- Date: Wed 23 06 2021
- Category: Songs2
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Sea Of Clouds (オリジナル) オーディオストック(AudioStock)をやってみた(上)
「Audiostockは映像制作・イベント・音効業務などでBGM・効果音を必要とするお客様に、
安心・お手軽・高品質な音を届けるロイヤリティフリー音楽販売サービスです。」公式HPより
著作権フリーつまり自由に利用可の曲・音源を販売するサイトです。一部で非常に話題になっているのは、販売音源がすべて個人作成のもので、その委託販売というシステムだからです。
「俺の作った曲を売ってくれ」「わかりました」ということです。
Youtubeで音楽以外の動画、例えば、料理動画、ペット動画、旅行動画等には大抵BGMが付いています。当然ですが、著作権があるものは使用料を支払わなくてはいけません。
曲の著作権ルールは相当複雑で私も勉強中ですが、ごくごく簡単にいうと以下の2つ。
①世の中で聞いたことのある曲を自分の動画に利用する場合は、JASRAC(日本音楽著作権協会)に利用料を支払わなくてはいけない。
②利用料が発生しないのは、完全自作の曲か、著作権フリーの保証があるものを有償、無償で取得したもののみ。
①の利用料支払いは簡単に出来ますが、月に1、2本アップする動画に曲を入れる程度ですぐに年間10万円を超えてしまいます。となると②ですが、完全自作の曲を何十曲も作れる人はそういないでしょう。
結局、著作権フリーの音源を買う(有償無償問わず)ほか無いとなるのです。その一番有名な販売サイトがAudioStockということです。
ネット上には無償で自作の音源を公開し、フリー使用可としているサイトもあるのですが、曲数が少なかったり、同じ曲調だったり、音質が悪かったりと十分でない場合も多い。
AudioStockで曲を販売する手順は以下のとおりです。
[作成者をAudioStockに個人登録]
↓
[音源作成]
↓
[AudioStockに作成した音源を申請]
↓
[AudioStockで審査、結果通知]
↓
[審査に合格した音源の販売開始]
↓
[利用者の購入]
↓
[作成者への入金]
今回、やってみた一番の動機は「AudioStockの音源審査が異常に厳しい。十数本申請したがすべて却下された。」という書き込みをネットのあちこちで見かけたからです。
何事もやらないで論評するほど嫌いなものはないので、まず自分でやってみようと。
そのためには、まず、曲を作らなくてはいけない。
カバー作品は、著作権に関して色々な制約があるので、完全自作としよう。
審査に結構時間がかかるらしいので、作る段階であれこれ時間をかけていては話が始まらない。
料理動画やペット動画で、知らない人のボーカルが流れてきたら鬱陶しくてしょうがない。当然、インスト音楽、それも画像を邪魔しないようなものがいいだろう。イメージはNHKスペシャルで流れるようなインスト曲。長さは2分程度。少し長いかとは思いましたが、30秒のジングルでは作り甲斐が無いし、AudioStockを覗くと2~3分程度の曲・音源がメジャーなようだったので。
動画で使うにはメロディがはっきりしすぎるとうるさくなるので、ニューエイジミュージックと環境音楽を足して2で割りプログレ風味のトッピングをまぶすイメージで、まず30分程度でコード進行を作る。これをBIABに流しこんでドラムとベースを固め骨格が完成。
(最近の動画BGMは非常にHiFiのものが多いので、重低音まで伸びていた方が好まれるはず、ということで後でエレキベースからシンセベースに差し替えました。)
曲調からいってもシンセ主体がいいだろうということで、ギターは使わず、シンセベースの他に、シンセのハーモニーを4重に重ね、その上にうっすらとメロディを入れるということにしました。シンセは、パッド系に最適なKorg WaveStationで2トラック、今は無きKorg Triton Leで2トラック。メロディまでシンセにすると、かえってぼやけて聞きにくいだろうということで、メロディはヤマハC6グランドピアノ(もちろんソフト音源の手弾き)で弾いてみた。隠し味的メロディという感じですね。
今回は初めてということもあり、自分の演奏技術の不備で却下されるものつまらない。
とは言え、MIDIデーター入力での曲作りは、非音楽的で極力やりたくないという拘りがある。
キーボードは素人なので、私の手弾きでは、当然、音がバラバラしてクオリティの高い音源が作れないのは明らか。今回は、手弾きしたものをMIDIデーター化し、DAW上で整理することにしました。
曲の頭の無音部分は0.3秒以内等のルールがあるので、Audacityで波形を目視でじっくり確認。
審査の際にノイズ等に非常にシビアーだという情報があったので、完成版をじっくり聞くと1箇所違和感がある。普通に聞けば気づかない程度のものですが、やはり何かおかしい。DAWで1トラックづつ聞き返すと、キーボードトラックでなくBIABで作成したベースのコードの変わり目で音が一瞬途切れているのを発見。サンプリングの切り替え部分で発生しているようです。
コード進行を今から変更したらキーボードトラックもすべて作り直しでやってられない。悩んだ末に、BIABのコードを同じ機能の別コードに置き換えて、違うベースラインを弾かせベースのみ差し替えることで問題クリアー。ようやく申請。
時間は図ってませんが、コード進行を書いて、フレーズを考え、演奏して、MIDIデーターの整理、マスタリングを経て申請まで、丸1日はかからなかったです。
審査に合格して、現在販売中の音源は以下の通り。曲名;Sea Of Clouds
※AudioStockという謎の声は、無断ダウンロードを防ぐために自動的に入るものです。
※曲に訳の分からない名前がついていますが、副題が表示されるようです。こちらが正式曲名なのか?
採用されたんだ、よかったね。ならこれで終わるのですが、実はここからやっと本題です。
(次回に続く。)
Sea Of Clouds (オリジナル)オーディオストック(AudioStock)をやってみた(中)
オーディオストック(AudioStock)をやってみた(下)
(参考)AudioStockを覗いたことが無い方は以下のリンクから覗いてみて下さい。
Audiostock
安心・お手軽・高品質な音を届けるロイヤリティフリー音楽販売サービスです。」公式HPより
著作権フリーつまり自由に利用可の曲・音源を販売するサイトです。一部で非常に話題になっているのは、販売音源がすべて個人作成のもので、その委託販売というシステムだからです。
「俺の作った曲を売ってくれ」「わかりました」ということです。
Youtubeで音楽以外の動画、例えば、料理動画、ペット動画、旅行動画等には大抵BGMが付いています。当然ですが、著作権があるものは使用料を支払わなくてはいけません。
曲の著作権ルールは相当複雑で私も勉強中ですが、ごくごく簡単にいうと以下の2つ。
①世の中で聞いたことのある曲を自分の動画に利用する場合は、JASRAC(日本音楽著作権協会)に利用料を支払わなくてはいけない。
②利用料が発生しないのは、完全自作の曲か、著作権フリーの保証があるものを有償、無償で取得したもののみ。
①の利用料支払いは簡単に出来ますが、月に1、2本アップする動画に曲を入れる程度ですぐに年間10万円を超えてしまいます。となると②ですが、完全自作の曲を何十曲も作れる人はそういないでしょう。
結局、著作権フリーの音源を買う(有償無償問わず)ほか無いとなるのです。その一番有名な販売サイトがAudioStockということです。
ネット上には無償で自作の音源を公開し、フリー使用可としているサイトもあるのですが、曲数が少なかったり、同じ曲調だったり、音質が悪かったりと十分でない場合も多い。
AudioStockで曲を販売する手順は以下のとおりです。
[作成者をAudioStockに個人登録]
↓
[音源作成]
↓
[AudioStockに作成した音源を申請]
↓
[AudioStockで審査、結果通知]
↓
[審査に合格した音源の販売開始]
↓
[利用者の購入]
↓
[作成者への入金]
今回、やってみた一番の動機は「AudioStockの音源審査が異常に厳しい。十数本申請したがすべて却下された。」という書き込みをネットのあちこちで見かけたからです。
何事もやらないで論評するほど嫌いなものはないので、まず自分でやってみようと。
そのためには、まず、曲を作らなくてはいけない。
カバー作品は、著作権に関して色々な制約があるので、完全自作としよう。
審査に結構時間がかかるらしいので、作る段階であれこれ時間をかけていては話が始まらない。
料理動画やペット動画で、知らない人のボーカルが流れてきたら鬱陶しくてしょうがない。当然、インスト音楽、それも画像を邪魔しないようなものがいいだろう。イメージはNHKスペシャルで流れるようなインスト曲。長さは2分程度。少し長いかとは思いましたが、30秒のジングルでは作り甲斐が無いし、AudioStockを覗くと2~3分程度の曲・音源がメジャーなようだったので。
動画で使うにはメロディがはっきりしすぎるとうるさくなるので、ニューエイジミュージックと環境音楽を足して2で割りプログレ風味のトッピングをまぶすイメージで、まず30分程度でコード進行を作る。これをBIABに流しこんでドラムとベースを固め骨格が完成。
(最近の動画BGMは非常にHiFiのものが多いので、重低音まで伸びていた方が好まれるはず、ということで後でエレキベースからシンセベースに差し替えました。)
曲調からいってもシンセ主体がいいだろうということで、ギターは使わず、シンセベースの他に、シンセのハーモニーを4重に重ね、その上にうっすらとメロディを入れるということにしました。シンセは、パッド系に最適なKorg WaveStationで2トラック、今は無きKorg Triton Leで2トラック。メロディまでシンセにすると、かえってぼやけて聞きにくいだろうということで、メロディはヤマハC6グランドピアノ(もちろんソフト音源の手弾き)で弾いてみた。隠し味的メロディという感じですね。
今回は初めてということもあり、自分の演奏技術の不備で却下されるものつまらない。
とは言え、MIDIデーター入力での曲作りは、非音楽的で極力やりたくないという拘りがある。
キーボードは素人なので、私の手弾きでは、当然、音がバラバラしてクオリティの高い音源が作れないのは明らか。今回は、手弾きしたものをMIDIデーター化し、DAW上で整理することにしました。
曲の頭の無音部分は0.3秒以内等のルールがあるので、Audacityで波形を目視でじっくり確認。
審査の際にノイズ等に非常にシビアーだという情報があったので、完成版をじっくり聞くと1箇所違和感がある。普通に聞けば気づかない程度のものですが、やはり何かおかしい。DAWで1トラックづつ聞き返すと、キーボードトラックでなくBIABで作成したベースのコードの変わり目で音が一瞬途切れているのを発見。サンプリングの切り替え部分で発生しているようです。
コード進行を今から変更したらキーボードトラックもすべて作り直しでやってられない。悩んだ末に、BIABのコードを同じ機能の別コードに置き換えて、違うベースラインを弾かせベースのみ差し替えることで問題クリアー。ようやく申請。
時間は図ってませんが、コード進行を書いて、フレーズを考え、演奏して、MIDIデーターの整理、マスタリングを経て申請まで、丸1日はかからなかったです。
審査に合格して、現在販売中の音源は以下の通り。曲名;Sea Of Clouds
※AudioStockという謎の声は、無断ダウンロードを防ぐために自動的に入るものです。
※曲に訳の分からない名前がついていますが、副題が表示されるようです。こちらが正式曲名なのか?
採用されたんだ、よかったね。ならこれで終わるのですが、実はここからやっと本題です。
(次回に続く。)
Sea Of Clouds (オリジナル)オーディオストック(AudioStock)をやってみた(中)
オーディオストック(AudioStock)をやってみた(下)
(参考)AudioStockを覗いたことが無い方は以下のリンクから覗いてみて下さい。
Audiostock
作曲はやってみたいですね。今はカバーだけですが、いつかオリジナル曲もやってみたいです。