをはるかに超えている、と言っていいでしょう。
(2回で終わりませんでした。さらに続きます。)
Sea Of Clouds (オリジナル) オーディオストック(AudioStock)をやってみた(上)
オーディオストック(AudioStock)をやってみた(下)
審査に際して、音質が厳しいのは、素人でも宅録環境が良くなってきただけに、よりハイレベルが求められるのか、自分の場合、ギターのピックアップやシールドのノイズがひどいので、なかなか難しそうです。